歯周病で歯を抜きたくない!どうしても抜かないとダメなの?!
今あなたはグラグラで今にもとれてしまいそうな歯で悩んでいませんか?
その歯がもう手遅れなのか、まだどうにかなるのか、できれば残したいですよね。
グラグラのその歯、残す方法教えます。
目次
1. 歯周病だと場合によっては抜歯が必要?!
歯周病が進行すると歯をさせる土台が不安定になり、歯の周りの組織が歯を支えきれなくなります。今のあなたの歯の状態はどのくらいでしょうか? お口が臭ったり、膿が出てきたり、歯がグラグラしてくるなど最悪の場合には抜歯をしなくてはならない状態に陥ります。
写真提供:東歯科医院より
2. 歯周病とは
メディアや人づてに歯周病とはよく聞きますが、そもそも歯周病とはなんなのでしょうか。歯周病は、歯を支えるまわりの組織(歯周組織)に起こる、虫歯と並んで歯の病気の代表的な病気です。以前は歯槽膿漏と呼ばれており、成人の80%以上の人がかかっていると言われています。現在では歯を失う原因のトップともなっています。
歯の周囲の歯を支持している組織(歯ぐきや骨など)が長いスパンで破壊される病気で、かなり進行するまで自覚症状がないということが特徴です。歯周病はお口の中だけでなく、全身の健康にも影響を与えます。生活習慣病の一要因とも考えられています。
2―1. 歯周病を進行させる因子
歯周病は、お口の中の細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
次のことも歯周病を進行させる因子となります。
- 歯ぎしり、食いしばり、噛みしめ
- 不適合なかぶせ物や入れ歯
- 不規則な食習慣
- 喫煙
- ストレス
- 全身疾患
- 薬の長期服用
3. 歯周病で抜歯する判断基準とは?
できることなら歯を抜きたくない!誰しもが思うことですね。しかし、そうはいかないこともあります。
抜歯の判断基準とは、ずばり!
治療してまだどうにかその歯を残すことが出来るか、もう治療しても治る可能性がない歯なのです。
3―1. グラグラしている時は抜歯が必要
グラグラしているのは歯の周りの組織がその歯を支えきれなくなってしまったので、その歯でモノを噛むことは困難となる為抜歯の対象となります。
3―2. 歯が抜けそうな時の自覚症状
歯が揺れる
歯周病が進行していくと歯茎、その周りの組織が歯を支えられなくなり、歯が揺れてきます。
噛むと痛い
歯周病が進行していくと歯茎、その周りの組織が歯を支えられなくなり、固いものが噛めなくなり、噛めても痛くなります。
3―3. 歯周病の進行度合い
抜歯で検索してこのサイトみているあなたはきっとこの写真からすると中程度もしくは重度の歯周病にかかっているのではないでしょうか?この段階の歯周病になるとあなただけのセルフケアでは難しくなります。
4. 抜歯をさける方法
グラグラした歯をどうにかして抜歯ではなく維持していきたい!
そんな時にできることもあります。
4-1. 自分でできること
食べるものを選ぶ
グラグラしている歯で固いものを食べるのは控え、噛みきれる柔らかいものを選びましょう。
グラグラしている歯も磨く
グラグラしている歯を触ると抜けてしまわないか心配になりますが、汚れを残したままにすると歯茎に炎症が起きグラグラを加速させてしまいます。柔らか目の歯ブラシで優しく汚れを取り除くようにしましょう。
4-2. 歯医者さんでできること
噛み合わせの調整
グラグラしている歯の噛み合わせが強かったりするとグラグラが大きくなることがあります。噛み合わせをみてあたりを弱めてあげることで、多少グラグラを抑えられることがあります。
歯を固定する
グラグラしているは不安定です。揺れていない隣の歯グラグラしている歯を専用の接着剤で固定してあげることでグラグラを軽減できます。
歯医者さんで歯の周りをクリーニングする
自分では取れない汚れを歯医者さんできれいにする。汚れが残った状態にしているとグラグラした状態は悪化してしまいます。
4-3. グラグラした歯を維持していくうえでの注意点とは
まずは自分でできることと歯医者さんでできることをやってみましょう。その上で、口臭が以前より気になるようになってきた、食事がうまくできなくなった、という症状がある場合には、他の歯に影響は与えてしまう場合があります。早めにかかりつけの歯科医院で診察を受けましょう
5. 抜歯になってしまった場合
抜歯になってしまった後考えていかないといけないのはその後の治療です。
5-1. 抜歯直後の対応
お口は優しくゆすぐ
抜歯した直後の歯茎は怪我をした状態になっています。抜いた後はお口を強くゆすいだりせず、かさぶたを剥がさないようにしましょう。歯磨きは傷口が治ってから柔らかい歯ブラシで優しく磨くようにしましょう。
抜歯後は麻酔が効いている
抜歯の後は麻酔が残っています。使用した量にもよりますが、2時間から3時間は効いている状態になります。麻酔が効いている状態だと、しびれていて間違ってお口の中や唇を噛んでしまいやすいのでご注意下さい。
血行が良くなることは控えましょう
抜歯後は傷が出来ている状態になるので、激しい運動や飲酒等は控えましょう。お風呂はシャワー程度なら問題ないでしょうが、長風呂は控えておきましょう。
5-2. 抜歯後の流れ
抜歯後は歯茎が落ち着くのに3週間くらいかかります。歯茎が落ち着いてきたら歯を補う治療を受けましょう。
6. 抜歯後の治療
6-1. 抜歯後の隙間をうめる3種類の治療とは
抜いた後は隣の歯が傾かないように隙間を埋める必要があります。補うものとして、ブリッジや入れ歯、インプラントがあります。
ブリッジ
両サイド歯が残っていれば土台することができ、ブリッジをいれることができます。抜いた歯の部分はダミーの歯が補われます。ブリッジにする場合両サイドの歯を大きく削らなくてはなりません。
入れ歯
入れ歯を入れる場合、ブリッジのように両サイドの歯を大きく削る必要はありませんが、取り外しや入れ歯のお手入れが必要となります。
インプラント
インプラントは骨にネジを埋め込む手術をして、そのネジの上にかぶせ物を装着していきます。インプラントの場合、ネジを打ちこめる状態なのか検査する必要があります。
7. まとめ
抜歯をせざるを得なくなってしまったあなた。抜かないといけなくなった歯は残念でしたが、次に考えたいのは他の歯の存在です。歯周病は生活習慣病とも言われています。
一日何回歯を磨いていますか?
どんなモノをどんな時間にどれくらい食べていますか?
お身体の状態はいかがですか?
歯周病はお口の中の細菌の問題だけではありません。
質の良い生活習慣を送る事で、歯周病予防になります。
まず、今のあなたの生活習慣を見直してみましょう!!