コンクールFでうがいをする2つのオススメポイント

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歯医者さんを訪れた時「コンクールF」という緑色の洗口液(うがい薬)を目にした方は多いと思います。
実際にほとんどの歯科医院で取り扱っています。

コロナ禍で殺菌消毒の重要性が広く浸透し、歯科医院でも口腔内からの感染対策として治療前の「うがい」が見直されました。

主に「イソジン」や「コンクールF」が多く使用されましたが、イソジンにはヨウ素が含まれていることから甲状腺に疾患がある方には使用を控えることもあり、コンクールFがより注目されました。

コンクールFが多くの多くの歯医者さんで使用される「理由」を解説します。

画像:ウェルテックHP

1.一番のおすすめポイントは「殺菌力の高さ」

数多くある洗口液の成分を見るとそれぞれに殺菌効果のある薬用成分が配合されていて、選ぶのに迷ってしまいますがコンクールFが広く支持をされる一番の理由はその「殺菌力」にあります。

主な成分の一つの「グルコン酸クロルヘキシジン」には高い抗菌力があります。

1-1 主な成分とその働き

コンクールFに含まれる主な成分をわかりやすく簡単に解説します。

 

グルコン酸クロルヘキシジン(薬効成分=疾患予防)

殺菌効果が長時間にわたって持続するので、口腔内に長くとどまり菌の繁殖、付着を抑制します。

このことからプラークの繁殖を抑制し、虫歯の発生、進行を抑制し、歯周病の菌も殺菌します。

しかも効果は最大12時間持続するので就寝前にしっかり歯磨きを行った後、コンクールFでうがいをすると寝ている間の菌の増殖を抑えてくれます。

朝のお口の中のいやなネバつきを減らす働きがあります。

 

グリチルリチン酸モノアンモニウム(薬効成分)

生薬カンゾウ由来の成分。
炎症やかぶれを抑える作用があることから、歯肉の炎症を抑える効果があります。

 

メントール(矯味剤=苦味などが強い薬物を飲みやすくするために添加される薬剤)

消炎作用があり、爽やかな清涼感がかゆみを軽減します。
シャンプーに配合されていますよね。

スースーするのはメントールの働きです。

緑茶抽出成分(矯味剤) 

多くの方がコンクールFの「F」はフッ素のことだと勘違いをしているようですが、この「F」は緑茶抽出成分の「フラボノイド」のことです。
お茶を飲むとお口の中がさっぱりしますよね。

口臭を予防し抗菌作用にも期待が出来ます。

エタノール(溶解剤)

アルコールの一種です。
揮発性が非常に高く使用しすぎると唾液が減少してしまいます。

唾液量が減ると虫歯が出来やすくなり、口腔内が乾燥することで口臭が強くなります。

一般的な洗口液はアルコールが多く含まれている刺激の強いものもあるのでノンアルコールのものがおススメです。

コンクールFにもエタノールが含まれていますが、水で希釈して使用するので実際のアルコール濃度はごくわずかです。
安心して使用できます。

 

《補足》

「洗口液」と「液体歯みがき」はどう違うの?

 洗口液は基本的に「歯磨きのあと使用する」もの、液体歯みがきは「歯をみがく時に使用する」もの。
ですから全く別の物です。

お店の棚に数多く並んだ商品の中で見分けるのはラベルを注意深く見る必要があります。

洗口液はマウスウォッシュやオーラルリンスと書かれていたり、液体歯みがきはデンタルリンスと書かれていることもあります。
ラベルをじっくり確認してみましょう。

 詳しくはこちら↓

洗口液って?液体ハミガキとの違いは?洗口液の正しい使い方とおススメ

1-2 注意すべき副作用

いい事ばかりに見えるコンクールFですが、使用にあたっては注意すべきことがあります。

上記で説明したグルコン酸クロルヘキシジンは優れた殺菌成分を持ちますが長期に使用すると、黄褐色(黄ばみ)に歯面が着色してしまう場合があります。

歯磨剤を使用し丁寧に歯をみがいたり、歯科医院でクリーニングをすることで着色は改善されます。

また、グルコン酸クロルヘキシジンはアレルギー成分なのでアレルギーの疑いがある場合は使用をやめましょう。

2.コンパクトなのにコスパが良い

コンクールFは水で薄めて使用します。

一回の使用量が5~10滴なので、100㎖とコンパクトなのに約360700回使用できます。

一回あたり1.42.8円となりコストが安く長く使用できるのはうれしいですね。

画像:ウェルテック


画像:ウェルテック

3.合わせて使用したい歯みがきジェル

洗口液の効果を最大限発揮させるためには、歯に付着したプラーク(歯垢)を丁寧な歯みがきでに除去することが最も大切です。

今回はコンクールFと合わせて使用することで更に効果が期待できる歯磨剤をご紹介します。

3-1 ジェルコートF

ジェルコートFはジェル状の歯みがき剤です。

ジェルの良さは滞留性が高いので配合されたフッ素が歯面をコーティングし、歯を強くします。

また研磨剤不使用なので歯面を傷付ける心配がないのも安心です。
歯ブラシに2㎝ほど乗せて隅々まで丁寧に磨きます。 


画像:ウェルテックHP

3-2 ジェルコートIP(インプラント歯みがきジェル)

こちらもジェル状の歯磨き剤ですが、インプラントに使用されるチタンは近年の研究によるとフッ素で腐食する場合があることがわかってきました。

そのためジェルコートIPにはフッ素が配合されていません。

成分もジェルコートFと違う成分が配合されています。

効果はジェルコートFと同じで虫歯の発生および進行を予防し、歯周炎、歯肉炎、口臭の予防です。

インプラント使用の方におすすめです。使用量は2㎝です。
画像:ウェルテックHP

4.まとめ

メンテナンスで来院する患者さまの中には、「刺激の強い洗口液を使っているので磨かなくても大丈夫」と話される方がいます。

確かにアルコール成分の強い洗口液は歯周病菌を根こそぎ殺菌し、プラークもきれいさっぱり洗い流してくれると思ってしまうかもしれません。

しかしそんなことは全くなく、ネバネバしたプラークは歯ブラシやフロス、歯間ブラシで時間をかけて丁寧に磨くことで除去できるものです。

洗口液はきれいになった口腔内で初めて効果を発揮します。
そして洗口液を正しく選ぶことで口腔内の環境は格段によくなります。

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