目標磨き残しゼロへ!!~セルフケアでの歯磨き方法教えます~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

先日、株式会社GCで行われたブラッシングに関するコミュニケーションセミナーに参加してきました。

今回のセミナーでは、患者さんとのコミュニケーションの取り方、どの様に指導すると伝わりやすいか、基本的な歯ブラシテクニック等を学んできました。

 みなさんも歯科医院の検診で、歯磨きの方法を教わったことがあると思います。汚れが残りやすく磨き残しがある部分の磨き方を指導されたけど、実際に自宅に帰って磨いてみようとしたら思うようにできなかったり、やり方を忘れてしまって、また自己流に戻ってしまったりしていませんか?

そこで、今回のテーマは「基本的な歯ブラシテクニック」のおさらいをしていきたいと思います。

セミナーで学んできた、自宅でできる歯磨き練習方法もご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

 

1.基本的な歯ブラシテクニック

歯の汚れ(プラーク)を落とすためには、歯ブラシの毛先を歯面にきちんと当てて、適度な力加減と適度なストロークで歯ブラシを操作することが大切です。まず基本的な歯ブラシの操作方法からお話ししていきます。

 

1-1 毛先を歯面に対して直角に当てる

歯の並びや形は人それぞれ違います。きれいに歯が並んでいる状態でも、歯は真四角ではなくカーブした形になっているので、その形に合わせて、歯ブラシを歯面に対して直角に当てるようにします。磨く部分に応じて、歯ブラシの全面を使ったり、つま先、かかと、側面を使ったりして磨いていきます。

 

画像:株式会社GCホームページより

1-2 軽い適度な力で磨く

歯ブラシを当てる力は弱すぎても強すぎてもいけません。弱すぎると汚れ(プラーク)が落とせませんが、だからと言って強くゴシゴシ磨けば汚れが取れるわけではなく、強すぎれば歯ブラシの毛先が開いてしまい、汚れに当たらないばかりか、歯肉を傷つけてしまうことにもなりかねません。

画像:株式会社GCホームページより

1-3 適度なストロークで磨く

歯ブラシを動かす幅はだいたい5~8㎜、1~2歯程度を磨くつもりで動かすのが基本です。大きなストロークだと、歯ブラシの毛先が歯の凹凸に当たらず、汚れ(プラーク)が落とせません。

歯ブラシの持ち方は磨く部位に合わせて、持ちやすい方法で構いません。おススメは力が入りすぎず、細かい動きもしやすいペングリップ(鉛筆もち)です。

画像:株式会社GCホームページより

 

1-4 ブラシの部位を使い分ける

歯ブラシの当て方は歯面に対して直角に当てると説明しましたが、磨く場所に応じた歯ブラシの部位の使い分けについて詳しく説明していきます。

まず歯ブラシの部位の復習から。

画像:株式会社GCホームページより

1-4-1 歯ブラシの全面を使用する部位

歯の平滑面(平らな面)や咬合面(歯の咬み合わさる部分)は歯ブラシの全面を使って磨きましょう。

画像:株式会社GCホームページより

1-4-2 歯ブラシのつま先を使用する部位

奥歯の境目や咬合面(歯の咬み合せ)の小さな凹凸、一番後ろの歯の奥は歯ブラシのつま先部分を使用して磨きましょう。

画像:株式会社GCホームページより

1-4-3 歯ブラシのわきを使用する部位

歯頸部(歯と歯茎の境目)や前歯の歯間は歯ブラシのわき腹部分を使用して磨きましょう。前歯の歯間は歯ブラシを縦にしてわきを当てます。

画像:株式会社GCホームページより

1-4-4 歯ブラシのかかとを使用する部位

奥歯の手前側や前歯の裏側は歯ブラシのかかと部分を使用して磨きましょう。

画像:株式会社GCホームページより

 

2.苦手部位の歯みがき練習方法

歯科医院で汚れを見えるようにする染め出しをしたことはありますか?汚れが赤や青に染まって、磨けていない部分を見える化するものですが、きれいに磨けているようでも大概の方が歯頸部(歯と歯茎の境目)や歯間(歯と歯の間)が染め出されます。歯科医院で染め出しを行った場合、その後プロフェッショナルケアによって口の中全体をきれいに清掃してもらえますが、自宅で行った場合、染め出された部分をすべて落としきるのはかなりの時間を要します。もちろん時間のある時には是非とも染め出しをして練習をしていただきたいのですが、ここでは、部分的に同じような状態を作って練習する方法をご案内したいと思います。

これも今回のセミナーで学んできた方法なのですが、簡単に部分練習ができるのでおススメです。

用意するのは鉛筆歯ブラシです。鉛筆は芯が硬くない、B以上の濃さがよいでしょう。

歯科医院で磨けていないと指摘された部分に、汚れと見立てて鉛筆でマーキングします。

セルフィーで画像が粗く面目ありませんが(T_T)、自宅で実際にやってみました。私は現在マウスピース矯正中なのですが、まだ左上前歯の捻転(傾き)が強く、隣の歯が凹んで磨きづらい部分があるので、そこを鉛筆でマーキングしてみました。この鉛筆でマーキングした部分を汚れに見立てて、歯ブラシで落とす練習をします。

歯頸部(歯と歯茎の境目)も試しにマーキングしてみたのですが、写真に鉛筆でマークした部分が上手く映らなかったので悪しからず。

歯ブラシをいつも通り横に動かしてみて、取れない部分は縦に当てたり、ブラシの脇腹を使ったり、角度を色々変えると落とせます。ちなみに株式会社GCのスタッフが、鉛筆製造会社に問合せしたところ、鉛筆練習法は体に害はないそうなのでご安心ください。

 

3.補助的清掃具の使用

どんなに歯並びがよい口腔内でも、歯ブラシだけで口の中全体をきれいに清掃するのは困難です。これは歯科医院に努めているスタッフ、歯科医師でも同じです。歯ブラシだけで完璧なセルフケアは行えません。

特に歯間部(歯と歯の間)は歯ブラシの毛先が入り込まないため清掃が困難な部位です。この部分はぜひデンタルフロスを使用してください。歯間の隙間が大きければ隙間の状態に応じた歯間ブラシを使用しましょう。

毎食後歯を磨くたびに使用できれば素晴らしいですが、1日1回でも良いので補助的清掃具を取り入れるようにしましょう。できれば唾液の分泌が少なくなり自浄作用が低下することで虫歯や歯周病リスクが高まる就寝中を考え、寝る前の夜のホームケアに取り入れていただくことをおススメします。私は朝の方が時間があってゆっくり磨けるわ・・・という方は、まず自分が取り入れやすい時間帯からはじめていただいて構いません。

歯ブラシ+(プラス)補助的清掃具のセットで歯科検診でほめられるセルフケアを目指しましょう!!

 

4.定期検診は必須です

お口の健康を守る秘訣は、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアとの二人三脚です。歯石や着色汚れは歯科医院のプロフェッショナルケアでスッキリ取ってもらいましょう。定期的に口腔内をチェックすることで、虫歯や歯周病の早期発見ができ、重篤化する前に処置を行うことができますし、毎日のセルフケアの見直しもすることができます。歯科医院は痛みなどの症状やその他不具合が出たときに行くのではなく、定期的に受診してお口の健康をあなたと一緒に守っていくところです。

 

5.まとめ

お口の中の健康を守るために必要な毎日の歯ブラシを効率よく、かつより完璧に行っていただくためのセルフケア方法をご紹介しました。次回の歯科検診で、「すごくきれいに磨けていますね★」とほめられるお口を目指してみなさんがセルフケアの達人になってもらえたらとてもうれしいです。

これからもセミナーや講習会で学んできた情報を歯科医院に来院される患者様、ブログを覗いて下さる方々に少しでも分かりやすく提供できるようにしていきたいと思っていますので宜しくお願い致します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

「歯の悩み相談」してみませんか?

歯の治療というのは担当する歯科医によって治療方針が変わります。

歯ッピースマイルを運営する東歯科、ほんまる歯科の2医院では「削らない虫歯治療」「できるだけ歯を残す治療」を心がけています。

通常の虫歯治療以外にも様々な歯の悩み相談と治療を
受け付けておりますので、ぜひ一度当院までいらしてください。

ご予約はこちらから

SNSで最新情報をチェック

コメントはこちらからどうぞ

コメントを残す