皆さんは低ホスファターゼ症というのを知っていますか?
実はこの病気は歯の異常により早期発見することができるのです。
この低ホスファターゼ症と歯科との関係を今回は説明していきます。
1.低ホスファターゼ症とは
まず低ホスファターゼ症(以後HPP)とはなんなのか簡単に説明します。
HPPとは骨や歯をつくるのに欠かせないアルカリホスファターゼという酵素が体内で不足するために起きる病気です。骨や歯の成長が不十分になることによって、骨や歯の成長が不十分になって、骨折しやすかったり、歯が抜けやすくなってしまうのです。
難病指定をされている遺伝性の病気です。
2.歯科で早期発見できる理由
歯科でHPPを早期発見できるのは「低ホスファターゼ症のお子さんは乳歯が早期脱落しやすい」からです。
健康な歯の周りには歯根膜という強力な靭帯で歯槽骨という骨にくっついています。
しかしHPPのお子様はその歯根膜が弱く、周りの骨も弱い為抜けやすいのです。
特に前歯が抜けやすいので、永久歯の生え変わりの時期よりだいぶ前にぶつけたりした表紙に抜けてしまうことがあります。
3.4歳前に抜けたら注意
前歯の生え変わりは基本的には6歳前後が基準です。
なので4歳前に前歯が抜けたら歯医者さんに抜けた歯を持って行ってください。
HPPで抜けた場合、生え変わりで抜けたわけではないので、歯の根っこが吸収されておらず、きれいな歯の形をしたまま抜けていることが多いのです。
4.早期発見早期治療を
早期にHPPだと分かれば「酵素の補充」という根本療法を受けることができます。
骨の成長を促して、本来の骨の成長を促すことができるのです。
5.まとめ
いかがだったでしょうか?
お子様の歯が早く、きれいな状態で抜けてしまったら歯医者さんにいきましょう。
もしかした低ホスファターゼ症かもしれませんよ?