歯並びが悪くて人前で笑えない。口元を隠してしゃべっている。ご飯がうまく噛めない、、、
などなど歯並びが気になっている方に、まずあなたがどの種類の悪い歯並びなのか、それはどうしたら治るのか、そもそも悪い歯並びになってしまうのか、順を追って説明していきましょう。
1.自分の歯並びを確認する
悪い歯並びの種類は大きくわけて9種類に分けられます。まずは治療法の前にあなたのお口がどの種類なのか確認しましょう。
1-1.叢生(そうせい)/乱杭歯(らんぐいし)
歯が部分的に出てしまったり奥まってしまったり、乱立している歯並びです。
1-2.空隙歯列(くうげきしれつ)/正中離開(せいちゅうりかい)
歯と歯の間が開いている歯並び。いわゆるすきっ歯の状態です。真ん中に限局している場合は正中離開といわれます
1-3.上顎前突(じょうがくぜんとつ)/出っ歯(でっぱ)
上の歯が前に傾いている、または上の顎の骨が全体的に前にでている状態です。
1-4.下顎前突(かがくぜんとつ)/反対咬合(はんたいこうごう)
下あごが前に出てしまい、下の歯が上の歯よりも前にでて噛んでいる状態です。受け口ともいわれます。
1-6.上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)
上も下も両方の顎が前にでてしまっている状態です。口元がでている感じや、唇が結びにくくなってます。
1-6.開咬(かいこう)
奥歯がかみ合っている状態で、前歯だけが上下開いて噛まない状態です。
1-7.過蓋咬合(かがいこうごう)
上の歯が下の歯に深く噛み込み過ぎてしまっている状態をいいます。下の歯が見えないほど噛み込んでしまいます。
1-8.交叉咬合(こうさこうごう)
交叉咬合とは、上下の噛みあわせが、部分的に逆転してしまっている状態です。顔の左右のバランスも崩れてる場合があります。
1-9.顎偏位(がくへんい)
下の顎が偏ってしまい、上下のバランスが崩れて、顔面が左右にゆがんでいる状態です。
2.歯並びを改善する6つの方法
歯並びの治療は、矯正をして歯の位置を治す方法と、歯並びはそのままで被せ物などで歯のかたちを変える方法があります。それぞれに利点欠点があるので、自分のニーズにあった方法を選びましょう
2-1.時間とお金があるならこれ!ブラケット矯正
歯の表面にブラケット(金属や目立たないものもあり)を装着し、そこに形状記憶のワイヤーを通して動かす方法です。もっとも有名な矯正装置ではないでしょうか。目立つし取り外しはできませんが一番オードソックスな方法です。
顎変位以外の不正咬合は抜歯をすることはありますがほぼ治すことができます。料金は40万~80万ほどです。治療期間は2年ほどですが、その後、後戻り防止装置をきちんとつけないともとに戻ってきてしまいます。
費用と時間さえ許せば最もおすすめの方法になります。
2-2.毎日自分で管理を。マウスピース矯正
透明なマウスピースを歯に被せる方法です。透明なので目立たない反面、きちんと入れることをしないと歯はまったく動きません。また、途中でサボってしまうと歯は戻ってしまいます。自分の性格とよく相談して選びましょう。
2-3.ちょっと手術!インプラント矯正
顎にインプラントをうち、そこを支点としてワイヤーでひっぱることで歯を動かす方法です。インプラントをうつ小手術が必要ですが、従来の方法に比べて、矯正期間が大幅に短くてすみます。また予知性の高い治療ができ、術者の予想通りに歯が動きやすいです。
2-4.歯の付け爪、ダイレクトボンディング法
歯を動かさずに、レジンといわれる白い樹脂を盛って歯のすき間などを埋めて、歯並びをよくみせる方法です。比較的安価で時間もかかりませんが、前歯の空隙歯列(すきっぱ)を治すのくらいにしか使えません。また、盛る歯科医師の技術に審美性がだいぶ左右されます。
2-5.歯の化粧板、ラミネートべニア(ポーセレンラミネートべニア)
歯の表面を一層削り、そこにつけ爪のようなレジンやポーセレンのものを貼り付ける方法です。歯を削るデメリットはありますが、歯を移動させるよりも治療時間は短くすみます。
2-6.骨を削る、外科矯正
全身麻酔を行い、顎の骨を切るなどして外科的な手術をおこなう方法です。顎変位など、顎の骨が大変形している場合におすすめです。治療期間は短めですが、手術をしなければなりません。また、保険が適応されるケースがあります。
3.歯並びが悪いとおこる6つの嫌な可能性
歯並びが悪いと、色々と不都合なことがおこります。今から代表的な症状について説明します
3-1.見た目が悪くなる
やはり一番は見た目ですよね。歯が気になって笑えない。しゃべれない。など悩みを持つ方も多いでしょう。歯並びを治して心から自信をもって人前にでれるようになると良いですね。
3-2.歯磨きが難しい
歯並びが悪いと歯ブラシをきちんと隅々までするのが難しくなります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが上がります。
3-3.食べ物がこまかくかみ砕けない
歯並びが悪く、咬み合わせがきちんと得られない場合、食べ物を細かく粉砕することができません。内臓に負担をかけてしまうことになります。
3-4.口臭がする
上で述べたように虫歯や歯周病が進行し、内臓も悪くなると、口臭の悪化にもつながります。
3-5.顔がゆがむ
歯並びが悪く、変な咬み方をずっと続けていると顔の骨がどんどん歪んできてしまいます。
3-6.発音不明瞭になる
舌の動きが歯に阻害され、きちんとした発音ができないことがあります。
4.まとめ
いかがでしたか?
悪い歯並びを治してみなさんも自分をアップグレードしてみませんか?
歯並びだけじゃなくて内面もきれいになれるかもしれませんよ。
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