フッ素は危険じゃないの?~フッ素の安全性、説明します~

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皆さんフッ素入りの歯磨き粉、使っていますか?
歯医者さんに行って定期的にお子さんにフッ素塗ってもらっていませんか?

でもフッ素って、、、、毒性とかないの?大丈夫なの?

今回はそんな皆さんの疑問や不安を解消するために、フッ素の安全性についてまとめてみました。

1. フッ素の安全、危険の判別

歯科医などの専門家によるコントロール下でのフッ化物の応用は過去65年以上行われてきていますが、急性、慢性の障害が起こったことは過去にありません。
フッ化物の応用についての危険性は、常識の粋を超える量を取り込んでしまった場合に限ります。色々指摘されている危険性に関してはすべて完全に否定できるものばかりです。

1-1.安全なフッ素の量とは

では安全なフッ素の量はどれくらいかというと、基本的に副作用の生じることのない許容摂取上限値は1~3歳で1.3mg、4~8歳で2.2mg、9歳以上で10mg。また副作用を生じず虫歯予防を最大限発揮できるのは1日に0.05mg/体重1kgとなっています。

1-2.フッ素を摂り過ぎるとどうなる?

フッ素を摂り過ぎると中毒を引き起こすことがあります。急性と慢性があります。急性中毒は大量のフッ素を誤って一度に摂取した場合に悪心、嘔吐、下痢という症状が現れます。慢性中毒は規定値以上の高濃度フッ素を摂取したときに起こるもので、骨フッ素症と歯のフッ素症があります。

2. フッ素の安全性に対する日本や専門学会の見解は

では国や専門家のフッ素への認識はどうでしょうか。
フッ素はさまざまな元素と結合し、自然界に広く存在する物質であり、適量は人体に必要な栄養素です。しかし大量に環境に放出された場合、大気汚染や水質汚濁による自然への被害が予想されるため、環境への排出については規制されています。
こういわれるとフッ素を歯に塗布するのが怖くなりますが、虫歯予防に使用されるフッ化物に関しては微量のため問題はないときちんと承認されています。

3. フッ素反対派は何故反対するのか

フッ化物の口腔内の利用に対して反対意見を述べる方たちがいます。副作用もあるし、環境汚染の原因にもなるということで反対する気持ちは分かりますが、宗教的、政治的、感情的理由で反対している方々もいます。
しかしきちんと使い方さえ間違えなければフッ素は人間の味方たりえるのです。

4. 口の中でフッ素がほかのものと化学反応を起こす危険性は?

歯科医院でフッ素塗布に使う薬剤は製剤に含まれる他の元素とは反応しない組成になっているので心配ないです。そもそもフッ素自体が無機物なのでそれ自体が変質することもありません。
なので安心してお使えいただけます。

5. 歯医者さんのフッ素って合成されたものを使っているの?

フッ素塗布で使うフッ化ナトリウムはフッ素を多く含む岩石(ほたる石や氷晶石など)から精製された安定している無機化合物であります。つまり完全なナチュラルなのです。
ちなみに日本人がよく飲むお茶にもフッ素イオンは含まれています。結構身近に皆さんフッ素は摂取しているのです。

6. 公害の原因となるフッ化物とフッ素は違うの?劇薬じゃないの?

上記したとおり歯科で使うフッ化物は無機化合物で、公害で問題になっている有機系のフッ化物とは異なります。
主に公害などで問題になるフッ化物はフッ化水素(HF)で歯科で使うのはフッ化ナトリウム(NaF)です。

7. まとめ

いかがでしたでしょうか?
皆さんがフッ素を安心して使えるお手伝いができたら幸いです。

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