感染力の非常に強いオミクロン株が世界中で猛威を振るっています。
感染者数は今も増加を続け油断が出来ない毎日。テレビや新聞での報道は目にしない日がないのに、実際に自分が新型コロナ陽性と判定されたら。
あるいは家族が感染して突然自分が濃厚接触者になってしまったら。そんな事を真剣に考えたことはありますか?
そうなった時何をしたらいいのか。
私事で大変恐縮ですが、家族が新型コロナに感染し、自分が突然濃厚接触者になった時の、我が家のコロナ感染後の10日間についての経験談を書いてみようと思います。どなたかの参考になったら幸いです。
*3月上旬の記録です。待機期間などは改訂されることがあります。
厚生労働省やお住いの県や市町村のHPなどで最新情報のご確認をお願い致します。
目次
1.感染者、濃厚接触者の基本データ
①感染者=息子
【年齢】20代前半
【性別】男性
【ワクチン接種回数、最終摂取時期】2回、R3年10月
【基礎疾患】なし
【職種】飲食店勤務
②濃厚接触者=私(家族はほかに2名いますが至近距離で生活していたのは私のみです)
【年齢】50代後半
【性別】女性
【ワクチン接種回数、最終摂取時期】3回、R4年1月
【基礎疾患】なし
【職種】歯科医院勤務
2.感染者(息子)のコロナ発症から療養解除までの経過
発熱、咳やのどの痛み等の症状がある陽性者は「症状がある場合は発症日から10日間経過し、かつ、解熱剤を使用せず解熱し呼吸器症状に改善がみられてから72時間経過した場合」に療養が解除になります。
2-1 発症から発熱外来予約をするまで
昼過ぎに息子から発熱(38.7度)の連絡を受けて本人も家族も職場を早退させていただき、市のHPで発熱外来のある病院を調べ当日の夕方の検査の予約をしました。
<おすすめのポイント>
・陽性だった場合外出できなくなるので、飲み物、ゼリー飲料、スポーツ飲料、レトルトのおかゆなどを購入し、可能ならば家族が10日間生活できる食料を購入する。
・発熱外来は病院によって受付時間、受付可能な人数が日によって違うのでよく確認する。
・翌日が病院の休診日だと検査結果が出るのに時間がかかる場合もあり、陰性とわかるまで外出できなくなってしまうので、電話で予約するとき確認する。
2-2 病院での検査から確定まで
病院では順番が来るまで車中で待機をしました。
ビニール手袋をつけ他の患者さんと顔を合わせないように院内に入り、問診を受けます。(この時は39度、頭痛、のどの痛みがありました)
綿棒を鼻の奥深くに挿入するインフルエンザと同じような検査でした。15分程で『陽性』と結果が出ました。
その後車中で待機し、そのまま車中で会計を済ませ薬を車まで届けていただきそのまま帰宅しました。
家族は「濃厚接触者だから2、3日したら検査するように」とのことでした。
<おすすめポイント>
・高熱が出ている状態で順番を待つのは辛いです。
暖かくして横になるなどして少しでも楽になる工夫をするのがおすすめです。
2-3 自宅待機から療養解除まで
発症日が例えば3月10日だった場合その日を0日とするので療養最終日は3月20日になります。
その間、本人はもちろん家族も家の中で常にマスクをしました。
本人は部屋から極力出ないようにし、トイレは別、お風呂は最後、食事は部屋のドアの前に置く、を実践し、連絡は携帯のLINEでするなど顔を合わせないようにしました。
やむをえず部屋から出る場合はアルコールスプレーを持って、消毒しながら移動をしていました。
症状の経過は発熱が4日ほど、喉の痛みが5日ほど続きその後は回復に向かいました。
<陽性者である本人が行った事>
①翌日、厚生省から本人にLINEがあり、「新型コロナ健康状態入力フォーム」「接触確認アプリ(COCOA)」に登録した。
②複数の知人から「保健所から連絡は来なかった」と情報があったので翌日市の保健所に自分から連絡をしました。
正しい自宅待機期間の確認をして、今後何かあった場合は「支援センター」に連絡をするように、と指導を受けました。疑問をあらかじめ書き出しておいて聞きたいことをまとめておくと良いでしょう。
③3日後、市の保健所からパルスオキシメーターが郵送で届き、血中酸素飽和度と体温を毎朝測り、必ず報告しました。
3.濃厚接触者の生活
今回の場合は感染者の同居の「家族」として濃厚接触者に該当したわけですが、感染者である息子本人の一番の心配は職場の人が濃厚接触者にあたるのか、職場は休業しないといけないのか。という事でした。
定義としては、マスクなどの感染予防策なしで1mの距離で15分話をしたかどうか。
なので、該当せず休業も必要ないという結果でほっとしました。
家族はコロナ陽性者と最終接触があった日を0日として翌日から7日間(8日目解除)は外出自粛なので、健康状態を確認しながら、3日目に病院で家族全員検査を受けました。
食料品も家族が10日間、買い物をしなくても良い量が常に家にあるとは限りません。ネットスーパーなどを利用するのがおすすめです。
3-1 家族が受けた検査
症状が無くてもまだ発症の油断が出来ないとのことで、唾液による検査を行いました。
容器に6CCほど採取した唾液を2回に分けより精密な検査になるので、結果は翌日になるとのことですぐにはわかりませんでした。
唾液採取は感度(精度)を上げるため検査前1時間はうがい、歯磨きが出来ません。
ご注意ください。
検査の結果は、家族全員「陰性」でした。
3-2 自宅で行った抗原検査
病院での検査まで日数があり感染が心配だったので、抗原検査キットを購入し検査を行いました。
口腔内の歯肉や頬粘膜の唾液を綿棒に含ませるタイプで簡単に検査が出来ました。
息子の発熱が分かった時点ですぐネットに申し込んだので翌日には届き、検査をすることが出来て安心する事ができました。
外出が出来ないのでネットで実際に購入したものをご紹介します。
4.10日間の自宅待機で感じたこと
家族がコロナウイルスに感染して一番大変なのは、個々の生活を分けることでした。
食事はそれぞれの部屋で取り、洗濯物も別々に。買い物もネットスーパーを一度だけ利用しました。
何よりも急に仕事を休む事になって迷惑をかけてしまっている、という思い。
長い長い10日間でした。
ちなみに喉の痛みで食事が取れなかった息子は1週間で7Kg!痩せました。
5.感染後の3回目のワクチンは必要か? 答えはYES!
厚生労働省によると、オミクロン株に感染しても2か月後には抗体価が3回目のワクチン接種後と同じくらいになり、その後抗体価は徐々に下がっていく事から「感染から3か月後」を目安にワクチン接種をするのが望ましい。とのことです。
海外では2回目、3回目とコロナウイルスに感染するケースもあるようです。
ワクチンの副反応も心配だと思いますが、コロナに感染したあと後遺症が残るかもしれないことを考えると、やはりワクチン接種は大切だと思います。
6.まとめ
オミクロン株は瞬く間に世界中で感染者を増加させました。
特性は感染力が非常に強いが症状は軽いと言われますが、それでも高熱と唾液も飲み込めないほど強い喉の痛みがあり、命に関わる重症者もいる怖い病気です。
現在はまん延防止等重点措置も解除され、人出も増えたように思えます。
しかしいつどこで誰がコロナウイルスに感染してもおかしくない状況であることに変わりはありません。
明日突然高熱が出るかもしれないのです。
感染防止に努める事はまだまだ必要です。
新たな変異種も出現しています。
一人一人が意識を高く持つことで家族や身近な人を守れるということを忘れないで欲しいです。