毎日の歯磨きを見直してみよう!正しい歯磨き粉の使用量やうがいの仕方

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おうちの方の仕上げ磨きを卒業して以来、大人になった今まで毎日してきた歯磨き。
それなりにちゃんと磨いているつもりでも、実は子どもの頃からの歯磨きグセがあったり、正しい歯磨きの仕方を知らずに過ごしてきた方もいらっしゃるかもしれません。

1回に使う歯磨き粉の量、歯磨き粉のうがいの仕方について、自分のお口の中の磨き残しが多いところ…。
意外と気にしたことのない「正しい歯磨きの仕方」を知ることで、この機会に歯磨きレベルをアップさせていきましょう。

マスク生活が続く現在、歯を人に見せる機会は減りましたが、だからこそいつもより歯磨きを適当にしてしまうこともあるかもしれません。

しかし、歯の健康は見た目の美しさだけではありません。
人目が気にならなくなったからとはいえ、歯磨きをおろそかにしてしまうと歯周病や虫歯、口臭のリスクが知らずしらずの上に高まってしまうことになります。

1.歯磨き粉について

1-1 歯磨き粉の適正量は年齢によって異なる

歯磨き粉のCMなどでは、歯ブラシから落ちてしまいそうなほどたっぷりと分厚く歯磨き粉がしぼり出されている映像をよく見ますよね。
そのイメージからか、1回に使う歯磨き粉の量がかなり多い方がいらっしゃると思いますが、実はみなさんが思っているよりも歯磨き1回に使う歯磨き粉量は少なかったりします。

●年齢別 歯磨き粉の適正量めやす

生後6か月~2歳……切った爪程度の少量(1~3mm)
3~5歳……使用している子ども用歯ブラシの4分の1程度の長さ(5mm以下)
6~14歳……歯ブラシの3分の2が隠れるくらい(1cmほど)
15歳以上……1~2cmほど

歯磨き粉 適正量
画像:ライオン歯科材株式会社

イラストで見ていただくと、思ったよりも歯磨き粉の使用量は少なくてOKであることがわかると思います。

ただし、お使いの歯磨き粉・歯磨きジェルの商品によって、オススメの使用量は異なることがあります。
購入した商品の公式HPを検索するとサイト内にて適切な使用量が紹介されてることが多いので、歯磨き粉の無駄使いを減らすためにも一度調べてみるとよいかもしれません。

1-2 歯磨き粉の使いすぎにはデメリットも

「歯磨き粉をたくさん使ったほうが泡立ちがよくて歯磨き粉の爽快感がある」という理由で、歯磨き粉を多めにつけて使用したい方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、歯磨き粉のつけすぎは単純にもったいないという理由だけではなく、歯の健康上にもデメリットと言える部分がいくつかあるのです。

①歯磨き粉にふくまれる研磨剤が歯の表面を傷つけることがある

必ずしも研磨剤の入った歯磨き粉を使用すると歯表面が傷つくわけではありませんが、普段からゴシゴシと力強く歯磨きをするクセのある方、冷たいものなどで歯がしみることの多い知覚過敏ぎみの方は、研磨剤入りの歯磨き粉を大量につけて歯磨きすることはあまりオススメできません。

研磨剤が入っているかどうかは、商品の裏面などに記載された成分表を見ることで確認できます。
成分表はもっとも多く配合されている成分名から表記されますので、最初に「研磨剤」が書かれているものはできるだけ避けたほうがよいでしょう。

研磨剤無配合の歯磨きジェルなども市販に多く販売されていますので、そちらに切り替えることも大変オススメです。

②口に中が泡だらけになると、しっかり磨きたい部位に歯ブラシが届いているか目視しにくくなる

泡立ちをよくする「発泡剤」が含まれる歯磨き粉に限りますが、多めの量を使用して磨いているとすぐお口の中が泡だらけになってしますと思います。
そのたびに歯磨き粉をペッと捨てて歯磨きを続ける方もいらっしゃるかもしれません。

泡だらけになったお口の中は、鏡などで見ていても奥歯や歯の裏側などの部分にしっかり歯ブラシの毛先が届いているのかがわかりにくくなってしまいます。

爽快感は得やすいので、歯磨き後に「しっかり磨けたな」と感じてしまいやすいのも危険なことです。

2.歯磨き中について

2-1 まずは歯磨き粉を歯面全体に塗り広げる

歯磨き粉をベタっとつけた歯ブラシを、そのまま特定の部位に置いてから磨きはじめる…という習慣の方はいらっしゃいませんか?
右利きの方だと、「いつも右下の奥歯から磨きはじめる」ということもあるかもしれません。

歯磨きの最初には、まず歯ブラシを使って歯磨き粉をすべての歯面にまんべんなく広げることで、歯磨き粉使用量の片寄りをなくすことができます。

また、いつも磨きはじめる場所が決まってしまっている方は、意識的に毎日場所を変えてみるようにしましょう。

2-2 磨き残しの多い場所を意識して

磨き残ししやすい部位、歯ブラシの届きにくい部位は人によって異なりますが、ほとんどの場合は以下のイラストに示される部位が磨き残しの多いところです。

1日3回毎回注意しながら磨く時間が取れない方は、夜寝る前の歯磨きのときだけでもいいので、これらの場所を意識的に時間をかけて丁寧に磨くようにしましょう。

磨き残しの多い場所
画像:クリニカ公式HP

自分のお口の中で磨き残しの多い部位がわからない方は、ぜひ一度ご家庭で「歯垢染色剤」を使ってみることをオススメします!

磨き残しの多い部分に赤い色がつくことで、視覚的にわかりやすく自分の磨きクセや歯の生えクセを知ることができます。

歯垢染色剤

くわしくはこちらの記事を参考にしてくださいね。
磨き残しゼロに!歯垢染色剤で自分の磨きグセを知ろう

3.歯磨き後について

3-1 歯磨き後のうがいにも1回でOK

歯磨きが終わったら、まず歯磨き粉を吐きだします。
そのあとは10~1mlのお水を口に含み、5秒ほどブクブクしたら吐きだします。

歯磨き後のうがいはこのたった1回でOKなのです。
お口の中の爽快感がほしくて何度も何度もブクブクうがいをする方も多いかと思いますが、そうすると歯磨き粉に含まれるフッ素(フッ化物ナトリウム)がお口の中に滞留せず全て吐きだされてしまうため、あまりよくありません。

おちょこ1杯が18mlですので、それよりも少ないお水と考えると、歯磨き粉同様に思ったよりも少なくてOKなことにビックリしますよね。

本来はお口の中に少し残ったフッ素が、歯磨き後にもお口の中に残って歯や粘膜に虫歯予防などの効果を発揮してくれるようになっています。

1回のうがいくらいじゃお口の中の泡がぜんぜん流されないという方は、もしかした歯磨き粉を使いすぎているのかもしれません。

3-2 歯磨き後は1~2時間ほど飲食を控えると効果的

歯磨きをしたら、そのあと1~2時間は食事や甘い飲み物などは控えるようにしましょう。
せっかくキレイになったお口の中が、また虫歯菌の活動しやすい環境になってしまいます。

4.まとめ

小さい頃からの歯磨きの習慣やクセのまま、今も歯磨きをしている方は意外と多いかもしれません。
マスクを外した生活に戻ったときにキレイで健康的な歯でいられるように、毎日の歯磨きをおろそかにせずに丁寧におこなうことを意識してみてくださいね。

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