歯間ブラシとデンタルフロスの使い分けって?コレが正しい選び方!

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テレビのCMやドラッグストアの店先で見かけることのある歯間ブラシとデンタルフロス。

「普通の歯磨きとあわせて使うと虫歯予防にとっても効果的」って聞いたことあるけど、両方とも使わないといけないのかな?
お店で見ると歯間ブラシひとつにも形状にいろんなタイプがあってどれを選んだらいいかわからない…。

歯間ブラシやデンタルフロスを使ってみたい気持ちはあるけれど、種類が多くて商品を選びきれないとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、歯間ブラシとデンタルフロスがそれぞれどのような歯の状態に対して効果的なのかご紹介しています。

これをもとに、ご自分のお口の状態・悩みにあったタイプのものをぜひ選んでみてくださいね。

1.広い隙間に歯間ブラシ・狭い隙間にフロスを

歯間ブラシとデンタルフロスの使い分けには、キレイにしたい歯の部位が「隣の歯との隙間が広いか・狭いか」をチェックすることが大切です。

フロスを使うのに適しているのは、


・歯と歯の隙間が狭い歯並びをしている
・歯と歯の隙間に虫歯ができやすい

といった方です。

一方で歯間ブラシを使うのに適しているのは、


・歯と歯の隙間が広い歯並びをしている
・歯ぐきが下がり気味
・歯の根元の部分(歯と歯ぐきの境目)に△の隙間が広くある
・ブリッジを入れており、ブリッジの被せ物と歯ぐきの間に大きな隙間があり食べカスがつまりやすい

といった方です。

 

歯間ブラシ フロス
画像:ライオン

どちらか一方だけでも普段の歯磨きに取りいれていただければそれだけでもグンと汚れの除去率はあがりますが、お口の中ひとつでも歯間が広いところもあれば狭いところもあります。

部位ごとの歯間の状態によって歯間ブラシ・フロスを使い分けるのが、虫歯予防においてもっともベストといえるでしょう。

下の図のように、通常の歯磨きだけでは汚れの除去率が61%なのに対し、歯間ブラシ・フロスを取りいれるとより効果的に汚れを取りのぞけることがおわかりいただけるかと思います。


画像:サンスター

それでは次に、歯間ブラシとフロスのそれぞれの形状やタイプについてご紹介していきましょう。

2.歯間ブラシを選ぶ

2-1 まずは細めのサイズから試してみよう

歯間ブラシには毛先の太さにいくつかの種類があります。


もっとも細い「SSS」は歯間がとくに狭いところに、もっとも太い「L」はブリッジが入っている歯ぐきのところの隙間に使うのがオススメです。

初めての方の場合は自分の歯ぐきの状態にどのサイズが適しているのかわからないと思うので、最初は一番細い「SSS」から試してみましょう。

サイズが細すぎていまいち隙間にフィットせず、汚れをうまくかきだせていないようであれば次からはワンサイズ上のものを使用してみましょう。

目安としては、とくに歯ぐきから出血しやすいなどのトラブルもなく引き締まった歯ぐきの方にはSSSからSS、少し歯ぐきが下がってきたのが気になる方にはS、歯ぐきの退縮が進行している・ブリッジ部分の歯ぐきをキレイにしたいという方にはM~Lのサイズがオススメです。

歯間ブラシ

画像:サンスター

2-2 初心者はゴムタイプ・慣れたらワイヤータイプを

歯間ブラシには、素材がやわらかいゴムタイプのものとワイヤーに小さな毛のついているタイプがあります。

歯間ブラシを初めて使用される方には、力加減を誤って歯ぐきを傷つける心配のないようにやわらかいゴムタイプをオススメします。

使い方に慣れてきたら、小さな毛でより汚れをかきだしやすくなるワイヤータイプを使用するようにしましょう。

歯間ブラシ
画像:サンスター

2-3 I字型は前歯・L字型は奥歯に使うと◎

歯間ブラシの形状にはI字型とL字型のものがあります。

歯間ブラシ

画像:サンスター

まっすぐな形状のI字型はおもに前歯に使用するのに適しています。


先の曲がったL字型は奥歯の届きにくい歯の隙間に使うのに便利です。

歯間ブラシの使い方

歯間ブラシを使うタイミングは、先に歯ブラシで通常の歯磨きをして汚れをある程度落としてからがオススメです。

歯間ブラシは歯ブラシ同様、毛先が痛むまで何回も使うことができます。


一度使用したらブラシ部分を流水でしっかり洗い、水気を切って風通しのよいところに保管して乾燥させるようにしましょう。

3.デンタルフロスを選ぶ

3-1 巻きつけタイプと持ち手ありタイプ

デンタルフロスの形状には2種類あり、適切な長さにカットして糸の両端を自分の指に巻きつけて使うタイプと、持ち手のあるタイプがあります。

巻き付けタイプは1つの商品あたり18~50mの長さが入っているため、頻繁にフロスを使いたい方には非常に経済的なためオススメです。

フロアフロスの商品画像
画像:オーラルケア公式HP

持ち手があるタイプは、片手でフロス、片手で手鏡を持つことが可能であるため、鏡を見ながら汚れをちゃんとかきだせているか確認することができます。


フロス初心者の方にオススメできるでしょう。

3-2 持ち手ありタイプにも形状が2種類アリ

歯間ブラシ同様に、持ち手ありのフロスにもF型とY字型の2タイプの形状があります。

F型のものは前歯の歯間に、Y字型のものは奥歯に使用するのがオススメです。

フロス
画像:ライオン

3-3 初心者の方にはワックスありのタイプが◎

フロスにはワックス加工がされているものもあります。

こちらはすべりが良いため、フロス初心者の方で歯間に糸をいれるのに慣れていない方、歯間が狭くなかなか糸が入りにくいという方にオススメです。

一方、ワックス加工なしのタイプはその分摩擦力が上がることで歯間の汚れをよりキャッチしやすくなるメリットがあります。
慣れてきたらこちらを使うようにするのがよいでしょう。

 

デンタルフロスの使い方

フロスは1回使ったら捨てるようにしましょう。

持ち手ありのタイプの場合、もったいない感じがしてしまいますが、同じものを何度も使っていると品質が劣化して汚れを取りのぞく効果が落ちるだけでなく、衛生的にもよくありません。

また、フロスも歯間ブラシ同様、通常の歯磨きをしたあとに使うのがオススメです。

4.まとめ

歯間ブラシとデンタルフロス、歯磨きの手間は増えますがその分虫歯予防効果はグンとアップする2つの歯科グッズ。

毎回の歯磨き後に使うのが大変であれば、まずは夜寝る前のゆっくり時間を取れる歯磨きタイムに使用してみてはいかがでしょうか?
一日のうちに溜まった汚れをキレイにして、スッキリなお口の状態で翌朝をむかえられるようにしましょう。

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