新型コロナワクチン体験記③~20代女性・基礎疾患あり

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この記事では、新型コロナのワクチンを接種した当院のスタッフから寄せられたワクチン接種体験記を掲載しています。

副反応はどんな感じなの?仕事や家事はできる?事前に準備しておけることって?
新型コロナウイルスのワクチン接種にはさまざまな不安があるかと思います。

ワクチンの基本情報については、厚生労働省HP「コロナワクチンナビ」をご参考になさってくださいね。

1.接種者の基本データ

【年齢】20代後半
【性別】女性
【基礎疾患】あり
【備考】ワクチン接種1回めの10日間前に手術(婦人系疾患)をした。

★基礎疾患がある、手術をしたばかりだ(もしくは近日中に手術をする予定がある)、アレルギー反応を起こしたことがある、脳梗塞や心筋梗塞の薬を服用している方などは、念のため前もってかかりつけ医にワクチン接種をしてよいか確認しておきましょう。

1回めのワクチン接種

ワクチン接種直後は、針を刺した痛みだけが少し残り続ける。
接種1時間後に針を打った辺りを触ってみると、ほんのりと熱を持っていてその部分だけ筋肉が硬くなっている感覚がした。


5時間後くらいから少しずつ筋肉痛があらわれ始め、時間を追うごとに痛みが強まっていく。
筋肉痛を感じるのはワクチンを打った腕の二の腕部分のみだが、腕を動かすと痛みとダルさがかなり強い。
とくに、肩より上に腕を上げる動作腕をうしろに引く動作が痛みを誘発する。
おそらく、(腕を前に出す動作をともなう)机に向かって勉強したりデスクワークをするのには不便を感じないが、(腕を前後に動かす動作をともなう
)掃除機をかけたり、重いものを両手で抱えるような動作はかなりつらいと思う。

同じ頃から頭痛を感じ始める。
ズキズキするような痛みではなく、圧迫されるような頭痛で低気圧頭痛に似た痛みだった。
また、寝不足のときに感じるような重ったるい頭痛にも似ていた。

発熱はとくになかった。

これらの副反応は翌日の午後(接種から24時間後)にはほとんど気にならなくなっていた。

1回め接種を受けての感想

接種後2~3時間はほとんど副反応を感じなかったため、このまま何事もなく済むだろうと油断していたが5時間後から始まった筋肉痛・頭痛は思ったよりも持続時間が長かった。

ワクチン接種は基本的に利き手とは反対の腕に打つため、筋肉痛は利き手を使った作業にはあまり影響が出ないかと思う。
筆者の場合は、過去の手術の影響で左腕に注射をすることができないため、利き手の右腕へのワクチン注射となってしまったため特につらかった。

筋肉痛は「痛い」ということ以上に、腕をスムーズに動かすことが難しいことに驚いた。

2回めのワクチン接種

前回の副反応が思っていたよりも強くて日常生活に不便があったこと、2回めは副反応がより強くなってかなりダルイという話を医院スタッフから聞いていたこともあり、今回はワクチン接種の30分前に痛みどめ・解熱作用のある薬を服用しておいた。

※解熱鎮痛剤は服用してから効果があらわれるまで少し時間がかかります。用意してある薬が何分くらいで効果があらわれるものなのか、あらかじめ確認しておきましょう。

接種後は解熱鎮痛剤が効き始めているからか、筋肉痛のみしかなかった。
この日はそれ以外の副反応が出ることもなく済んだ。

翌日からは、(用法用量を守りつつ)定期的に解熱鎮痛剤を飲みつづけていたが、少しずつ頭痛があらわれはじめた。
1回めのときのような重ったるい頭痛ではなく、ズキズキするような痛みだった。

体全体にモヤ~っとした倦怠感が常にあり、食事をする気分になれず日中はほとんど横になって過ごした。

今回新たに増えた副反応の一つが首や体の関節の痛みで、これは体を動かさなくとも常に感じる痛みだったのでとてもつらかった。

また二つめに寒気も新たな副反応として加わった。
体じゅうが熱いのに、同時にゾゾゾとくるような悪寒があって、部屋の冷房を切ると暑くて汗がふきでるが、点けるとガタガタと寒くなって体温調節が難しかった。

ほとんどの副反応は接種翌日の1日間のうちにおさまったが、筋肉痛だけはその後2日間くらいは残った。
しかし「少し腕がダルイ」くらいの筋肉痛で、ほぼ気にならない程度だった。

2回め接種を受けての感想

解熱鎮痛剤を飲んでおいたのにここまでの副反応だったので、飲まなかったらどうなってたんだろう?と怖くなった。

1回めはまだ副反応が出ても仕事や家事をおこなえるレベルだったが、2回めの副反応は外出も軽い運動も一切できないレベルまでつらかった。
2回め接種日の翌日は絶対に仕事を休んで、家で休息をとったほうが良いと思う。

また、2回め接種を受けた日はとても暑い日だったので、移動中の暑さも接種後の体調不良に拍車をかけていたと感じる。
夏場に接種を受ける予定になっている方は、移動中も飲み物を持ってこまめに水分補給をしたほうが良いと思う。

また、接種をした当日・翌日はほとんど家事をしなくて済むように、一人暮らしの方はあらかじめ簡単に用意できる食事の用意と、外出しなくて済むよう必要なものはあらかじめ買い物をしておいたほうがよいと思う。

2.副反応症状の発現状況・持続期間の一般データ

新型コロナワクチン接種を受けた人にあらわれた副反応については以下のデータを参考にしてください。
出典:埼玉県新型コロナウイルスワクチンチーム「海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験及び国内第Ⅰ/Ⅱ相試験」

痛み84.3%の人に発現、接種当日に発現し約2日間持続。
腫れ…10.6%の人に発現、接種当日に発現し約2日間持続。

下痢…15.5%の人に発現、接種翌日に発現し約1日間持続。
頭痛55.1%の人に発現、接種翌日に発現し約1日間持続。
疲労62.9%の人に発現、接種翌日に発現し約1日間持続。
寒気…32.4%の人に発現、接種翌日に発現し約1日間持続。
発熱…14.8%の人に発現、接種翌日に発現し約1日間持続。
筋肉痛…37.9%の人に発現、接種翌日に発現し約1日間持続。
関節痛…23.7%の人に発現、接種翌日に発現し約1日間持続。

3.まとめ

筆者の場合は、基礎疾患があること・手術後すぐの接種であったことは特に副反応への影響はなかったように感じました。


基礎疾患などの問題に留意することはもちろん大切ですが、「1回めより2回めの接種時のほうが副反応が強いこと」「高齢者に比べてそれ以外の若い世代の人は副反応が出やすいこと」にも気をつけましょう。

そして、「副反応が出るのは免疫反応のあらわれであり、きちんと免疫がついている証拠」であることも忘れないでくださいね。

ワクチン接種において大切なことは、
①持病や服用している薬に不安があれば必ず事前にかかりつけ医に相談
②接種当日・翌日のお休みの確保と、家事や買い物は事前に済ませておくこと
③接種後の体調変化に気を配り、皮膚のかゆみや吐き気、視覚異常や息苦しさなどを感じたらすぐに専門相談窓口に連絡すること
です。

③に関しては、これらの症状があらわれるとアナフィラキシー等の疑いがあるため放置していると大変危険です。
専門相談窓口は24時間対応の機関が県によって設置されていますので、これらの情報を把握しておくことも大切です。

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