お口の中に入れ歯が入っている方、これから入れ歯を入れる予定のある方必見！！
入れ歯はお手入れ次第で快適に長く使用することができます。ここではお手入れや取り扱いのポイント、使う上でやってはいけないことを説明していきます。
目次
１． 入れ歯のお手入れ・取り扱いで大切な３つのポイント
抜歯をして無くなってしまった部分の見た目や機能を回復してくれる入れ歯。少しでも長く、そして快適に使用していただくために大切なポイントをお話ししていきます。
１－１ 食後に外して清掃する
入れ歯はお口の中の一部として活躍してくれますが、自分の歯と一緒のお手入れではいけません。必ず外して清掃してください。入れ歯を外して自分の歯を磨き、入れ歯は別途清掃が必要なのです。日中、職場で外しての清掃ができない場合は、朝と晩、取り外して清掃するようにしましょう。入れ歯は専用ブラシを使用すると効率よく汚れを落とすことができます。
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入れ歯の清掃時に気を付けたいのが、洗面台などの陶器部分に落として割ってしまうことや、小さな部分入れ歯を排水溝に流してしまうことです。清掃する際には、洗面器などにあらかじめ水を張った上で行うようにすれば、破損や紛失を防ぐことができます。
１－２ 入れ歯洗浄剤で見えない汚れとニオイをケアする
義歯用歯ブラシだけでは完全に汚れを落とすのは困難です。入れ歯洗浄剤を使用することで、目に見えない汚れや食事などでついてしまったニオイを落とすことができ口臭の予防にもなります。朝と昼は義歯用歯ブラシで清掃して、夜お休み前にはぜひ入れ歯洗浄剤を使用するようにしてください。入れ歯は外して乾燥させたままでおくと変形してしまうため、常にお口の中同様に湿った状態で保管する必要があります。就寝時、水に浸けておく代わりに洗浄剤につけておけば、翌朝きれいになった快適な入れ歯を使うことができます。入れ歯洗浄剤は毎日の使用をおススメします。
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青ピカ：３つの酵素が目に見えない菌に効き、口臭、歯垢、義歯性口内炎の原因（カンジダ菌）を溶菌除去します。
赤ピカ：活性酸素の顆粒でお茶やコーヒー、タバコのヤニ等などの目に見える汚れを除去し、義歯特有の臭いも取り除きます。
１－３ 就寝時は外して歯肉を休める
洗浄剤の使用で、お休み前に外してつけておくお話をしましたが、就寝時に入れ歯を外すことは、清掃だけでなく、歯肉を休ませるためでもあります。入れ歯を外した部分の歯肉はガーゼなどでやさしく清掃しましょう。
《就寝中も入れ歯を装着しておくケース》
残存歯が残り少ない症例で、入れ歯を外すと残存歯に無理な力がかかる場合などは寝ている間も入れ歯の装着を歯科医師から指示されることがあります。その場合には、日中都合の良い時に数時間入れ歯を外して歯肉を休ませるようにしましょう。十分な清掃も忘れずに行いましょう。
２． 特に意識して清掃してほしい２カ所はバネと支台歯（入れ歯を支えている歯）
部分入れ歯で特に汚れが溜まりやすいのは、クラスプ（バネ）部分と、バネがかかっている支台歯（入れ歯を支えている歯）部分です。
２－１ クラスプは専用ブラシで効率よく清掃
普通の歯ブラシでも清掃は可能ですが、クラスプ専用ブラシを使用すると効率よく清掃することができます。
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２－２ 歯間部は自浄性・清掃性がもともと悪い
歯と歯の間は、汚れが溜まりやすい三大不潔域のうちのひとつです。唾液の自浄作用は見込めず、歯ブラシだけの清掃では困難な上に、クラスプ（バネ）がかかっていることで更にプラーク（細菌）が停滞しやすい環境になってしまいます。入れ歯を入れるにあたり、歯を失った原因が虫歯や歯周病であれば、その部分はきちんと磨けていない、磨くのが苦手な部分だったと言うことでもあります。他の歯以上に意識をしてブラッシングをする必要性があります。
３． 入れ歯のお手入れ・取り扱いでやってはいけない３つのこと
入れ歯を長く使用するためには、常に清潔に保ち、変形や破損を防ぐ必要がありま。ここではそのために注意していただきたいことをあげていきます。
３－１ 歯磨き粉を使うと傷がつき雑菌がたまります
歯磨き粉の中の研磨剤は、入れ歯に細かな見えない傷をつけてしまいます。入れ歯は傷により光沢が失われるだけでなく、細かな傷は細菌の住み家となります。日中のお手入れは流水下でのブラシ洗浄（機械的清掃）でも十分ですが、洗浄剤による化学的洗浄も望む場合は、研磨剤の入っていないものを使用しましょう。
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３－２ お湯の使用、乾燥は変形の原因になります
入れ歯の洗浄時に熱いお湯を使用したり、外した後そのまま放置して乾燥させたりすることは変形の原因になります。清掃は水またはぬるま湯程度で行い、外した入れ歯は乾燥させないようにお水の中に浸けて保管しましょう。
３－３ 入れ歯は自分で調整してはいけません
入れ歯がゆるい、またはきついなど合わなくなった時に、自分で調整しないでください。破損の原因になりますし、誤った調整により使用できなくなる場合もあります。入れ歯の調整は歯科医に依頼しましょう。合わなくなった入れ歯を使用し続けると、負担となり粘膜等が傷つく恐れがあります。不調を感じたら無理に使用せず、早めに歯科医院を受診しましょう。
４． 定期的に歯科検診を受けましょう
車に車検があるように、お口の中も定期的なチェック及びメインテナンスが必要です。まだ残っている歯がある方は、その残存歯を守るために専門家による定期的なクリーニングが必須です。メインテナンスの際には入れ歯の不具合の有無をチェックしてもらうために必ず持参するようにして下さい。
５． まとめ
入れ歯を使用するにあたり、お手入れ・取り扱いで大切なポイント
① 食後に外して清掃する
② 入れ歯洗浄剤を使用する
③ 就寝時に外して歯肉を休める
注意していただきたいこと
① 歯磨き粉は使用しない
② 熱いお湯、乾燥をさける
③ 自分で調整しない
以上のことを守って、入れ歯を少しでも長く、また快適に使用していただきたいと思います。
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