歯ブラシの選び方で大切な5つのポイント

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ドラッグストアやスーパーに並ぶたくさんの歯ブラシ。
どんな歯ブラシを選べば良いのか、購入時に迷ったことはありませんか?
歯ブラシは、使用する人の年齢や口腔内の状況、身体的状況を考えて選ぶ必要があります。
ここでは、ブラシの大きさや毛のかたさや材質など、歯ブラシ選びのポイントをご紹介していきます。
今現在使用している歯ブラシを見直してみて下さい。

1. 歯ブラシ選びのポイント5つ

毎日使用するものですから、ぜひご自身に合ったものを選んで頂きたいです。
そこで、歯ブラシを選ぶときに押さえておきたい5つのポイントをご紹介致します。

1-1 ヘッド(ブラシ部分)はなるべく小さめを選ぶ

お口の中全体に操作しやすいことを考えると、ヘッド(ブラシ部分)は小さめを選んで下さい。
下の前歯の裏側に容易に入る、また、奥歯まできちんと届く大きさ。目安としては、上の前歯2本分の大きさが理想的です。口の中が小さいお子さんや女性の方は無理なく奥歯まで届くものを選んで下さい。

“最近見かける大きな歯ブラシはどんな人にむいてるの?”

小さめのコンパクトヘッドが主流の中、異様に大きなヘッドの歯ブラシがあります。これらは小さめの歯ブラシで上手く磨けなかったり、ブラッシングに対するモチベーションが上がらず検診の度に磨き残しを指摘されたりなど、歯磨きがちょっと苦手な方におススメです。
もしあなたご自身が思い当たるのであればぜひ一度お試しください。

システマtenki

DENT.EX システマgenki
http://ライオン歯科材株式会社HP

ライカブル

オーラルケア ライカブル
http://オーラルケアHP

1-2 ブラシのかたさはお口の中の状態に合わせて選ぶ

ブラシ部分のかたさはメーカーによって、「かため~非常にやわらかめ」と数段階に分かれています。
ご自身の歯肉や口腔状態に応じてブラシのかたさを選ぶことが大切です。合っていない歯ブラシを使用すると、清掃効率が悪いだけでなく、歯肉が傷つく、退縮するなどのトラブルのもとになります。

おススメはやわらかめ

日本生活習慣病予防協会調べでは、20歳代の約7割が歯周病にかかっているという報告があり、程度は様々でも、多くの方が何らかの歯肉トラブルをかかえているということになります。
http://一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
 
歯ブラシは汚れ(プラーク)を落とすだけではなく、歯肉のマッサージも兼ねているので、やわらかめでケアして下さい。やわらかめは、歯肉トラブルだけでなく、知覚過敏症状のある人にも適しています。

ブラシがやわらかいと汚れがとれなさそう((+_+))…?
いいえ。やわらかいブラシはしなやかなコシで歯間にフィットしてプラークを除去することができます。汚れ(プラーク)を効率よく落とすには、ブラシのかたさではなく、歯面や歯肉へのブラシの当て方が重要です

歯周病予防にはテーパード(毛先極細)タイプ

歯周病予防が目的なら、毛先がテーパード状(極細)に加工されているものがおススメです。細い毛先が歯頚部(歯と歯肉の境目)にしっかり入り込み、歯肉を傷つけることなく歯周病の原因となる歯肉内のプラークを除去することができます。このテーパードタイプは毛先のしなりが良く、“ふつう”の表示でもやわらかめと同じような使用感となります。

テーパード状

http://ライオン歯科材株式会社HP

“かため”はおススメしません

“かため”の歯ブラシはしっかりしたコシで感覚的に一番磨いた感が得られると思いますが、ブラッシング圧が強すぎると、歯肉を傷つけたり、退縮させたり、歯を摩耗させたりすることがあります。ブラッシングに自信がある方や、しっかり磨きたいところのみ部分使用する場合以外にはおススメしません。
なら「“ふつう”はいいんじゃないの?」と思っている方も多いでしょうが、“ふつう”も意外にコシがしっかりしていて当たりが強くなりがちです。“ふつう”表示は毛先がテーパード状(極細)以外はあまりおススメしません。

1-3 毛の材質は衛生面重視


歯ブラシの毛の材質には、人工毛と天然の自然毛があります。市販品のほとんどはナイロン等の人工毛です。
材質選びには、使用感の好みは勿論ですが、使用後の水切れも大切な要素です。濡れたままの時間が長ければ細菌が繁殖するリスクが高まり、衛生的に保つことができません。

“使用後の注意事項”

使用後の歯ブラシは流水下で良く洗い、しっかり水切りをして乾燥させましょう

おすすめは人工毛

ナイロン等の人工毛は、第一に人工的に作られているため毛先が均一です。また吸水性が少ないため、水切れが良く、清潔に保ちやすくできています。

自然派なら動物の毛

動物の毛には、ブタ・ウマ・ヒツジ・タヌキなどを使用したものがあります。天然のものですので毛先に均一性はなく、擦り切れることがあります。また動物の毛は吸水性があるため水切れが悪く、乾燥に時間がかかり不衛生になりやすいのが難点です。どうしても自然派志向の方は、使用後に水切りだけでなく、ティッシュペーパー等でしっかり水気を拭取り、早く乾燥させるよう心がけてください。

1-4 持ち手は握りやすいものを選ぶ

お口の中全体を磨くのに、歯ブラシを様々な角度から当てて使用することになります。細かな動きを可能にするには持ちやすさが重要です。実際に手に取ることができるのであれば、持った間隔がしっくりいくものを選ぶことをおススメします。毎日数回使用するモノですから、ご自身の手になじむものを色々試して探してみるのが良いと思います。小さなお子さんや手が不自由で力が入りづらい方の場合、持ち手が太めでしっかり握れるタイプの方が磨きやすいでしょう。

1-5 継続使用できる価格帯のものを選ぶ

歯ブラシの交換目安としては、裏側から見てブラシがはみ出してきたら・・・とよく聞きますが、ブラッシング圧がそれほど強くなければ数カ月ブラシの形状を維持できてしまいます。しかし、形は変わらずとも、ブラシの使用感、それに伴い清掃効率は落ちてきますので、衛生面も考えて、交換目安は1カ月毎が良いでしょう。うっかり忘れないように、月初や月末、自分の誕生日の日にち等を目安にしておくと良いでしょう。歯ブラシの価格は市販品、歯科専用共に200円~400円くらいのものが主流です。正しいサイクルで使用できる価格帯のものを選ぶのも大切ですね。

2. おススメ歯ブラシ

歯ブラシを選ぶポイントを5つ紹介してきましたが、それでもまだたくさんの中から選びきれず、決めかねている方はこちらを参考にしてください。

参考記事「現役歯科衛生士が選ぶパートナーに使ってほしいおすすめ歯ブラシ11選

“お子さんのおススメ歯ブラシはこちら”タフト子供用

タフト子供用

オーラルケア タフト17・20
http://オーラルケアHP

3.その他の歯ブラシ

●タフトブラシ
歯ブラシ選びが完璧でも、口の中すべての清掃をまかなうことは残念ながら難しいため、補助清掃用具が必要になります。歯ブラシの仲間の補助清掃用具としてはワンタフトブラシがあり、虫歯の好発部位である、歯と歯肉の境目や咬み合わせ部分の溝は、このワンタフトブラシで効率的に清掃できます。

プラウト

オーラルケア プラウト
http://オーラルケアHP

もう一つの虫歯好発部位である歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシを使用してください。

●電動歯ブラシ
手用歯ブラシではどうしても上手く磨けない方は、電動歯ブラシ等を試してみるのも良いかと思います。電動歯ブラシ・音波歯ブラシ・超音波歯ブラシがあり、ドラッグストアで購入できるものから、家電量販店や歯科医院取り扱いのものなど、色々あります。
ここでご紹介するGCプリニアは歯科医院専用で、プラーク除去ブラシ・ステイン除去ブラシ・ワンタフトブラシ・専用歯磨きペーストがセットになっています。タイマー機能・押し当て過ぎ防止機構があります。
ご興味のある方は歯科医院でご相談ください。

プリニア

GCプリニア
http://GCプリニアHP
価格的には手用歯ブラシとは違い安価ではないので、付属品等含め、ご自身の用途に合わせて選ぶのが良いでしょう。

4. まとめ

歯ブラシを選ぶ5つのポイントは
① ヘッド(ブラシ部分)の大きさ
② ブラシのかたさ
③ 毛の材質
④ 手になじむ持ち手
⑤ 継続できる価格帯
歯ブラシは清掃効率や衛生面も考えて1カ月毎に交換しましょう。
歯ブラシで取り切れないプラークは補助清掃用具をプラスすることで清掃効率がアップします。
どうしても手用歯ブラシが上手に使用できない場合は、電動歯ブラシ等を検討しましょう。
毎日数回使用する歯ブラシですから、ぜひご自身に合ったモノを選んで、毎日快適なブラッシングで健康なお口を保ってください。

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