ウチの子歯磨き下手かも…とお悩みのお母さん必見!! 歯磨きの仕方教えます(小学生編)

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お子さんの口の中、最近チェックしていますか?
歯磨きをお子さん自身がし始めたころは仕上げ磨きをしていたと思います。
お子さんが小学生くらいになると、だんだん仕上げ磨きはおろか、口の中をチェックする機会もなくなってきて…。歯医者さんに行ったばっかりなのに、学校の検診でまた通知をもらってきた(´Д`)
むし歯はないのに毎回通知をもらってくる・・・(´Д`)
お子さんが学校から「歯垢の付着」や「歯肉の病気」にチェックされた通知をもらってくるなら、お母さんはもう一度、お子さんの歯磨きの仕方を見直してみていただきたいのです。
学校での歯科検診は、病気の診断ではなく、その疑いがあるお子さんをふるい分けして歯科医院を受診してもらうために行っています。通知をもらってきたということは、むし歯や歯肉炎のリスクが高いということになりますので注意が必要です。
今回は、学齢に合わせた歯磨き方法、注意してほしいポイントなどをお話ししていきます。

1.まずは「食べたら歯を磨く」を習慣に

ご飯を食べたら歯を磨く。まずはこれを確実に習慣化させましょう。
歯医者に来るお子さんや保護者の方に聞いてみると、今は学校にも歯ブラシ持参が必須になっていて、給食を食べた後に歯磨きをする時間がもうけられているそうですね。筆者の時代にはなかった習慣です。
給食を食べた後はみんなで歯磨きする時間がありますから、あとは朝ごはん、夜ご飯のあとの歯磨き習慣です。朝は何かと忙しいとは思いますが、ご飯を食べたら歯磨きをするように誘導しましょう。時間に余裕があるなら一緒に行うと良いですね。

1-1 夜の歯磨きはしっかり、時間をかけて行う

毎食後の歯磨きの中で、一番時間をかけていただきたいのは夜の歯磨きです。
お口の中の唾液には自浄作用や殺菌作用や様々な効果あり、むし歯から歯を守っていますが、眠っている間は唾液の分泌が減少するため、その効果が望めません。よって、きちんと歯磨きができていない、または磨かないで眠った場合、むし歯菌のエサになるプラークがある状態が長時間続くため、むし歯になるリスクが非常に高くなるわけです。低学年くらいまでは、夜に磨き残しチェックと仕上げ磨きをしてあげることをおススメします。

1-2 自分の口の中を観察しながら磨く

歯を磨くときは、鏡を見ながら行うのがおススメです。洗面台などの鏡ではなく、手鏡で。
自分の口の中をしっかり観察しながら、どこに歯ブラシがあたっているのか確認しながら行うと効果的です。
鏡を見ながら行うことで、自分の口の中の観察もできます。歯を磨くときにあっちこっちと飛んでしまう場合にも、鏡を見ながら行えば磨き忘れる部分がなくなります。

低学年は、はえはじめた第一大臼歯(6番目の歯)が虫歯になりやすいので注意が必要です。萌出途中の永久歯は、乳歯より背が低いため歯ブラシが当たりにくい部分です。鏡を見ながらしっかり歯ブラシを当てるようにしてください。

 第一大臼歯

日本小児歯科学会HPより

 

2.おススメのブラッシング方法3つ

お子さんの成長や歯の状態応じてブラッシング方法を変えていく必要があります。ここでは、まだ細かい動きができない時期でも行えるブラッシング方法と、歯間(歯と歯の間)や歯頸部(歯と歯肉の境目)細かい部分など、本人がより丁寧に磨けるようになった時期のブラッシング方法等について紹介していきます。

2-1 水平・垂直法(横磨き・縦磨き法)

●水平法(横磨き法)
操作が簡単でプラークの除去効果も高い清掃方法です。
ただし、ブラシの当て方が強すぎたり、硬めの歯ブラシを長期間使用し続けると歯肉が傷ついたり知覚過敏(歯がしみる症状)を起こす場合があるので、力の入れすぎに注意し、歯ブラシの選択は硬めのものは避けるようにしましょう。

歯科衛生士教本 歯科予防処置論・歯科保健指導論より

 ライオン歯科衛生研究所より

 

歯間部(歯と歯の間)の清掃効果は劣るので、保護者の仕上げ磨きやデンタルフロスなどの併用が必要です。

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オーラルケアHPより

フロス初心者でもしっかりプラークを落とせるように、384本の繊維とマイクロファイバー272本の繊維をより合わせてあります。マイクロファイバーは細かいチリやホコリを取り込む性質を持っているため、プラークを優しく、残さず絡め取ることができます。
緑色の繊維で汚れが見えやすくなっています。プラークがゴッソリとれる感覚を試してみてください。

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●垂直法(縦磨き法)
同じく操作が簡単で縦の動きにより歯間部(歯と歯の間)の清掃も行えるブラッシング方法です。力の入れすぎ、歯ブラシの硬さの選択に注意しましょう。
歯頸部(歯と歯肉の境目)の清掃効果は劣るので、保護者のチェックが必要です。

歯科衛生士教本 歯科予防処置論・歯科保健指導論より

2-2 フォーンズ法(描円法)


操作が簡単な上に、短時間で口腔内の顕著な汚れを落とす効果があり、歯肉のマッサージ効果も得られるブラッシング方法です。
力の入れすぎに注意して行いましょう。ブラッシング圧が強い場合は軟らかめの歯ブラシを選択することをおススメします。
歯間部(歯と歯の間)のプラークは十分に落とせないため、保護者のチェックやデンタルフロスなどの併用が必要です。

歯科衛生士教本 歯科予防処置論・歯科保健指導論より

2-3 スクラッビング法


細かい動きができるようになってきたらこのブラッシング法に切り替えがおススメです。
歯頸部(歯と歯肉の境目)・歯間部(歯と歯の間)・咬合面(歯の咬み合わさる部分)のプラーク除去効果が高いブラッシング方法です。ストローク(ブラシの動かし方)が大きくなると、水平法になってしまうので、1歯ずつ丁寧に磨くように意識して行うようにしましょう。

歯科衛生士教本 歯科予防処置論・歯科保健指導論より

ライオン歯科衛生研究所より

歯並びが悪い部分がある場合にはポイントで取り入れると効果的
●1歯ずつの縦磨き法
歯並びが悪く凸凹している部分や、歯に隙間が多い部分に適しています。
歯間部(歯と歯の間)のプラーク除去効果が高いブラッシング方法です。

歯科衛生士教本 歯科予防処置論・歯科保健指導論より

3.学齢ごとの口腔内における注意点


乳歯から永久歯にどんどんはえかわる大切な時期ですので、口腔内の状況に応じて注意してもらいたいポイントをお話ししていきます。

3-1 低学年


上下の前歯がはえかわり、第一大臼歯(6番目の歯)がはえてきます。先に説明した通り、はえ始めの第一大臼歯は乳歯より背が低いため、清掃がしにくく、むし歯になりやすい部分です。磨き残しのチェック、仕上げ磨きをしてあげてください。

 

 第一大臼歯

日本小児歯科学会HPより

 

3-2 中学年


乳歯の奥歯がぬけて第一・第二小臼歯(4番目と5番目の永久歯)がはえてきます。この時期、上の前歯にむし歯ができやすくなるので注意が必要です。不正咬合(咬み合せの異常)や歯肉の炎症などが現れてくる時期です。気になることがあったらまず歯科医院に相談にいきましょう。歯ブラシの仕方など、ご家庭での指導が難しい場合も、歯科医師や歯科衛生士から直接お子さんに説明した方が、スムーズに受け入れてもらえることもあるので、ぜひご相談ください。

3-3 高学年


第二大臼歯(7番目の永久歯)がはえてきます。この歯ははえた直後から虫歯リスクの高い部位なので、しっかり歯ブラシを当てるようにしましょう。歯肉炎の症状が増加してくる年齢ですが、なかなか保護者のチェックは難しいと思われますので、ぜひ歯科医院で定期的な検診を受診するようにしてください。

4.まとめ


むし歯はないけれど、毎回学校からの通知をもらってくるお子さんは、むし歯や歯肉炎になるリスクが高い可能性があります。毎日の正しいブラッシングで健康な歯を保つようにしてください。
そして、乳歯から永久歯にはえかわる大切な時期ですので、むし歯がなくても定期的に歯科医院で検診を受けるようにしてください。

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