みなさん、こんにちは。
この度、ひょんなことからファスティングに挑戦することになりました(笑)
通販オタクな私は、若かりし頃にもネット検索で購入した置き換えドリンクで、2日間位の断食をした経験はあるのですが、今回は本格的にトレーナーさんの指導を受けながら5日間のファスティングに挑戦します!!
前後の準備食・回復食期間を含めると、2週間の戦いになりますΣ( ̄□ ̄|||)
ファスティングの効果として、ダイエット・デトックス・腸内環境を整える・・・・・等、たくさん挙げられますが、今回は普段の暴飲暴食から胃腸を解放して腸内環境を整える『腸活』を目的とし、ついでに体重が落ちたらラッキー☆彡というスタンスで挑む所存でおります(‘◇’)ゞ
そこで、腸内環境を整える『腸活』のさまざまなメリットに加えて、これから腸活をする方、今現在腸活を既に行っている方は勿論ですが、そうでない方にも是非知ってほしい、腸内環境と歯周病の関係について解説していきたいと思います。
目次
1.健康な腸内は菌のバランスが鍵
人間の腸内には、1000種類、100兆個もの腸内細菌が生息していています。大きく3つのグループで構成されていて、善玉菌と悪玉菌、そのどちらでもない中間の菌に分かれます。これらの菌は密接な関係を持ち、複雑にバランスをとっています。
中間の菌は日和見菌ともいわれ、善玉菌、悪玉菌の優位な方に加勢します。
画像:お口の恋人ロッテ MediPaletteより
1-1 善玉菌とは
善玉菌とは、体に良い働きをする腸内細菌で、よく耳にする乳酸菌やビフィズス菌などがそれにあたります。
1-2 悪玉菌とは
悪玉菌とは、たんぱく質や脂質が中心の食事・不規則な生活・各種のストレス・便秘などが原因で腸内に増える、体に悪い影響を及ぼす腸内細菌のことです。
健康な腸内環境
健康的な腸内細菌は、ビフィズス菌や乳酸菌(正確には乳酸桿(かん)菌)などの善玉菌が優勢であり、その他の菌ができるだけ劣勢である状態です。善玉菌は乳酸や酢酸などを作り、腸内を酸性にすることによって、悪玉菌の増殖を抑えて腸の運動を活発にし、食中毒菌や病原菌による感染の予防や、発がん性をもつ腐敗産物の産生を抑制する腸内環境を作ります。また善玉菌は腸内でビタミン(B1・B2・B6・B12・K・ニコチン酸・葉酸)を産生します。さらに善玉菌の体を構成する物質には、体の免疫機能を高め、血清コレステロールを低下させる効果も報告されています。
厚生労働省e-ヘルスネット
2.腸内環境を整える3つのメリット
腸内環境は体の色々な部位と密接につながっているため、腸内環境が整うことにより、うれしい効果を得ることができます。
2-1 便秘や下痢になりにくい
腸内環境の良し悪しは、便通に大きく影響してきます。
便秘とは、便の水分量が少なく硬くなったり、便の通り道が狭くなったりすることで、便通が悪くなることで、下痢とは、逆に便の水分量が異常に多くなり、便が軟らかくなりすぎた状態をいいます。
便は大腸内で食べ物のカスと消化液が混じったドロドロの状態から、水分が吸収されることによって作られます。
便に水分が少なすぎる便秘と、水分が多すぎる下痢の状態は一見正反対のように感じますが、同じ腸内環境が原因かもしれません。
善玉菌が増えることで腸内細菌環境が整えられ、腸の働きが正常に保たれることにより、これらが改善されると期待されます。
【注意!!】
腸内環境の不具合以外に原因が考えられる場合や、食べ物でお腹を下している、ストレスが消化器系に影響を及ぼしているなどの場合は医師に相談しましょう。
2-2 免疫力があがる
腸内環境を整えることは免疫力を高めることにもつながります。
免疫とは、有害な細菌やウイルス、埃や汚染物質から身体を守る機能のことです。
人間の免疫細胞の半数は腸内に生息しているため、腸内細菌の働きが高まれば、免疫力もアップすると考えられます。善玉菌は免疫細胞を活性化させ、細菌やウイルスから身体を守るはたらきがあります。風邪の予防、コロナウイルス感染の予防の面でも、うがい手洗いと共に、免疫力をアップしておくことは大切ですね。
2-3 太りにくくなる
腸内環境と肥満には関連性があると考えられています。
腸内細菌のうちの「フィルミクテス門」と呼ばれるものは、食事から多くのエネルギーを取り込んでしまうため、腸内にこのフィルミクテス門が多く生息している方は肥満になりやすいといわれています。腸内環境を整え、フィルミクテス門が少ない状態を作ることで、太りにくくなることが期待されます。
また、便秘が続くことで基礎代謝が低下し、脂肪が燃焼されにくい状態も、腸内環境を整えることで改善することができます。
3.歯周病菌と腸内細菌の関係
もしあなたの口腔内が健康に保たれていない環境なら、腸活と同時に口腔内も健康に保つ必要性があります。口腔内も腸もつながっており、口腔内に存在する歯周病菌は、唾液と一緒に腸内へ運ばれていきます。人間は毎日1~1.5ℓの唾液を産生して飲み込んでいます。その中に歯周病菌がある場合、腸内に運ばれた歯周病菌が腸内細菌のバランスに影響を与えてしまいます。腸内細菌バランスが崩れ、悪玉菌の比率が高まり、増加する状態が継続することで、さまざまな疾患が発症するリスクが高まります。動物実験において、歯周病菌を口腔内から投与した場合、腸内細菌叢の変動や血中内毒素レベルが上昇したという報告があります。
歯周病菌は唾液のみならず、口腔内の無数の毛細血管から全身へと巡っていきます。
※参考文献 化学と生物/2016年 54巻9号 633-639頁「歯周病と全身疾患の関連口腔細菌による腸内細菌叢への影響」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/54/9/54_633/_article/-char/ja
4.日々のセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアが大切
2016年の厚生労働省による歯科疾患実態調査で、歯を磨く人の割合は年々増加の傾向にあり、1日2回以上歯磨きする人の割合は77%という結果が出ています。
2016年歯科疾患実態調査報告より
毎日歯を磨いていても、どうしても清掃が困難な箇所があります。お口の中の健康を保つためには、毎日のセルフケアと専門家による定期的なプロフェッショナルケアの両方が必要です。セルフケアのブラッシングで落とせるのはプラーク(歯垢)や軽度の着色のみで、細菌が層になったバイオフィルムや、硬くなってしまった歯石はご自身でのケアでは容易に取り除くことはできません。定期的に歯科医院を受診して、口腔内のチェックとクリーニングをしてもらいましょう。
5.まとめ
腸内環境を整えることで、便秘や下痢が改善や免疫力のアップ、太りにくい体質になる等のメリットがあります。腸内の細菌叢は口の中の歯周病菌によっても変動するため、腸活と同時に口腔内のケアも行う必要があります。口腔内のケアで重要なのは、セルフケアと定期的なプロフェッショナルケアの両方です。歯に不具合が無くても、定期的に歯科医院を受診して、プロのメインテナンスを受けるようにしましょう。
次回、私のブログ当番の際に、ファスティングの結果報告を行いたいと思いますので、しばしお待ちください(^_^)/