
虫歯予防に効果的な「フッ素」。
現在一般的に売られている歯磨き粉製品のほとんどに配合されていますが、たくさんありすぎてどれを選んでよいのか悩んでしまいますよね。
ここではオススメのフッ素入り歯磨き粉についてご紹介しています。
また、ただフッ素を塗るだけではなく、実は塗るタイミングや方法に気をつけることも大切なんですよ。
フッ素の効果をさらに倍増させる方法についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
1.オススメのフッ素入り歯磨き粉4つ
ぜひオススメしたいフッ素入り歯磨き粉についてご紹介しています。ご自分の今の状態にあった歯磨き粉を選んで使ってみてください。
1-1 高濃度のフッ素がほしい方には「クリニカ アドバンテージ コートジェル」
画像:公式HP amazon購入ページ
私が一番オススメするこちらの商品「クリニカ アドバンテージ コートジェル」はほかの製品にくらべ、フッ素(フッ化物)の配合濃度が1450ppmと高くなっています。フッ素は濃度が高いほど歯を守る効果は高くなります。
いままで日本では薬事法により、フッ素の配合濃度は上限が1000ppmに制限されていました。そのため、高濃度のフッ素入り歯磨き粉を買うには海外から取り寄せるしかありませんでしたが、2017年3月に厚生労働省の認可を受け、現在ではフッ素配合濃度の上限は1500ppmまで引きあげられています。
こちらの製品は配合濃度の引きあげにともない、従来の1.5倍の配合量にリニューアルされたものです。
歯を磨いていても泡立ちにくい低発泡の歯磨き粉であるため1回のうがきですすぎきることができ、フッ素がお口の中にとどまりやすくなります。また、研磨剤は無配合のため歯の表面を傷つけるような心配もありません。
※ 6歳未満のお子様にはご使用をおひかえください。
1-2 歯ぐきがさがってきた・歯の根っこが露出してきてしまった方には「チェックアップ ルートケア」
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年齢とともに少しずつ歯ぐきが下がるようになると、今までは歯ぐきに覆われていた歯の根面の部分が露出してきてしまいます。露出した歯の根面は虫歯になるリスクが高くなります。
毎日自宅でできるセルフケア方法としては根面が露出した歯専用の虫歯予防歯磨き粉「チェックアップ ルートケア」がオススメです。露出してしまっている歯の「象牙質」といわれる部分をコーティングしてくれる成分が配合されており、研磨剤も無配合のためむきだしになってしまっている部分にも刺激をあたえることなく歯磨きすることができます。フッ素配合濃度はこちらも1450ppmと高濃度です。
※ 6歳未満のお子様にはご使用をおひかえください。
1-3 電動歯ブラシの回転から歯を守る「ジェルコートF」
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「ジェルコートF」は通常の歯磨き粉のようなペーストタイプではなく、やわらかく流れやすいジェルタイプです。研磨剤が無配合のため、電動歯ブラシによって歯の表面が磨かれすぎて傷つけることもありません。また、低発泡でペーストタイプの歯磨き粉に比べて泡立ちが少ないのも特徴です。
歯磨き中にお口の中にたまっていく泡が気になって歯磨き中に何度も吐きだしたり、歯磨き後のうがいを念入りにされてはいませんか?そのようにしてしまうと、お口の中に残るフッ素成分が減ってしまうため効果が半減してしまいます。泡立ちが少なく、唾液と混ざりあってお口全体に行き届きやすいジェルタイプのこちらの製品を使うようにしましょう。
虫歯予防だけでなく、歯周炎・歯肉炎・口臭予防にも効果的なこちらの製品はフッ素配合濃度950ppmとなっています。
1-4 お好きな味を選んで親子で楽しく歯磨き!「チェックアップジェル」
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大人にも子どもにもオススメの「チェックアップジェル」で親子一緒に虫歯予防をしましょう。こちらは通常の歯磨きのあとに使用するフッ素入りジェルです。
研磨剤無配合で歯にやさしく、生えかけの歯や歯列矯正中の歯にオススメです。また、根面露出が気になる成人の方にもオススメできる製品です。香味は5種類あるため、お子様の好きな味を選んでもらうと楽しくフッ素ジェルの塗布をおこなうことができます。
また、年齢によってとくにオススメの香味がありますのでこちらも参考にして選んでみてください。6歳未満のお子様にはフッ素低配合のバナナ味が安心して使っていただけます。
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お子様の通常の歯磨き時には「チェックアップ コドモ」
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研磨剤の配合が少なく、泡立ちにくいペーストタイプの歯磨き粉です。ストロベリー・アップル・グレープの3つの香味があります。「チェックアップジェル」でフッ素の塗布をする前に、こちらで通常の歯磨きをさせてあげましょう。フッ素配合濃度は950ppmです。
使用する量も年齢によって異なりますので参考にしてくださいね。
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2.フッ素入り歯磨き粉を効果的に使う3つのコツ
フッ素入り歯磨き粉の効果を持続・倍増させる磨き方のコツがあります。毎回の歯磨きの中でぜひ意識しておこなってみてくださいね。
2-1 歯ブラシを使ってすみずみまで行き届かせる
すべての歯をしっかり磨いているつもりでも、お口の中には歯ブラシの先が届きにくい場所があります。そうした部分は磨き残しが生まれやすく、フッ素も届きにくいため虫歯になりやすくなってしまいます。
●磨き残しの多い場所
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こうしたところにフッ素を行き届かせるには歯ブラシをうまく使うことが大切です。奥歯や周りの歯より低く生えている歯には、歯ブラシをななめの角度から入れて磨くようにしましょう。
●歯ブラシはななめに入れる
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歯と歯の間には歯ブラシの先を入れることができないため、ここにフッ素を届けたいときはフッ素配合のデンタルフロスを使うことをオススメします。
●「フロアフロス」
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「フロアフロス」は糸にフッ素が加工されています。デンタルフロスは歯と歯の間の食べカスをかきだしてくれるため、できれば毎回の歯磨き粉に使っていただきたいアイテムです。
2-2 すすぐのは少量の水でOK!
爽快感がほしくて歯磨き粉はつい何度もうがいをしてしまいがちですが、そうするとせっかく歯の表面に行き届いたフッ素が流れてしまい、効果が持続しません。歯磨き後は1~2回、軽くすすぐだけでじゅうぶんなのです。
2-3 寝る前の歯磨きはとくに入念に
寝ている間のお口の中は唾液の分泌量が少なくなり、細菌の繁殖が増えてしまいます。実は、唾液は虫歯から歯を守る大切な役目をもっているのです(くわしくは、『知っていますか?唾液が虫歯予防にパワーを発揮する理由』をご覧ください)。寝る前の歯磨きは1日の中でとくに力を入れるようにしましょう。フッ素入り歯磨き粉を使った歯磨きはもちろんですが、ほかのデンタルグッズの併用がオススメです。くわしくは、『磨き残しの気になるアナタに!歯磨きのコツとおすすめデンタルグッズ5つ』をご覧ください。
3.まとめ
フッ素入り歯磨きを使って虫歯から歯を守りましょう。フッ素が歯を強くし、虫歯から守ってくれるメカニズムについては『フッ素で予防!虫歯菌に負けない歯をつくる方法』でご紹介していますので、ぜひこちらもあわせてご覧くださいね。