こんにちは。歯科衛生士Sです。
Instagramでも告知いたしましたが、6月8日に有限会社サンフォートの鈴木先生をお迎えし、法人3医院合同で『口腔内写真の撮り方講習会』が行われました。
鈴木先生に講習会をお願いするのは今回で3回目となります。
講習会は午前中に口腔内写真の必要性等についての講義を聴講し、お昼休憩をはさんで午後からはスタッフ同士の相互実習という流れで行われました。
1.口腔内写真はなぜ必要か
口腔内写真は肉眼では見落としがちな口腔内の些細な異常や変化を客観的かつ具体的に示すことができる資料です。レントゲン写真や歯周病検査数値、病歴や生活習慣等の問診に口腔内写真撮影を資料として追加することで、精度の高い診断と治療方針の立案が行えます。治療計画をたてるための診断ツールだけではなく、術前術後の比較、経年変化等も記録することができます。
1-1 患者さんにとってのメリットとは
口腔内写真撮影は治療を行う側のみならず、患者さん自身にとってもメリットがあります。
セルフケアの際、手鏡等でチェックできる範囲には限りがありますよね。治療を行う上で、歯科医師から治療の必要性や治療計画を口頭のみで説明されても、自分の口の中の状態が理解できていなければその説明も腑に落ちないこともあるでしょう。口腔内写真は患者さん自身に口腔内の現状を把握していただくための資料でもあります。
ご自身の口腔内状況を把握することによって治療の必要性が理解でき、安心して治療を受けられます。そして治療後に術前術後の比較確認をすることで、より処置後の効果を実感することができます。
口腔内写真は患者さんとの信頼関係を築くためにも大切な資料となります。
2.規格性のある口腔内写真
口腔内写真の使用目的は、診査・診断・治療経過確認、患者さんへの説明等さまざまです。口腔内の状況が正確に分かるように撮影されていないと意味がなく、撮影者が異なっても、患者さんが変わっても、的確に同じように撮影されていなければなりません。規格性のある口腔内写真撮影を行うためには、撮影環境を一律にし、撮影者がその実践方法を熟知習得している必要があります。
正面観撮影例
3.口腔内写真撮影相互実習
午後の講習会では実際に相互で撮影実習が行われました。患者さん役、撮影者それぞれのポジショニングや撮影方法等、細かく指導していただきました。口角鉤という器具やミラーを口腔内に入れて撮影を行うので、長時間撮影は患者さんに負担がかかります。撮影に使用する一眼レフカメラは、かなりの重量感があるので、手際よく撮影を行わないと、術者の負担も大きくなります。繰り返し何度も撮影練習が行われました。
指導中の鈴木先生をパチリ📷
ナイスなカメラ目線、ありがとうございます☆彡
4.まとめ
口腔内写真は、診断・治療を行う上で大切な資料のひとつです。患者さん自身に口腔内の状況を把握してもらい、治療の必要性を理解していただくための資料でもあります。術前術後や経年変化を記録するためには規格性のある写真撮影の技術が必須です。今後ご来院の際、口腔内写真撮影を行う旨の説明がありましたら、患者さんもご理解の上、ご協力いただけますと幸いです。
今回も講義をご担当いただきました鈴木先生、ありがとうございました。