細菌が溜まりやすい奥歯からの使用がおススメ!!~正しいデンタルフロスの使い方教えます~

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デンタルフロスってなんか難しそう・・・
そう思って使いあぐねている方にぜひ読んでいただきたい!!
デンタルフロスはむし歯や歯周病予防のセルフケアとしてとても重要なアイテムです。
コツさえつかめばとても簡単に使うことができます。ここではデンタルフロスの使い方、使う際のポイント等をお話ししていきます。歯ブラシだけでは落としきれないプラークが取り除けることで、お口の中は見違えるほど変わります。これをきっかけにご自身の磨けていない部分を確認してデンタルフロスをとりいれてみませんか?

1.デンタルフロスはリスクの高い部位から使う


歯の三大不潔域といわれるところは ①隣接面 ②歯頚部(歯と歯肉の境目) ③咬合面の小窩裂溝(咬み合せる部分の溝)です。歯頚部と咬合面は歯ブラシのあて方を工夫すればなんとかプラークを落とすことができます。しかし、どうしても歯ブラシの毛先が届かないところ・・・それは歯と歯の間、隣接面です。この隣接面のプラークが虫歯や歯周病、口臭の原因になります。

【デンタルフロスの使用方法】
①フロスは中指に巻き付ける
フロスを40~50cmセンチ切り取り中指に、巻きつけます。人差し指と親指でフロスをつまみます。つまんだ間隔は3センチ程度です

②リスク部位から始める
最初にするのは奥歯と奥歯のあいだ。歯の側面にフロスを沿わせながら、歯ぐきのなか1~2mmまで入れます

③1か所ずつきれいなフロスを入れる
1か所お掃除した所はゴッソリとれた細菌が。汚れた所は巻き取り、キレイな所を出して次の場所をお掃除しましょう。

株式会社オーラルケア

デンタルフロスの詳しい使用方法については下記の動画をご覧ください。
株式会社オーラルケアよりデンタルフロスの使用方法

 

1-1最も失われやすい歯は大臼歯!!


むし歯や歯周病で一番失われやすい歯は大臼歯です。大臼歯とは前から数えて6番目以降の歯のこと。何故大臼歯が失われやすいか・・・それは、むし歯や歯周病の原因となる細菌がもっとも集まりやすいからです。

 

上顎大臼歯は歯の根っこが3本あるから形が複雑


大臼歯の中でも上の大臼歯は歯の根っこが3本あります。根っこが多いほど歯の形状が複雑で、その分細菌が溜まりやすくなります。細菌数を測った研究では上顎の大臼歯と隣接面だけがずば抜けて高い数値がでたという報告もあります。

歯が大きく隣接面の面積が広い


大臼歯に細菌が集まりやすい理由は、他の歯に比べて歯と歯が重なる隣接面が広いからです。隣接面が広い分、歯ブラシの毛先があたらない、唾液の自浄作用が届かない面積が大きいため細菌が残りやすくなります。

 

2.糸巻きタイプのデンタルフロスが経済的


デンタルフロスにも色々な種類がありますが、使うなら糸巻きタイプが断然おススメです。指にからめて使用しますが、汚れた部分をずらして出したフロスの大半部分を使用することができます。

2-1歯科衛生士おススメ フロアフロス


糸巻きタイプのデンタルフロスはたくさんの種類がありますが、中でも筆者おススメはこちらのオーラルケアフロアフロスです。

他のフロスとの一番の違いは、384本の細かいポリエステル繊維を束ねて作られているところです。口の中の唾液によりフロスがふわっと広がり、多くのプラークを絡めとることができます。むし歯は勿論ですが、歯周病予防のためのデンタルフロス、とうたわれている理由は、歯肉縁下(歯肉の中)に入れても痛みや歯肉を傷つけることなく使用できるからです。

株式会社オーラルケア フロアフロス 45m:600円(税別) 250m:2,300円(税別)

2-2糸巻きタイプが苦手ならまずはホルダータイプから


デンタルフロスは使ってみたいけど、いきなり糸巻きタイプはハードルが高い・・・とお思いなら、考えあぐねて使用しないよりはまずはフロス自体を取り入れることからはじめていただきたいので、指に巻き付けずとも使用できるホルダータイプを使用してみてください。

DENT.EXウルトラフロス 10本入り 490円(税別)

 

3.おススメは歯ブラシ前!!リスク部位、磨くのが苦手なところから使う


デンタルフロスは歯磨きの前と後、どちらが正しいとかはありませんが、おススメは歯磨き前の使用です。歯科医院で染め出し(プラークの付着を確認する薬液を塗布する)を経験した方はよくご存知かと思いますが、自分が磨けていない部分、磨くのが苦手な部分があると思います。既に虫歯の治療をしてある箇所があれば、そこがあなたのリスク部位とも言えます。ここが磨けていませんね、と担当医や歯科衛生士に指摘された部分があればその部分から、基本はむし歯や歯周病リスクの高い奥歯から使用していきましょう。

3-1デンタルフロスをセルフケアのメインにする


一般的に、デンタルフロスや歯間ブラシ等は補助的清掃具と呼ばれ、歯ブラシで落としきれない部分の汚れを取り除くものとしておススメしてきました。日本ではまだまだ歯ブラシ以外の清掃具を使用している人の割合が低いのが現状です。そこで逆発想!!ご自宅で行うセルフケアのメインを歯ブラシではなく、今まで補助としてご案内してきたデンタルフロスに変えるスウェーデン型プラークコントロールをぜひお試しいただきたい。リスク部位から行うことで同じ時間をかけても効率よくプラークを除去することができるようになります。リスク部位を清掃してから全体の爽快感を得るために歯ブラシを使用する。不思議な感じがするかもしれませんが、まずは試してみてください。

 

4.お子さんの虫歯予防にもデンタルフロス


デンタルフロスはむし歯と歯周病予防ですから、年齢問わず使用すべき清掃具です。お子さんにも絶対おすすめです。むし歯で苦労した経験がある親御さんはお子さんにむし歯を作らせないためにもぜひ、フロス使用を小さいころから習慣化してあげてください。習慣とはすばらしいもので、筆者の勤務する歯科医院にも小さいお子さんがいる先生が数名在籍していますが、仕上げ磨きの際にデンタルフロスを使用していたら、それが当たり前となり、お子さん自身がデンタルフロスをしないと歯磨きが完了しない認識になったようで、今ではフロスを通してほしいとせがまれるようになったと聞いています。それが定着すれば、仕上げ磨き卒業後はお子さんが自らデンタルフロスを使うようになります。

こんなかわいいフロスもあります
はじめは親御さんが仕上げにデンタルフロスを使用してあげて、自分で行える年齢になったら、与えてみるのはいかがでしょうか。そして徐々に糸巻きタイプにチャレンジさせてあげてください。

フローデント Flossちゃん

amazon

 

5.まとめ


口腔内を清潔に保つことは、体の健康を維持するうえで必要不可欠です。デンタルフロスは補助的清掃具ではなく、セルフケアのメインとして使用することで、プラークコントロールが効率的になります。使用するのはリスクが高い奥歯からはじめましょう。お子さんのむし歯予防にもぜひ習慣化していただきたいアイテムです。早速使用を開始して、次の検診時に以前の口腔内と比較してもらえば、その効果にきっと納得していただけると思います。

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