入れ歯をするメリットとデメリット!わかりやすく解説します

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入れ歯を作ったのに使っていないという方。結構いらっしゃると思います。
せっかく作ったのにどうして使う気になれないのかな…。
それは、「思うように噛めない」というのが大きな理由の一つですね。

まず確実に言えることは、「入れ歯は入れ歯、自分の歯よりも勝ることはない」ということ。
残念ですが元の自分の歯のように何でも噛める、というのは難しいの事実です。

しかし調整を繰り返して根気強く使っていくうちに馴染んできて噛めるようになります。
同時に起こるたくさんのメリットについてお話していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1.入れ歯を入れるとこんなにメリットがある

歯がなくなる原因はいろいろありますが、なくなった部分を補うために作る入れ歯には種類がいくつかあります。

自分の歯が残っていて隣の歯にバネ(クラスプ)をかける小さな入れ歯を「部分床義歯」。
歯が全部無くなってしまったために作る「総義歯」。

どちらにもメリットがたくさんあります。

★部分床義歯(ぶぶんしょうぎし)…残っている歯にバネをかける部分的な入れ歯
部分床義歯

★総義歯(そうぎし)…全体を覆う入れ歯
総義歯←上の歯の総義歯

総義歯←下の歯の総義歯

1-1 ものが食べられる

入れ歯を入れる一番の目的は「食べる」機能を回復させることにあります。

おいしいものや食べたいものを食べられることは幸せなことですね。
身体と心の健康のためには欠かせません。

作ったばかりの入れ歯を上手に使っていくのには慣れるまでの段階があります。

まず豆腐やプリンなどの柔らかい物から始め、バナナ、白米、果物。と、少しずつ噛み応えのあるものに進んでいきます。
大きさも切り分けた小さなものから始めます。
フランスパン、おせんべい、肉などの硬いものは慣れてからでないと難しいです。

《食べ物の硬さの目安》 
★下の表の左側に載っている食べ物を目安に、やわらかいものから慣れていくようにしましょう。
咀嚼表

1-2 外見が若々しくなる

入れ歯を入れて歯並びがそろっていると、顔にハリが出て若々しく見えます。
歯がないと頬がしぼんだようにこけてしまい、しわが出来てしまうので、実年齢よりも老けて見えてしまいます。

また、入れ歯を入れてない期間が長くなると、顎の骨はどんどん薄くなってしまい痩せていきます。
骨が薄くなってしまうと入れ歯の安定が悪くなるので一日のうち最低でも数時間は入れておくことが大切です。

1-3 認知症の予防になる

「噛む」ことで口の周りの筋肉を動かし、脳に刺激を与えます。
歯と歯が噛み合った時の刺激は根の周りから脳に伝わり活性化につながります。

歯がない人の認知症リスクは高く、歯が20本以上ある人の1.9倍というデータがあります。
実は入れ歯を入れて噛むことは認知症の予防になるのです!

1-4 誤嚥性肺炎の予防になる

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは、飲み込む働きが低下して唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することで起こる肺炎で死にいたることもある、怖い病気です。

入れ歯を入れてしっかり噛むことは、舌の運動になり、正しく飲み込むことにつながります。

※誤嚥性肺炎について…くわしくはこちら(一般社団法人日本呼吸器学会公式HP)をご覧ください

1-5 転倒防止で要介護になるのを防ぐ

人は歩いたり踏ん張って力を入れるときに、奥歯を噛みしめます。
入れ歯を入れていないと、下顎の安定が悪くバランスが取れず転倒する危険があります。

合わない入れ歯も噛みしめることが出来ないのでよくありません。
転倒は歯が20本ある人の2.5倍にもなり、そのうちの1割が骨折し、それをきっかけに要介護につながっていく場合があります。

1-6 虫歯、歯周病の予防になる

部分義歯を入れないでおくと、残った隣の歯が少しずつ手前に傾いてきます。

また、上の歯は噛み合わせの歯が無いままだと少しずつ伸びてきてしまい、噛み合わせが変わってきます。
歯並びがずれると磨きにくくなるので虫歯や歯周病になりやすくなります。

きちんと入れ歯を入れていることでスペースを確保し、残った歯を虫歯や歯周病から守りましょう。

2.入れ歯をいれていられない!主なデメリット

せっかく作った入れ歯なのにいれていないのには、いくつかの理由が考えられます。
きちんと対策をすることで、自分の歯とほぼ変わらないほど「使える」入れ歯になっていきます。

ここでは入れ歯をいれていることで起こるデメリットについて考えます。

2-1 痛くていれていられない

作ってすぐの入れ歯は新しい靴と同じで、擦れて傷を作り痛みが出ます。
当たって痛い場所を歯科医師に伝え入れ歯のその部分を削ってもらうことで簡単に良くなります。

削りすぎると隙間ができ、食べ物が入ってしまうので自分で削ってはいけません。
入れ歯は精密に作られています。

下の写真をご覧ください。

1枚めの写真は入れ歯が入った状態のお口の中です。
矢印の先に小さくプクっと赤く腫れた部分があるのがわかりますね。

2枚め、入れ歯をはずしてみるとよりハッキリとわかります。
これは、入れ歯が当たってしまっていることが原因でできた傷です。

入れ歯 口腔内の傷

入れ歯 口腔内の傷

2-2 入れ歯をいれなくても食べることに不自由しない

特に部分義歯で、反対側に歯があるとそちら側で食べることが出来るので、不自由なく食事を取ることが出来てしまいます。
そこに入れ歯を入れると違和感があり、はずしたままになってしまう方も多いようです。

先ほども述べましたが、外したままだと歯が傾いてスペースが無くなるので入れ歯が入らなくなってしまいます。

また、片側だけで噛むことは負担も大きく、歯の寿命を縮めることになるので、入れ歯を入れて左右均等に噛むことが望ましいのです。

2-3 違和感、気持ち悪さが強い

お口の中は、ほこりや髪の毛などもすぐに気が付くほどとても敏感なので、入れ歯を入れる事の違和感はかなり大きなものです。

口の中が狭くなるので、舌の動きが悪くなり、「さ行」「た行」など舌の先が上の前歯にあてて発音する言葉が言いにくくなります。
慣れるまでゆっくりと大きく口を動かしましょう。

また、上の入れ歯が大きく、喉の近くまである場合気持ちが悪くなる方がいます。入れ歯は出来るだけ大きい方が安定が良いのですが、歯科医師と相談しながら小さく削ってもらう事で解決出来ます。

2-4 入れ歯がゆるくてすぐ外れてしまう

噛むたびに外れてしまう入れ歯は、部分義歯であればバネをしめることで調整します。

総義歯の場合は内側に軟らかい材料を足して吸着を良くすることで調整します。
総義歯は粘膜との隙間が無いほど空気が抜けてよく吸着するので安定します。
吸盤と同じ原理ですね。

下の総義歯は舌の動きがあるので、外れてしまうのはある程度仕方がないのですが、義歯安定剤を使うことで良くなります。

3.入れ歯と上手に付き合っていく秘訣

入れ歯を「噛める入れ歯」にしてずっと使っていくにはいくつかの注意点があります。

3-1 諦めず根気強く使う

入れ歯は入れた時の違和感に始まり、噛んで起こる痛みやカタつくなど、不都合が次々と起こるものです。

それらを一つ一つ解決することで、慣れていきます。一度調整したら少なくても一週間は使ってみましょう。

3-2 入れ歯の調整は歯科医院で

患者さんの中には趣味で使う工具で入れ歯を自分で削ってしまったり、ゆるくなったバネを曲げてしまったりする方がいます。

入れ歯は大変精密に出来ていますので、面倒でも調整は歯科医師に任せましょう。
バネが折れてしまうと修理できないこともあり、入れ歯を作り直さないといけなくなることもあります。

3-3 自費の入れ歯を作る

初めての入れ歯は、保険で作れる入れ歯を入れる方がほとんどですが、保険の入れ歯はレジンというプラスチックの材料で作るため厚みがあります。

また、笑ったりするとバネが見えてしまい見た目が気になることもあります。
そんな場合は自費で入れ歯を作ってはいかがでしょうか。

自費の入れ歯の種類についてご紹介しましょう。

金属床義歯

入れ歯の粘膜にあたる部分を、チタンなどの金属を使って作る入れ歯です。

金属の部分が大きいので熱の伝わりが良く、食事がおいしいく感じられます。
金属は丈夫で薄く作れるため発音や舌の動きに違和感が少ない・変形が少ないなどの保険で作った入れ歯には無い優れた特徴があります。

金額は歯科医院によって異なります。
たとえば、コバルトクロム製のものだと30万円~、チタン製は50万円~が目安になります(歯科医院によって異なります)。

金属床の欠点は金属アレルギーがある場合は作れない。金属が重く感じられる。合わなくなった時の修復が難しく作り直さないといけないなどがあります。

金属床義歯

 

ノンクラスプデンチャー(部分義歯)

クラスプ(バネ)を使わない部分義歯で、素材によって種類も豊富にあります。

当医院では「バルプラスト」という薄くやわらかな素材の入れ歯を作製しています。
バネが無いことで見た目には入れ歯を入れていることに気が付かないほど、とても自然です。


ただしやわらかい材料のため、「噛む」という面では保険のプラスチックの部分義歯の方が若干優れています。見た目重視のお出かけ用としては申し分ありません。

つくる歯の本数によって金額が変わります。
1~8本の入れ歯をつくるとして、金額の目安は12~24万円ほどになります(歯科医院によって異なります)。

バルプラスト   バルプラスト

いずれにしても、保険と自費の入れ歯では自費のほうが作製の工程も時間もかけて作るので、より快適なものが出来る事が多いものです。

ただ保険の入れ歯でも十分満足のいく場合も多く、一概にはどっちと言えないのが正直なところです。

3.まとめ

入れ歯を入れる事の効果で意外だったのは、転倒防止に役に立つことでした。

しかも、ただ入れるだけではなくて、①合っている入れ歯 ②入れ歯を入れてない ③合わない入れ歯 の順で転倒しやすさが違ってくるそうです。

入れ歯を入れてたくさんの美味しいものを食べて、快適に過ごしていただきたいと思います。

 

 

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