アゴの異常は「顎関節症」かも?主な症状はこの3つ!

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最近アゴに違和感を感じることがある、たまに痛みを感じる…。
「もしかして顎関節症かも?」とお悩みのアナタ。

ここでは、顎関節症の簡単なセルフチェックと顎関節症の代表的な症状3つについてご紹介しています。
痛みや違和感を緩和できる応急処置の方法と、自宅でできるセルフケア方法についてもご紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。

1.「顎関節症」とは?

顎関節症とは、口の開け閉めが困難になったり、アゴを動かすと音が鳴ったり、アゴやこめかみの辺りに痛みや違和感を感じるようになる疾患をいいます。症状は主にアゴの周りの関節や筋肉にあらわれますが、全身のさまざまなところに痛みや不具合をともなってあらわれることもあります。

《顎関節症セルフチェック》
それぞれの項目の回答番号を足したとき、9点以上になると顎関節症の疑いがあります。また質問②で「5.いつもある」と回答した方も顎関節症の可能性があります。

質問① 口を大きく開いたとき、人差し指から薬指を並べた3本指を縦にして入りますか?
     
.すっと入る 2.ほぼ問題ない 3.どちらともいえない 4.やや困難  5.全く入らない

 質問② 口を大きく開け閉めした時、あごの痛みがありますか?
     
.全くない 2.たまにある 3.どちらともいえない 4.しばしばある 5.いつもある

質問③ 口を大きく開いたとき、まっすぐに開きますか?
     
.いつもまっすぐ 2.たまに曲がる 3.どちらともいえない 4.しばしば曲がる 5.いつも曲がる

質問④ 干し肉、するめ、タコなど硬いものを食べるとあごや顔が痛みますか?
     
.痛まない 2.たまに痛む 3.どちらともいえない 4.しばしば痛む 5.いつも痛む

  (「顎関節症疫学調査に用いる質問項目の選択とその妥当性検討『日本顎関節学会雑誌』2007,杉崎正志ら)            

2.顎関節症の主な症状3つと応急処置

顎関節症の症状は大きくわけて3つあります。どれか一つの症状だけしかあらわれない場合もあれば、複数の症状をおぼえることもあります。ここではそれぞれの症状の応急処置についてもご紹介しています。

2-1 アゴ周辺の筋肉やこめかみが痛む

アゴの周りの筋肉や関節が痛んだり、耳の前のあたり(こめかみ)が痛むことで、食事中などお口の開閉が困難に感じられることがあります。この症状はアゴ周辺の筋肉や神経に炎症が起こったことであらわれるものです。

【応急処置】
まずは、市販の痛み止め等を飲んで一時的に痛みを和らげるようにしましょう。口を大きく開けたり、硬いものを食べるのはしばらくひかえます。慢性的に痛みを感じている場合は、患部に温湿布をあてると筋肉がほぐれ痛みが和らぎます。急に痛みが出た場合は、冷湿布をあてましょう。(※冷やしずぎはかえって血流を悪くしてコリの原因になるため、冷湿布をあてるのは5分ほどにします)

2-2 アゴを動かすと音が鳴る

口を開けたり閉じたりするとこめかみの辺りで「カクカク」「シャリシャリ」「ミシミシ」と音がすることがあります。この症状は顎関節の骨同士がこすれていることで引きおこされます。

【応急処置】
「顎関節症予備軍」といえるこの症状、痛みや口が開かないなどの異常がなければ今すぐに対処する必要はなく、経過観察になります。

2-3 口が大きく開かなくなる

通常口は縦に4~5cm開くようになっています。これは、指3本分が縦に入る広さです。しかし顎関節症になると、口を大きく開けることが難しくなり、指1本分しか開けられなくなることもあります。開かなくなる原因には、痛みがあり開けられない場合と顎関節の異常で開かなくなる場合があります。また、あるときから急に口が開けられなくなったということもあれば、少しずつ開く範囲がせまくなっていったということもあります。

【応急処置】
痛みがある場合は痛み止めを服用し、痛みが出ていない場合は患部をあっためてこわばった筋肉をほぐします。

顎関節症が原因で歯の咬みあわせがおかしくなることも!

アゴの関節に過度の負担がかかり形が変形してしまったことで、上下の歯をあわせる位置が変わってしまい噛み合わせに違和感や痛みを感じます。顎関節症自体が治れば自然と噛み合わせが戻ることもありますが、まれに噛み合わせの異常だけが残ることもあります。その場合は歯医者さんで噛み合わせを治す治療を受ける必要があります。  

【応急処置】
噛み合わせは自分の力だけで治すことはできません。歯医者さんを受診する必要があります。誤った噛み合わせがさらに顎関節症の症状を悪化させることがあるため、できるだけ早く歯医者さんを受診して噛み合わせ治療を受けるようにしましょう。それまではあまり硬い食べ物を噛みすぎないよう心がけましょう。

 

3.自宅でできる顎関節症セルフケア

顎関節症による痛みを緩和し、症状を悪化させないために自宅でできるケア方法があります。顎関節症は主に日常生活で行っている動作が原因で引きおこされるものです。そのため、セルフケアや改善法も日常の中で気をつけるべきことがあります。

3-1 上下の歯をあたらないようにして口を閉じる

口を閉じているときに上下の歯があたっている人がいます。これは正常な状態ではありません。本来安静にしているときのお口の中は、上下の歯の間に少しすきまが開いています。無意識に歯をくっつけているなと思ったら、「唇と閉じ、上下の歯を離し、顔の筋肉の力を抜く」(TMDマントラ:顎関節症呪文)と頭の中で唱え、このようにしましょう。

3-2 口を大きく開けすぎない・硬いものはさける

口を大きく開けると顎関節症の症状が悪化することがあります。あくびや会話の最中もできるだけ口は大きく開けすぎないように意識しましょう。また、するめやタコなどの硬いものを食べるのもよくありません。できるだけやわらかいものを食べるようにしましょう。さらに、食べ物を小さく切って口に運ぶことで口を大きく開ける必要がなくなります。

3-3 アゴに負担をかける習慣を治す

猫背や足組みなどのクセはアゴだけでなく、姿勢にも悪影響を与えます。これらは自覚なく行っていることが多々ありますので、目につくところにメモなどを貼って意識するようにするのもよいかもしれません。自分だけで治すのが難しそうであれば、整体などでプロの指導を受けるのもよいでしょう。

3-4 アゴのマッサージで血行をよくする

アゴ周辺の筋肉のマッサージをすることで血行をよくし、筋肉のこわばりをとることができます。これにより、痛みをやわらげることもできます。ただし、強すぎる力でおこなうマッサージはかえって顎関節や周辺の筋肉への負担となるので、できるだけやさしい力でおこなうようにしましょう。また、非常に強い痛みを感じている間はマッサージはさけましょう。

①耳の穴から指3本分ほど前の位置(指でさわったときに少しへこみがある部分)に人差し指と中指の腹を当てます。
②指の腹でゆっくりと円を描くようにマッサージします。このときあまり力をいれすぎないように気をつけましょう。

4.まとめ

顎関節症の症状はご自分に当てはまったでしょうか?まずはご紹介した応急処置の方法を試してみてください。しばらく時間が経っても症状が改善しない場合は歯医者さんや病院の口腔外科で診てもらうようにしましょう。

 

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