そのやり方であってる?電動歯ブラシの効果を倍増させるコツ

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最近電動歯ブラシを購入されてこれから初めて使おうとしているアナタ。
せっかく買った電動歯ブラシ、どうせならできるだけ効果得られる方法で磨きたいですよね。

実は、電動歯ブラシを使う際には気をつけていただきたいポイントがいくつかあります。
これを守れば、歯をさらに美しく磨くことができ、虫歯予防をすることが可能になります。

あわせて使いたい歯磨き粉のご紹介などもしていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1.電動歯ブラシの基本の使い方5つ

まずは基本的な電動歯ブラシの使い方についてご紹介します。普通の歯ブラシを使うのとは異なる点がいくつかありますのでしっかり覚えておきましょう。

1-1 歯磨き粉は「低発泡」「低研磨」のものを

発泡剤が多くふくまれる泡立ちのよい歯磨き粉を使用すると、電動歯ブラシの振動によって泡が増え、すぐにお口の中が泡であふれてしまいます。そうすると、ブラシの毛先がしっかり磨きたいところに届いているかどうかが目で確認しづらくなるためよくありません。

また、泡立ちのよさによって爽快感を得やすいことで、あまり磨ききれていなくても「磨いたつもり」になりやすく、磨きが不十分のまま歯磨きを終えてしまうことがあります。

研磨剤はヤニ取り・(コーヒーや紅茶によってついた)ステインの除去に効果を発揮する成分です。
普通の歯ブラシを使った歯磨きの中でホワイトニング効果をねらう場合は研磨剤が多く配合された歯磨き粉を使用しても問題ありません。

しかし電動歯ブラシの場合、高速振動により通常の歯ブラシよりも多く、歯との摩擦が増えることになります。
研磨剤が多く配合された歯磨き粉を使ってしまうと、必要以上に歯面が研磨されてしまいます。過度な研磨による歯へのダメージはやがて「しみる」などの症状がでる知覚過敏を引きおこすこともありえます。

オススメの歯磨き粉は、発泡剤・研磨剤無配合の「ジェルコートF」です。無色透明のやわらかいジェル状の歯磨き粉です。フッ素は950ppm配合されているため、歯周病予防・虫歯予防に効果的です。
1回の歯磨き粉の使用量は、歯ブラシ全体にニュルっと出す必要はなく、米粒大ほどでじゅうぶんです。

ジェルコートFの商品画像
画像:公式HP
amazon購入ページ

1-2 グリップの握り方には2種類ある

電動歯ブラシのグリップ部分の持ち方には2種類あります。
基本的には普通の歯ブラシを持つような「ペングリップ」の方法をオススメします。歯医者さんで衛生士さんなどからこの持ち方を習ったことのある方もいるかと思います。鉛筆を持つように、親指・人差し指でつかみ、中指で軽く支える持ち方です。

この持ち方のメリットは、電動歯ブラシ本体に力をかけすぎないため、適度なブラッシング圧を保てることにあります。必要以上に力をかけすぎることがないため、歯や歯ぐきに負担を与えることがありません。小刻みにブラシを動かしやすいのもこの持ち方の利点です。

《ペングリップ》
ペングリップ
画像:Panasonicドルツ公式HP

しかし、重さがあったり持ち手部分が太かったりするため、ペングリップでは支えきれない電動歯ブラシもありますね。本体が震えているので余計持ちづらさを感じるかと思います。

その場合は、パームグリップ(握り持ち)とよばれる方法で持ちます。親指の腹をブラシが付いてる側にあてるようにし、その他の指で本体を軽く握ります。これだと本体を安定して持つことができます。

《パームグリップ(握り持ち)》
パームグリップ
画像:Panasonicドルツ公式HP

1-3 口の中に入れてからスイッチON

歯磨き粉をブラシにつけた状態でスイッチを入れると振動で歯磨き粉が周囲に飛び散ってしまいます!
磨きたい場所の歯にブラシをあててからスイッチをONにしましょう。

1-4 磨き方は電動歯ブラシのタイプごとに異なる

電動歯ブラシには主に3つのタイプがあります。
高速振動でプラーク(歯垢)を除去する「音波電動歯ブラシ」、超音波でプラークのネバネバを破壊して除去しやすくする「超音波電動歯ブラシ」、振動によってプラークを除去するその他の電動歯ブラシです。

一番最初の「音波電動歯ブラシ」のみ、ブラシは歯にあてるだけで汚れを落とすことができる性能をもっています。そのため、普通の歯ブラシのように手を動かす必要がありません。

しかし、振動が非常に細かい「超音波歯ブラシ」や振動数自体が少ないその他の電動歯ブラシは、普通の歯ブラシのように手を動かしながら磨く必要があります。

これらはあくまで基本的な磨き方の考えであるため、購入されたメーカーが推奨する磨き方を守って磨くようにお願いします。
メーカー推奨の磨き方を守って磨くことが、一番電動歯ブラシの効果を得やすい使い方になります。

1-5 ブラシの毛先をあてる角度は「歯面90度・歯ぐき45度」

汚れを効果的に取りのぞくには、実はブラシの毛先を歯にあてる角度も大切なのです。
どのタイプの電動歯ブラシでも、1本の歯にあてるブラシの毛先の角度は基本的に同じです。
歯の面の部分(歯の側面・噛む面)には垂直90度の角度であてます。
歯磨き    歯磨き

歯と歯ぐきの境目の部分にはブラシをななめにかたむけ、45度の角度であてるようにしましょう。こうすることで、歯周ポケットの中に入りこんだ汚れをとることができ、歯周病予防も同時におこなうことができます。
歯磨き

前歯の裏側や歯がかさなりあっていて横磨きではブラシの毛先があたりにくいところには、ブラシを縦にしてあてるようにしましょう。
歯磨き
画像:すべてPanasonicドルツ公式HP

2.電動歯ブラシのまちがった使い方に気をつけて!

電動歯ブラシの使い方をまちがえると、単に歯磨きの効果を得にくいだけではなく、歯や歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。こうした使い方はしないよう、これから挙げることを守ってくださるとうれしいです。

2-1 強い力でしゃかしゃか磨いてしまっている

普通の歯ブラシと違い、電動歯ブラシは歯ブラシ自体が高速回転・振動して動いています。
必要以上に強い力で歯や歯ぐきにあてると、これらを傷つけてしまう可能性があります。

これは普通の歯ブラシを使う際にもいえることですが、歯ブラシは「ゴシゴシ」「シャカシャカ」と音が鳴るような磨き方はNGです。音が鳴るほどの磨き方は実は必要以上の力で磨いてしまっているサインなのです。
「強くこすればこするほど汚れがとれる」ということはありません。

電動・手動にかぎらず、歯ブラシはやさしく小刻みに歯にあてて磨くようにしましょう。

手の動きを必要としない「音波電動歯ブラシ」の場合、1本の歯の面に1~2秒あてたらすぐに横の歯との間にブラシを置いてまた1~2秒、そして次の歯の面にブラシをスライドして歯面を1~2秒…と磨いていきましょう。
ブラシ自体をシャカシャカ動かしてしまうと、高速振動が歯まで伝わらず汚れも全く落ちません。

2-2.ブラシヘッドを定期的に交換していない

先端のブラシ部分やカートリッジは消耗品ですので、定期的に交換してください。くたびれたヘッドなどで磨いていては電動歯ブラシが本来のスペックを発揮することができず、衛生的にもよくありません。

交換の目安は基本的に3か月ほどですが、ブラシの毛束が開いていたり毛先の色が落ちていたりしていたら交換のサインです。あまりにも早くブラシへッドが消耗されているときは、今の磨き方に問題はないか見直してみましょう。
さきほど述べたとおり、必要以上に強い力で磨いてしまっている可能性があります。

3.まとめ

けして安くはない電動歯ブラシ。買っただけで満足してテキトーに使ってしまっていてはもったいないことです。正しい電動歯ブラシの使い方を知って、その効果をじゅうぶんに得られるようにしましょう。

 

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