何で歯磨きが必要なの?お子さんが歯をみがくようになる説明方法ご紹介します

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やみくもに「歯を磨きなさい」「磨かないとむし歯になっちゃうわよ」とお子さんに言っても、その必要性が分からなければ、やらされてる感満載で、なかなか定着しない、きちんとできない。
やらなければならない理由が分からなければ、大人だってそうじゃないですか?
お子さんならなおさらですよね。言われたから磨く、では続かない、ちゃんと磨けなくても仕方ない。
毎回、毎回お子さんに注意するのを卒業しませんか?
まずは説明をする保護者がしっかり理解をし、お子さんに説明ができる情報を得ましょう。
それから、お子さんにしっかり説明してやる気スイッチを押してあげましょう。
お子さんにどうして歯磨きが必要なのか、なんで虫歯になるのか分かりやすく説明してあげてください。自分の口の中で起こっていることを知れば、歯磨きの必要性も理解でき、きっと習慣づいてくれるはずです。

1.虫歯ができる条件3要素


 砂糖が入っている甘いものを食べるから虫歯になるわけではありません。それは要因のひとつにすぎません。虫歯は、糖の摂取を含め下記の3つの条件がそろったときに発生します。
① 歯の形や歯並び、歯の質や唾液の量などの宿主要因
② 摂取する食物(主に砂糖)
③ 原因菌(ミュータンス菌)

虫歯ができる要因とは


時間というのは糖の摂取の仕方ですが、こちらは後程説明していきます。
3つの輪の重なりをできるだけ小さくすることで、虫歯の発生を予防します。
次の章で、原因菌の住み家となる歯垢をしっかり落とすために必要な歯磨きを、お子さんにわかりやすく説明する方法をご案内していきます。

2.なんで歯みがきするの?~お子さんに説明してあげましょう


最近のお子さんはタブレットや親御さんのスマホを良く使用していますから、一緒に見ながら説明できるよう「歯磨きをする理由」をまとめてみました。

 

 

 

 

独立行政法人 農畜産業振興機構HPより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.親御さんにお願いしたい3つのこと

虫歯予防として、お子さんががんばって歯磨きをしてくれるのと同時に、保護者の方に行ってほしいことをお話ししていきます。

 

3-1 フッ素配合歯磨剤を使用させる


自分で歯磨きをしているお子さんなら、すでにブクブクうがいができているはずですので、歯磨剤を使用できる年齢かと思います。歯磨剤は歯科医院以外にもスーパーやドラッグストアなどで色々な種類がありますが、ぜひフッ素配合の歯磨剤を選んであげてください。フッ素は、歯の表面のエナメル質と結合して歯質を強化してくれるので、虫歯になりにくい丈夫な強い歯をつくります。

フッ素の働き再石灰化

ジーシーこども用はみがき 40g 190円
こどもが好きな3種のフレーバー(オレンジ・ストロベリー・アップルミント)。フッ素とキシリトール配合で、毎食後の使用により虫歯の発生および進行を防ぎます。

ジーシーHPより

 

3-2 低学年くらいまでは仕上げ磨きをする

 お子さん自身での歯磨きで隅々まできれいに清掃するのはなかなか困難です。小学校の低学年くらいまでは、親御さんの仕上げ磨きが必要です。チェックをさせてくれるのであれば、それ以降の年齢でも仕上げ磨きを続けてあげてください。6歳頃を目安にはえてくる第一大臼歯は、はえ始め、一番奥で乳歯より背が低いため、歯ブラシが届きにくく、磨き残しが多い部分です。永久歯ですから虫歯になったら次の代わりはありません。

虫歯の好発部位は ①咬合面(奥歯の咬み合わさる溝の部分)②隣接面(歯と歯が隣り合っている部分)③歯頸部(歯と歯肉の境目)です。よくチェックしてあげてください。仕上げ磨きの際には、よく磨けているところを褒めて、磨けてないところは教えてあげましょう。

 

3-3 おやつについて考える

先にも述べましたが、砂糖入りの食べ物はむし歯発生の要因のひとつです。お砂糖は間食のおやつだけではなく、普段の調理でも使われ、お肉をやわらかくしたり、酸化や腐敗を防いだり、食欲をそそる焼き色や香りをつけてくれます。同じく砂糖を摂取するにも、3食の食事で摂取するより、間食のおやつでの摂取の方が、虫歯のリスクが高くなります。そこで、糖の摂り方を考えていきたいと思います。

3-3-1 代用甘味料の使用

 糖をとる場合、砂糖に代わる代用甘味料(キシリトールなど)を使用した食品を選ぶのも検討しましょう。
糖アルコール類、非糖質系甘味料は、虫歯の原因となる酸を産生しません。キシリトールは砂糖と同等の甘味が得られます。

キシリトール100% 歯医者さんが作ったチョコレート 60g

歯医者さんが作ったチョコレート商品画像
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3-3-2 虫歯リスクの高い食品は避ける

 粘着性のあるもの、例えばキャラメルやヌガーなど、歯にくっつくおやつは、お口の中の停滞時間が長いため、虫歯のリスクが高まります。砂糖の入った飴も歯にくっつかなくても口の中に長い間停滞させているため虫歯リスクの高いおやつです。一緒に摂取する飲み物も、炭酸飲料やスポーツドリンク、乳酸菌飲料などの嗜好性飲料中の甘味料は、直接歯に付着している歯垢に作用して、酸をつくり歯垢を増量させます。

3-3-3 だらだら食べをさせない

 食事もおやつも、だらだらと食していると虫歯リスクが高まります。お口の中では、食事をするたびに歯が溶ける脱灰と、それを唾液が元の状態に戻そうとする再石灰化が繰り返し行われています。間食の回数が多ければ、一日のうちで脱灰の回数が増えますし、ダラダラと間食をすれば、脱灰の時間が長く続くことになります。

脱灰

再石灰化

3食の食事はもちろんのこと、おやつの時間もきちんときめて、テレビを見ながら、ゲームをやりながら食べ続けるなどといった、だらだら食べをさせないようにしましょう。

4.ホームケアと平行して定期的な歯科受診は必須


 歯がはえてきた時期から、定期的な歯科受診はとても大切になります。毎日のホームケアがきちんと行われているか、お口の中に異常がないかなど、定期的にチェックをしてもらいましょう。定期検診はどの年齢でも同じくいえることですので、ぜひお子さんのみならず、ご家族全員、受診することをおススメします。検診間隔は、個々の口腔内の状態によって異なりますので、かかりつけ歯科医院で相談してください。

5.まとめ


 歯磨きは、その必要性を知ってこそきちんと習慣化されます。お子さんにその必要性を理解して自主的に歯磨きを行えるようにしていきましょう。歯磨きでの虫歯予防と共に、保護者の方は、食事やおやつの食べ方に注意してあげましょう。そして定期的な歯科受診を行い、ぜひお子さんの大切な歯を健康に保ってあげてください。

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