朝からずーっと雨、雨、雨☔
前髪がうねるので梅雨時期は憂鬱になる歯科衛生士Sです。
検診に来院されるお子さんの親御さんに、仕上げ磨きの説明をすると、『忙しくてなかなかできなくて…』というお声をいただくことがあります。
仕上げ磨きが必要なお子さんをお持ちのお父さん、お母さん、いかがでしょうか？
お子さんの大切な歯をむし歯から守るために、仕上げ磨きはとても大切です。
忙しくて時間を捻出できない、嫌がるお子さんに手こずっている、そんな親御さんにむけて、今回は仕上げ磨きのお話をします。
目次
１． 仕上げ磨きのコツ
歯みがき中に話しかけたり、数を数えながら磨いたり、お子さんが飽きない工夫をしましょう。
力が強すぎたり、歯ぐきにあたったりすると、不快に感じて仕上げ磨きを嫌がるようになるので注意します。小さいお子さんの場合、眠い時や機嫌が悪い時に行うと歯みがきを嫌がることにつながるので避けた方が良いです。短時間ですばやく、かつ丁寧に。
画像：クリニカHPより
１－１ 前歯の磨き方
前歯の中央にあるスジ（上唇小帯）に歯ブラシが当たると痛がり、歯磨きを嫌がる原因になります。
上唇を持ち上げて、歯と歯肉の境目が見えるようにし、歯ブラシを持っていない方の人差し指の腹で前歯中央のスジ部分を隠して、仕上げ磨きをしましょう。
１－２ 奥歯の磨き方
奥歯はハブラシを奥から前に動かします。奥歯の咬む面の溝はプラークが残りやすい場所なので注意しましょう。
２． リスクが高い部位だけ仕上げ磨きする
家事や仕事に追われてなかなか時間がとれない・・・そんな親御さんにおススメの仕上げ磨き。
お子さんが自分で歯みがきをするようになってからの仕上げ磨きは、全部を磨こうとせず、むし歯になるリスクが高いところを補足で磨いてあげるようにしましょう。
通常の歯ブラシだけで細かい部分をケアするのは難しいので、ワンタフトブラシに切り替えてリスクの高い部位を磨いていきます。歯ブラシを2本使うのは大変(;^_^A・・・それならワンタフトブラシのみでリスク部位だけ磨いてあげましょう。
注意して磨いてもらいたい部位は
✔歯と歯の間
✔歯と歯肉の境目
✔生えたての永久歯
画像：タフトくらぶHPより
ワンタフトブラシの使い方はこちらをご覧ください
プラウト
画像：株式会社オーラルケアHPより
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３． プラークが付きにくい口腔内にする
- 歯みがきも大切ですが、汚れを落とすだけが予防ではありません。使用する歯磨き粉に歯面の傷を修復するものを取り入れる、おやつをキシリトール製品にするなど、プラークが付きにくい口腔内にすることも効果的です。
３－１ ミクロの傷を修復するアパガードリナメル ピカキッズ
ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイトの超微粒子が、ナノレベルで歯の主成分ハイドロキシアパタイトを補給します。ミクロの傷を埋めることで歯面がなめらかになり、プラークや着色汚れをつきにくくします。
アパガードリナメル ピカキッズ 50g
画像：タフトくらぶHPより
３－２ キシリトール製品
甘味料としてキシリトールを100%使用のタブレット。むし歯の原因となる酸をつくりません。口の中でゆっくり溶けてキシリトールが広がります。おやつだけではなく、歯みがき後のごほうびとしても効果的です。
キシリトールタブレット 30g
画像：タフトくらぶHPより
４． まとめ
歯みがきは乳歯が生えはじめる8か月頃からスタートします。お子さん自身で歯みがきを行うようになったら、親御さんは仕上げ磨きをしてあげましょう。仕上げ磨きはお子さんが嫌がらないように、短時間でかつ丁寧に行うことが大切です。仕事や家事に追われて時間がない場合は、全体を磨こうとせずに、ワンタフトブラシを使用してむし歯のリスクが高い部分を補足して磨いてあげてください。
