歯の根っこのむし歯(根面う蝕)にご用心!!~ホームケアでしっかりむし歯予防 チェックアップルートケア~

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みなさんは根面う蝕という言葉を聞いたことがありますか?
これは歯の根っこの部分にできるむし歯のことで、加齢や歯周病などによって歯肉がさがることにより、今まで歯肉に覆われていた部分が露出してしまい、その露出した部分にできる虫歯のことを言います。
根面う蝕は発見しにくく、治療も困難なので、定期的な歯科検診でのプロフェッショナルケアと毎日のセルフケアでの予防が不可欠です。今回は、自宅でのセルフケアで根面う蝕をしっかり予防できる歯磨剤についてご紹介していきます。

1.根面う蝕とは

根面う蝕とは歯の根っこの部分にできる虫歯のことで、50代の45%が根面う蝕に罹患しているという調べがあります。

画像:ライオン歯科材株式会社HPより

1-1 歯の歯冠より歯根の方がう蝕になりやすい

歯の表面は人体の組織の中でもっとも硬いエナメル質で覆われています。加齢や歯周病に罹患して歯肉がさがってくると、エナメル質で覆われていない歯の根っこの部分である象牙質が露出してきます。この象牙質はエナメル質よりやわらかく、弱い酸性度(6.2~6.7)でも脱灰(※)が起こります。
象牙質は酸に侵されやすく、臨界pHを下回る時間が長いため、エナメル質より脱灰しやすく虫歯のリスクが高いと言えます。

画像:ライオン歯科材株式会社HPより

※脱灰とは
酸によって歯からカルシウムイオンやリン酸イオンが溶け出すことを「脱灰」といい、ムシ歯は脱灰から始まります。

1-2 歯周病とう蝕は密接な関係

歯周病によって腫脹した歯肉が歯周病の改善に伴い、歯肉退縮をすると根面(歯の根っこ部分)が露出してきます。歯周病の改善と共に今度は根面う蝕のリスクが高まってきます。エナメル質にむし歯が少なかったからと言って根面う蝕のリスクが少ないとは言えません。
先にも説明したように、根面の象牙質はエナメル質に比べてやわらかく、脱灰しやすいのです。

画像:ライオン歯科材株式会社HPより

1-3 根面う蝕発生のメカニズム

プラーク(細菌)が出す酸によって、象牙質は脱灰が起こります。脱灰部分からミネラルが溶け出し、コラーゲンが露出します。続いて細菌が出すコラゲナーゼ(タンパク質分解酵素)によってコラーゲンが分解され、う窩が形成されます。これが根面う蝕です。

画像:ライオン歯科材株式会社HPより

2.根面う蝕の予防ができるセルフケア商品 チェックアップルートケア

根面う蝕ができるメカニズムを知ってもらったうえで、自分自身でできる根面う蝕対策についてお話ししていきます。まず第一に必要なのが、プラークをしっかり除去すること。つまり日々のブラッシングです。
むし歯も歯周病もプラークを除去する歯磨きが大切です。基本的に歯磨きに歯磨剤(歯磨き粉)はなくても良いのですが、お口の中に何らかの症状がある場合や、虫歯や歯周病などのリスクが高い場合など、それを予防や改善するための薬用成分が配合されたセルフケア商品の使用が有効です。
次から根面う蝕予防に特化したチェックアップルートケアの特徴についてご紹介していきます。

2-1 チェックアップルートケアの4つの有効成分

これからご紹介するチェックアップルートケアは、根面が露出してしまった口腔内のう蝕予防におススメの歯磨剤です。

高濃度フッ素配合で虫歯予防

う蝕予防の薬用成分としてのフッ素が高濃度(1450ppm)配合されています。フッ素はエナメル質と象牙質の両方のう蝕を予防します。

②露出した歯根面をしっかりコーティング

新配合のPCA(ピロリドンカルボン酸)が歯肉退縮により露出した歯根象牙質にコラーゲンをコーティングし、さらにフッ素を長く留めてくれます。

③露出した根面の知覚過敏症状を防ぎます

硝酸カリウム配合により、歯の歯髄(神経)の興奮を鎮め、しみる痛みの伝達を抑制することで、知覚過敏の症状を防ぎます。

④殺菌成分が歯肉炎・口臭を防ぐ

殺菌成分CPC(塩化セチルピリジニウム)配合で、口腔内の浮遊菌を殺菌して、歯肉炎や口臭を防ぎます。

2-2 チェックアップルートケアの特長

露出した根面象牙質をやさしく磨けるように、研磨剤は無配合です。泡立ちの少ない低発砲タイプなので、じっくり時間をかけてのブラッシングに適しています。刺激の少ないマイルドミントのやさしい香味で、高齢者の方にも見やすいクリアブルーのジェル状歯磨剤です。

2-3 チェックアップルートケアの効果的な使用方法

画像:ライオン歯科材株式会社HPより

3.定期的な歯科検診の必要性

健康な口腔内を保つためには、毎日のセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアの両方が不可欠です。
歯科検診で定期的に口腔内のメインテナンスをしてもらうことにより、自分ではお手入れできない清掃困難部位をケアしてもらえるだけでなく、症状が出ていない初期う蝕の段階で発見できれば、その後のケアによって治療を施さずに元の状態に改善できる場合もあります。もし処置が必要な場合でも、痛みなどの症状が出ていない段階のむし歯であれば、取り除く範囲も小さくなり、歯質をより残すことができるのです。

4.まとめ

歯肉が下がって根面が露出することによりリスクが高まる根面う蝕について理解していただけましたか?
毎日のブラッシングでプラークを除去するとともに、根面う蝕に有効な薬用成分が入った歯磨剤を使用して、1本でも多く、ご自身の歯を長く使えるようにケアしてください。

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