加齢によるドライマウス!お口の乾きや口臭の原因と対策

ドライマウス 口が乾く
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口の中がよくかわく、食べ物がたべづらい、入れ歯がすれて痛い・・などでお困りではないでしょうか?それってドライマウス(口腔乾燥症)かもしれません。ドライマウスとは、何らかの原因で、唾液量が減って、口の中がかわいてしまう病気です。ドライマウスは日本人の約800万人がかかっているといわれていて、高齢者や女性に多い疾患です。ドライマウス予備軍は3000万人ともいわれています。唾液量が少なくなってドライマウスが生じると、口が渇いて、食べ物を飲み込みづらくなるだけでなく、う蝕や歯周病、味がおかしい、入れ歯が合わなくなる、などの問題が出てきます。後者の場合は治療が必要になります。

 

1.加齢するとどうしてお口の中がかわいてくるのか?

なぜ高齢になるとお口の中がかわくのでしょう?ここでは加齢するとどのように体が変化するのか原因を解説します。

1-1唾液が出にくくなるから

高齢者にとって、唾液量の減少と口のかわきは、食べ物が食べづらいだけでなく、さまざまな症状を引き起こします。大体80歳前後で加齢性のドライマウスが生じるといわれています。ドライマウスはう蝕や歯周病のリスクを高めるだけでなく、感染症、誤嚥性肺炎、摂食嚥下機能の低下などを生じます。いろいろな全身的な疾患とともにQOLを大きく低下させます。さらに加齢に伴う服用薬の増加なども大きな要因になっています。

1-2血流が少なくなってくるから

唾液は血液からできています。加齢に伴い血液の循環障害が進んでしまうと、血流が流れにくくなり、血流が少なくなるとドライマウスになります。また降圧剤で血圧を下げることが重要ですが、血圧が下がりすぎるでも唾液分泌も低下します。とくに季節の変わり目は要注意です。

1-3筋力が低下する(サルコペニア)から

加齢に伴う骨格筋の量や筋力の低下をサルコペニアといいます。体を支える筋肉が衰え筋力の低下から基礎代謝が低下し、身体機能の低下を招きます。加えて歯を失しなったり入れ歯の不具合などにより、噛めないことにより唾液量が減少します。

1-4持病や服用薬が増えてくるから

高齢になると、持病や飲んでいる薬が増えてきます。唾液腺の病気はもちろん、シェーグレン症候群や糖尿病や腎臓病などでも口が渇いてくる場合があります。風邪薬、血圧降圧剤、骨粗しょう症の薬などは、副作用として口が渇いてくるものがあります。

原因について詳しく知りたい方は「口の中が乾く↓↓↓唾液が出ない原因と自分でできる対処法」

 

2.早く歯科医院にかかるべきドライマウスの3つの症状

口が乾く、食べ物が飲み込みづらいうえに、このような症状があれば早めに歯科医院を受診しましょう。

2-1むし歯になりやすくなった

プラークコントロールロールが不良であるだけでなく、唾液減少に伴う自浄性の低下や、お口の中が酸性化してう蝕が発生している可能性も高いです。唾液が少なくなってきた場合のむし歯は急速に進行してしまうため、早めに歯科医院で治療もしくは予防処置が必要になります。

ブラッシングだけでなく、ガムやマッサージで唾液分泌を促進し、自浄性を高めるか、保湿材などを用いることで唾液の中和を促す必要があります。

ドライマウス むし歯

2-2歯肉や舌が腫れる、舌があれる

唾液量が減少すると、歯の周りや入れ歯の下に汚れが停滞し、歯肉が腫れやすくなります。また、唾液が減少したり、飲んでいる薬の作用によって口の中の微生物のバランスが崩れ、カンジタ症を発症する場合があります。また舌が荒れてくるとひび割れが起こり、食事がしずらくなります

カンジタ

頬の粘膜と歯ぐきが腫れている

ドライマウス 舌

ドライマウスで舌があかぎれのようになっている

2-3ずっと使っていた入れ歯があわなくなった

入れ歯の安定には、唾液が大きく関与しています。ドライマウスになって、入れ歯が動きやすくなると、市今まで噛めていたものが食べられなくなります。加えて口の中がかわくと、入れ歯の下の粘膜が傷つきやすくなって、痛みの原因になります。

入れ歯安定材の歯ぐきの炎症

3.ドライマウスによくある症状とチェックリスト

ドライマウスは口がかわく、という症状だけでなく口の中にいろいろな問題を起こします

ここではドライマウスによくある症状をまとめました。チェックしてみましょう

ドライマウスチェックシート

以下の項目が1つでもあればドライマウスの可能性があります

口がかわいて話しにくい

口の中がべたべたねばつく

舌がヒリヒリする

水分をよく取る

味が変わってきたように感じる

パンなどの乾燥したものだけを食べられない

う蝕になりやすくなった

歯肉がひんぱんに腫れる

ずっと使っていた入れ歯があわなくなってきた

 

4.ドライマウスの検査と治療

    ではドライマウスが強く疑われるときはどうしたらいいのでしょうか?ここではドライマウスに特有の検査と治療法を紹介していきます。

4-1ドライマウスの検査

    ドライマウスの検査とは、口腔内の状態を診て、全身疾患と服用中の薬の種類、お口で呼吸していないか、習癖などを問診します。医科との連携が必要な場合もあります。そのあと、唾液量の検査として以下の検査を行います。

安静時唾液分泌量の測定

無刺激状態の15分で何ml分泌したかを測定します。

ガムテスト

ガム咀嚼刺激状態の10分間に何ml分泌したかを測定します

サクソンテスト 

ガーゼ装着状態の2分間に何グラムの唾液がガーゼに染み込んだかを測定します。

4-2ドライマウスの治療

    ドライマウスの治療としては、お口の中のトラブルの場合には、保湿剤の処方や、唾液腺マッサージの指導を行います。

保湿剤の使い方

    ドライマウスに対しては保湿剤の使用をオススメします。一般的には保湿剤を配合した配合した洗口液、ジェル、スプレー、人工唾液などを試してもらいます。 これらは保湿作用だけを期待するのではなく、マッサージのための潤滑剤として使います。保湿ジェルを使うときは、まずうがいをするか水やお茶でお口を潤してください。

唾液腺・口腔粘膜マッサージ

    マッサージで直接唾液腺を刺激すると、重度のドライマウスでもあっても唾液分泌を促し、自覚症状が軽減する場合があります。

口腔粘膜マッサージ

    ご自身の指を用いて行います。口の中の粘膜は傷つきやすいので、爪の処理と手洗いをしてから行います。手先がうまく動かせない場合には、スポンジなどで代用してください。
マウスピュア口腔ケアスポンジ

歯の表面、歯茎、口蓋、舌の汚れを効果的に取り除く口腔ケア用品です。軸が長いので、奥地のすみずみまできれいに清掃ができ、スポンジをサクラカットにしたことで、汚れを取りやすくしました。1本ずつの個別包装の使い切りタイプなので、衛生的。黄色のスポンジで出血してもわかりやすいです。 使用方法 袋から取り出し、少量の水分を含ませ軽くしぼりスポンジ部分で口腔内の汚れを拭き取ってください。 *前後にこすり、くるくる回せば口腔内(歯の表面、歯茎、口蓋、舌)の汚れを効果的に取り除きます。50本入りで1400円程度です。

マウスピュア 口腔ケアスポンジ

マウスピュア口腔ケアスポンジはこちら

唾液腺マッサージ

唾液がでる開口部は、耳下腺、顎下腺、舌下腺があります。それぞれ以下のようにマッサージします。

唾液腺マッサージ

e-ヘルスネット「要介護高齢者の口腔ケア」より引用                                                     

高齢者の方のドライマウスおすすめケアグッズベスト3

ここではご自宅でできるドライマウスの対策ケアグッズを紹介します

5-1オーラルピースクリーン&モイスチュア

これ一つで歯磨き剤と口内保湿ジェルとしてお使いいただけます。ブラッシングしながら洗浄し歯垢を除去、虫歯や口臭を防いで清潔に。 またドライマウスになりがちな口腔内を健康に保ちます。。また天然由来の口腔製剤neonisin(ネオニシン)を配合した水と植物原料のみで作られ低刺激なため、アレルギーで歯ぐきが赤くなる可能性が低いです。ジェル剤ですので、洗い流しやすいのも特徴です。80gで1300円です。

オーラルピースオーラルピースはこちら

5-2リフレケアミスト

リフレケアミスト 50ml」は、ミスト状のジェルで乾いたお口にうるおいを与えるマウススプレーです。

口腔乾燥の気になる方におすすめです。シュッとスプレーするだけでお口がうるおいます。ミスト状のジェルが口腔内の粘膜全体に広がります。指やスポンジブラシを使わずに、口腔内に直接スプレーできるため、乾燥が気になった時や外出先でも手軽にご使用いただけます。50mlで1600円です。

リフレケアミスト

リフレケアミストはこちら

5-3バトラーマウスコンディショナー

ほのかなミントの香りがするノンアルコールタイプ。
低刺激性で、すっきりとした使用感です。
保湿力の高い保湿成分を配合し、お口にうるおいをあたえながら洗浄します。
希釈(うすめる)タイプの洗口液なので、経済的です。その反面、吐き出さなければいきません。お口の乾燥が気になる方や、乾いた食品が食べにくい方におすすめです。250mlで約50回使えます。1620円です。

バトラーマウスコンディショナー

バトラーマウスコンディショナーはこちら

 

6.まとめ

加齢してくると唾液が減ってしまうドライマウスになりやすいことがご理解いただけましたか?

ドライマウスは、むし歯や歯ぐきが腫れるだけでなく、感染症や入れ歯の不調、食事がしづらい、など様々な問題を引き起こします。保湿剤や唾液腺・口腔粘膜マッサージで唾液量を増やすことで、ドライマウスを予防していきましょう。

 

 

 

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