こんにちは。歯科衛生士のSです。
突然ですが、『Floss or Die(フロスオアダイ)』という言葉を聞いたことがありますか?
直訳で『フロスをしますか?それとも死にますか?』という意味の予防先進国であるアメリカでかかげられたスローガンです。
えっΣ( ̄□ ̄|||) フロスしないと死ぬの⁉・・・と驚かれる方もいらっしゃるでしょうが、アメリカではブラッシングよりもフロスが重要視されていて、歯周病菌は口腔内だけでなく、全身疾患に係るためインパクトのある究極の選択的表現になっています。
歯ブラシで落とせる汚れは6割程度ですが、フロスを使用することで8割まで清掃性が上がります。
私自身、右上にモノがつまりやすい部位があることもありフロッシングはかかせないため、色々なフロスを試してきました。お気に入りは以前にブログでご紹介した、株式会社オーラルケアのフロアフロスです。
とても使い心地が良いので患者さんにもおススメしています。
そのフロアフロスから新しく、スレッドがついた「フロアフロス セイビング」が出たので、今回はそのご紹介です。
1.「フロアフロス セイビング」はこんな方におススメ
フロアフロス セイビングは、硬いスレッド(糸通し)部分が一体化しているので、こんな方におススメです。
ブリッジ、インプラント、矯正などがある
歯と歯のあいだがとてもきつい
フロスが通しにくい場所も、しっかりケアしたい
2.「フロアフロス セイビング」3つの特長
画像:株式会社オーラルケアHPより
フロアフロス セイビング 20m(約50回分)
① 硬くて細いスレッド部分でスッと挿し込める
青いスレッド部分は、適度な硬さがあり、一般的なフロスでは通しにくい矯正装置やブリッジのポンティック底部、インプラント周辺などにも容易に挿し込めます。
画像:株式会社オーラルケアHPより
矯正装置のワイヤーの下に差し込んで使用
ブリッジの支台歯やポンティック底部にくぐらせる
インプラント装着部周辺のケア
② やわらかいフロスで歯ぐきにやさしく、汚れをしっかりからめ取る
白いフロス部分は、フロアフロスと同じ糸でできています。1本1本うねりのある糸が、384本もより合わさり、汚れをしっかりからめとります。フロアフロスよりもワックス量を抑えているので、よりフワフワとやわらかく、デリケートな歯肉でもやさしく、気持ちよくケアができます。
画像:株式会社オーラルケアHPより
③ ロールタイプだから好みの長さにカットできて衛生的
自分の使いやすい長さにカットできるし使う分だけ一本ずつ取り出すことができるので衛生的です。また、ロールタイプでコンパクトなので外出時の携帯にも便利です。
画像:株式会社オーラルケアHPより
3.「フロアフロス セイビング」の使い方
①スレッド部分(青色)で切り取る
使用するときに1本ずつ切り取ります。お好みの長さに合わせてフロス部分でカットすることも可能です。
画像:株式会社オーラルケアHPより
②ケアしたい場所にスレッド(青い部分)を挿し込む
スレッド部分をつまんで、歯間やブラケットの隙間などの通したい場所に挿し込みます。
画像:株式会社オーラルケアHPより
③しっかり汚れを絡め取る
ケアしたいところでフロスを動かし、やさしくかつしっかり汚れを落とします。
画像:株式会社オーラルケアHPより
4.まとめ
歯周病菌は口腔内だけではなく、血管を通って全身をめぐり、様々な全身疾患のリスクを高めます。
歯ブラシだけでは6割程度しか落とせない汚れが、フロスを併用することでプラス2割も清掃性が上がります。
通常のデンタルフロスではケアしきれない部分に、ぜひスレッド付きのセイビングを取り入れてみて下さい。