フッ素ははえたての歯に効果的‼~子どもから大人まで、年齢別フッ素活用法教えます~

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 虫歯予防にフッ素が効果的なことは既に多くの方がご存知かと思います。
フッ素配合の歯磨剤や洗口剤は、歯科医院だけでなく、スーパーやドラッグストアでも簡単に購入できるホームケアアイテムです。

フッ素は歯がはえ始めたお子さんはもちろん、高齢者まで幅広い年齢に効果的です。

ここではお子さんの大切な歯を守るために押さえておきたい年齢別のポイント、また、高齢者でも取り入れていただきたい年齢ごとのフッ素活用法などをお話ししていきます。

1. フッ素ははえたての歯に継続使用が効果的

はえた直後の歯はフッ素の取り込み量が多いため、使用したフッ素が効果的に働きます。

歯のはえる時期には個人差こそあれ、だいたい生後6ヵ月頃から乳歯の前歯がはえ始め、それからはえ変わりを経て中学生くらいまでに大人の歯、永久歯列が完成します。抜けてしまうから乳歯は大丈夫?

いえいえ乳歯の虫歯が進行すると、あとからはえてくる永久歯にもさまざまな影響を及ぼします。はえてきた歯はすべて大切にケアしてあげてください。

~フッ素の働き~
フッ素は、歯のエナメル質を構成するハイドロキシアパタイトの結晶性を改善するフルオロアパタイトを生成し、エナメル質の歯質を強化します。また、唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンと共に食事などで取り込まれた酸による脱灰(歯が酸によって溶ける)部分の再石灰化を促進する効果があります。  ライオン クリニカHP

フッ素の働き再石灰化

2.新しい歯がはえてきたら歯医者でチェックとフッ素塗布


新しい歯がはえてきたら歯科医院を受診して、口腔内のチェックとフッ素の塗布をしてもらいましょう。


次の表にはえてくる年齢と部位をまとめます。お子さんがある程度大きくなると、なかなかお口の中がみられなくなるかと思いますので、参考にしてください。

2-1 歯科医院で行うフッ化物塗布


現在、歯科医院で最も多く使用されているフッ化物はリン酸酸性フッ化ナトリウム溶液やゲルです。


ホームケアで使用するフッ素は毎日使用するため、フッ素濃度は500~1500ppmですが、歯科医院で行うフッ化物塗布のフッ素濃度は9000ppmで、通常年に1~2回の頻度で塗布を行います。

綿球や綿棒で塗布したり、マウスピースのようなトレーを用いて歯面全体を覆ったりする方法があります。

3.年齢に応じた自宅でのフッ素活用法

歯科医院でフッ素を塗布したからといって、虫歯にならないわけではありません。

虫歯予防には歯科医院での定期的なチェックとホームケアの両方が必要です。
年齢に応じたフッ素配合の歯磨剤や洗口液を選んで毎日のケアに取り入れましょう。

●6ヵ月~2歳
低濃度(500ppm)のフッ素配合歯磨剤を使用しましょう。使用量の目安は、子どもの切った爪程度、ごく少量です。

毎日行うケアですから、お子さんにとって、このお母さんとのコミュニケーションが辛い時間であっては継続も困難になります。
まずは口の中を嫌がらずに触らせてもらえるよう練習しましょう。

6歳未満のお子さんへのおすすめの歯磨剤はライオン チェックアップジェルのバナナ味。
甘くておいしいのでお子さんも嫌がらずに塗布させてくれると思います。

ライオン チェックアップジェル(バナナ)フッ素濃度500ppm 580円(税抜)

ライオン歯科材株式会社

●3~5歳
使用するフッ素は6歳までは500ppmまでのものを選んで使用しましょう。歯磨剤の使用量は5㎜以下です。

ライオン歯科材株式会社
うがいができるようになる年齢は個人差もありますが、洗口剤の使用年齢目安は4歳以上としています。
うがいはまず、保護者が「みせること、させること」を意識して、ぬれても良い環境のお風呂タイムに「ブクブクうがい」の練習をすることをおススメします。

●6~14歳
この時期になると成人と同じ濃度のフッ素配合歯磨剤の使用が可能です。

ただし、近年薬事法改正により国内でも取り扱われ始めた高濃度フッ素(1450ppm)配合歯磨剤は、歯科医師の指導がない限り、15歳以上が対象となります。

歯磨剤は1000ppm以下のものを使用量は1cm程度使用します。

  

ライオン チェックアップジェル フッ素濃度950ppm(ピーチ・グレープ・レモンティー味)
※ミント味はフッ素濃度が1450ppmなので15歳以上が対象です
ライオン歯科材株式会社

乳歯の一番後ろに、6歳臼歯と呼ばれる永久歯がはえてくる時期で、その後どんどん乳歯から永久歯へとはえ変わりが行われます。

フッ素配合の洗口剤は虫歯リスクの高まるお休み前ケアとして習慣にしていただき、永久歯がはえそろう中学生(14歳)くらいまでは継続をおすすめします。

クリニカ フッ素メディカルコートライオン クリニカHP 

歯科医院での定期検診も忘れずに、一生使う永久歯を守ってあげてください。

●15歳から成人
成人でもフッ素の使用は有効です。フッ素濃度は1000~1500ppmで、使用目安は歯ブラシのブラシ部分の長さ程度です。
※商品のフッ素濃度表示は950~1450ppm

虫歯が一度できてしまった歯に対しては2次う蝕(治療した歯にできる虫歯)や歯と歯肉の境目の虫歯、歯周病などで歯肉が下がることによってできる根面う蝕の予防ができます。


歯磨剤は、口腔内の状況に応じて、フッ素だけでなく抗菌作用や炎症を抑える成分が入ったものを選ぶとよいでしょう。

ライオン SP-Tジェル フッ素濃度950ppm 1500円(税抜)

ライオン歯科材株式会社

虫歯リスクの高い人は高濃度フッ素(1450ppm)配合の歯磨剤を選びましょう。

●中高年から老年期
成人と同様に虫歯リスクの高い人は、高濃度フッ素(1450ppm)配合の歯磨剤をホームケアに取り入れましょう。

合わせて根面う蝕も予防できる成分が入った歯磨剤をおススメします。

歳をとったら必ず入れ歯になるものだと思っている方も少なくないですが、定期的な検診と毎日の適切なホームケアを続けることで、一生自分の歯でおいしく食事をすることができるのです。

根面う蝕予防におすすめ チェックアップ ルートケア 

フッ素濃度1450ppm 850円(税抜)

ライオン歯科材株式会社

 

4. まとめ


フッ素は年齢問わず取り入れていただきたいホームケア製剤の成分です。
大切な歯を虫歯で失わないように、定期的な検診と毎日の適切なホームケアを継続していきましょう。

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