むし歯じゃないのに、冷たいものを飲んだり食べたりしたときにキーン(゚Д゚;)とした感覚がでる知覚過敏の症状。歯科医院に通院している患者さんの1~3割がこの症状を訴えている、といったアンケート結果が報告されています。歯ブラシの毛先が当たった時にも出てしまう場合、症状が出ている部分のお手入れが不十分になり、むし歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。
あのキーン((゚Д゚;)とした嫌な症状を緩和させてくれるホームケア商品として以前からある歯磨剤システマセンシティブが、この度リニューアルして登場しました。
今回はこのシステマセンシティブについてご紹介していきます。
今まで使ったことがある方、興味はあったけどまだ試したことがない方、知覚過敏症状で今まさに悩んでいる方は必見!! 新しくなったシステマセンシティブの特長をご紹介していきたいと思います。
目次
1. 知覚過敏とは
はじめに知覚過敏について説明していきます。
歯の歯肉から上の部分(歯冠部)は人体での中で一番固いエナメル質で覆われていますが、歯肉から下にある根っこ部分(歯根部)はエナメル質がない象牙質でできています。
画像:ライオン歯科衛生研究所より
エナメル質は痛みを感じる痛覚がありませんが、その下の象牙質は痛覚があるので、外部からの刺激や冷たいものや熱いものに触れると、その刺激は神経に伝わり、痛みを感じます。通常、歯冠部の象牙質はエナメル質に覆われているので、症状がでることはありませんが、様々な要因※で象牙質が露出してしまうことにより、歯がしみたり痛みを感じる知覚過敏症状が起こります。
画像:ライオン歯科衛生研究所
象牙質が露出してしまう原因・・・
咬み合わせの異常によるエナメル質の欠損
歯周病の進行による歯肉退縮
過度なブラッシング圧やかたい歯ブラシの使用などの誤った歯磨き
加齢による歯肉退縮
1-1 知覚過敏が進行すると
はじめはたまに起こる一過性の痛みだったものが、その症状が強くなったり頻度が多くなったりすると、痛みのせいで毎日のセルフケアがままならなくなり、お手入れできない部分にプラークが残ってしまい口腔環境が悪くなります。清掃が不十分な部分に残ったプラーク(細菌)が、むし歯や歯周病の原因になります。
画像:ライオン歯科衛生研究所より
2.システマセンシティブの特長
知覚過敏症状がある方に毎日のセルフケアにおススメの歯磨剤、改良されたシステマセンシティブの特長についてお話していきます。
システマセンシティブ 85g 900円(税別)
画像:ライオン歯科材株式会社HPより
2-1 しみる痛みに即効性と持続性の2つの薬用成分
システマセンシティブにはしみる痛みを防ぐ、硝酸カリウムと乳酸アルミニウムが配合されています。
即効性の硝酸カリウム
硝酸カリウムは刺激伝達抑制効果のある薬用成分です。露出した象牙質の外部刺激を即座に抑え、ブラッシング時の痛みを和らげます。
持続性の乳酸アルミニウム
乳酸アルミニウムは象牙質表面にある無数にあいている象牙細管を封鎖し、持続的に痛みの伝達経路を封鎖することで、飲食時の痛みをケアします。
画像:ライオン歯科衛生研究所より
改良point 1
乳酸アルミニウムのしみる痛みを封鎖する力が約2倍にパワーアップ!!
さらにコーティング剤:カチオン化セルロースが加わり、乳酸アルミニウムを歯質表面にしっかり吸着してコーティングします。
画像:ライオン歯科材株式会社HPより
2-2 知覚過敏と併発が多い歯周病を予防
歯周病に罹患している人の8割以上が知覚過敏を併発していると言われています。
IPMP(イソプロピルメチルフェノール)が歯周病の原因となるバイオフィルムの内部まで浸透し、殺菌します。また、トラネキサム酸が歯肉の炎症・出血を抑えます。
2-3 フッ素1450ppm配合で再石灰化を促進
改良point 2
高濃度フッ素1450ppmが配合されました。これにより再石化を促進し、むし歯を予防します。
注意:6歳未満の使用は控え、お子様の手の届かない場所へ保管してください
画像:ライオン歯科材株式会社HPより
2-4 ソフトペーストタイプで隅々まで行きわたる
システマセンシティブはソフトペーストタイプの歯磨剤で、お口の中隅々まで行きわたり、プラークコントロールをサポートしてくれます。
2-5 長時間ブラッシングに適した処方
システマセンシティブは、低研磨・低発砲でやさしいフレッシュハーブの香味のペーストです。低研磨なので、露出した象牙質部分もやさしくケアでき、泡立ちを抑えているので、長時間、じっくりしっかりブラッシングができ、薬用成分を長くお口の中に留めておける処方になっています。味もマイルドなフレッシュハーブ。せっかく高濃度でフッ素が配合されているので、歯磨き後のうがいは少なめのお水ですすぐのがおすすめです。
3.知覚過敏のケアのポイント
毎日のセルフケアで知覚過敏症状をケアする5つのポイントをご紹介します。
① まずは“しみる”痛みをケアしましょう
しみる痛みがあることで、歯磨きが疎かになってしまいます。知覚過敏によるしみる痛みを抑える硝酸カリウム・乳酸アルミニウム配合のシステマセンシティブで痛みをしっかりケアしましょう。
② 1日3回きちんと歯を磨きましょう
プラークが付着していると、知覚過敏だけでなく、むし歯や歯周病のリスクも高まります。毎食後しっかり磨いてプラークを取り除きましょう。
③ 健康な歯肉を保ちましょう
歯周病によって歯肉が下がることは、知覚過敏を発症する大きな要因となります。プラークの塊りであるバイオフィルムをしっかり除去し、健康な歯肉を保ちましょう。
④ むし歯を予防しましょう
露出した象牙質部分はむし歯になりやすく、むし歯になると進行も早いためしっかり予防することが大切です。高濃度フッ素配合の歯磨剤で歯質を強化し、再石灰化を促進させましょう。
⑤ 軟らかめの歯ブラシを選び、やさしくじっくりケアしましょう
エナメル質とくらべ象牙質はやわらかいので、歯肉が下がっている部分がある人は特に、かための歯ブラシは避けて軟らかめの歯ブラシでブラッシング圧に注意して隅々まで丁寧に磨きましょう。
画像:ライオン歯科材株式会社HPより
4.症状が緩和されなければ歯科医院で相談しましょう
ご自宅でのケアで、知覚過敏症状が緩和されない場合は、我慢しないで歯科医院を受診しましょう。
歯科医院では、しみる痛みの強さや歯の状態に応じて、露出した象牙質部分にしみ止めのコーティング剤を塗布したり、プラスチックの詰め物をしたり、原因となる咬み合わせの調整をしたりします。
5.まとめ
知覚過敏の症状やご自宅でのケア方法、システマセンシティブの特長についてお話ししました。知覚過敏もむし歯も歯周病も、予防するためには、毎日のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアが大切です。
かかりつけ歯科医院で、あなたのお口の健康をしっかり管理してもらいましょう。