痛っ!お口の端が切れてしまう「口角炎」の対処法

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イタタ…また口の端が切れちゃった。
すごく痛いわけではないけれど、大きく口を開けたり辛いものを食べるたびにしみちゃって気になるなあ…。
そんなお口の悩みをお持ちの方はいらっしゃらないでしょうか?
お口の端がふとした拍子に切れてしまって、すぐに治ると思ったらなかなか治らない…。
治ってきたと思ったら、大きく口を開けた瞬間にまたピリッ!
すごく痛みが出るわけではないけれど、日常生活を送るのに地味なストレスを感じますよね。
実はそれ、「口角炎」という症状なんです。
もしかしたらあなたが日常を送る中でついつい口角炎を引き起こしやすいクセや生活習慣があるのかもしれません。
この記事では、口角炎の簡単な説明と対策法についてご紹介しています。

1.口角炎は皮膚の病気

口角炎は、口内炎やヘルペスなどと並んでよく見られる皮膚の病気です。
上唇と下唇の合わさる口角(こうかく)のところに起きる炎症で、口角炎の主な症状としては口角のところの皮膚が切れて赤く腫れたり、出血、痛み、食べ物がしみるなどといったことが起こります。
食事や喋る際に大きく口を開けると傷口が裂けるため、治りかけていてもまた炎症を繰り返してしまうのも特徴です。

2.口角の炎症の原因

2-1 カンジダ菌

カンジダ菌とはカビの仲間で、人の体内にもともといる菌です。
通常であれば悪さをする菌ではないのですが、免疫機能の低下などが原因で皮膚がこのカンジダ菌に負けてしまうと口角炎を起こしてしまうことがあります。

2-2 ビタミン不足や鉄分不足

毎日の食生活の中でビタミン(とくにB2やB6)が不足してしまっていると、口角炎を引き起こしやすくなります。

また、食習慣や体質などから鉄分が不足してしまっていると同様です。

2-3 体調不良による免疫機能の低下

精神的・肉体的に疲れていたり、不規則な睡眠を摂っていると体がうまく免疫機能をはたらかせることができず、口角炎や口内炎などの症状として体にあらわれることがあります。

脂っこいものやジャンクフードばかりを食べたり、辛い物ばかりを食べたりなど栄養バランスの崩れた食生活を続けていると胃に負担がかかり、それが口角炎の一因となることも考えられます。

 

2-4 噛み合わせが悪い・入れ歯があっていない

上下の噛み合わせがあっていないと、口角炎や口内炎の原因になることがあります。

以前歯に詰めた金属などの被せ物が外れかけて浮いてしまっていたり、歯ぐきの腫れによって歯が浮いてしまっていると噛み合わせが高くなってしまっていたり、虫歯で歯が欠けてしまったために上下の歯の噛み合わせがズレてしまったなど様々な理由が考えられます。

また、入れ歯がうまく合っていない場合も理由として考えられます。

2-5 服用薬や持病の影響

口角炎の原因には、ステロイド剤やシェーングレン症候群の影響によるケースもあります。

また、糖尿病の人やドライマウスの症状を抱えている人なども口角炎を起こしやすい傾向があります。

3.口角炎の対処法と予防策

3-1 唇・口角を舌でなめない

唇が乾くとついやってしまいがちなのがペロッと舌でなめること。
一見潤ったように見えますが、実は唾液がつくことでかえってもともとの水分が蒸発しやすくなり、なめる前よりもいっそう乾燥してしまいます。
これは唾液に含まれる消化酵素の影響によるものです。

また、亀裂が入って傷口になっていると舌でなめることは衛生的にもよくありません。

3-2 意識的にビタミンを摂る

口角炎予防にオススメなのは、ビタミンB2やB6を中心にした食生活です。

ヨーグルト・鶏卵・ほうれん草・牛乳・魚・牛肉・レバー・かつお・いわし・サバ・大豆製品などを積極的に摂るようにしましょう。

3-3 ワセリンやリップクリームを常備する

常にリップクリームを持ち歩き、唇が乾燥してきたなと思ったときや歯磨きをしたあとなどに保湿を心がけるようにしましょう。

コロナ禍の現在では、唇がマスクに触れることで刺激を受け、水分も持っていかれやすいのでこまめな保湿が大切です。

ドラッグストアなどで手軽に買い求めることができるので、バッグに1本、職場の引き出しに1本、洗面台に1本…と複数買いしていろんなところに置いておいてもよいでしょう。

3-4 ストレスや疲れを感じた日にはすぐに寝ましょう

その日の疲れはその日のうちに回復することを意識して、「疲れてるなあ」と思ったらまずは睡眠時間をしっかり取ることが大切です。

気分転換のために好きなことをする時間を確保することも大事ですが、まずは体の健康を最優先に考えた生活を送るようにしましょう。

3-5 病院を受診する

生活習慣や食生活に気を付けていてもなかなか口角炎が治らないという場合は、何か別の理由が潜んでいる可能性があります。

口腔内の状況が悪影響を与えているケースも考えられます。

歯科・口腔外科・皮膚科のどこでも大丈夫なのですが、ついでに虫歯や歯周病のチェックをしてもらえるため歯科医院を受診してみて、お口の中の健康にも気を配ってみてください。

医療機関では抗真菌薬やビタミン剤、軟膏を処方されるケースが多く、だいたいの場合は3日~1週間ほどで症状に改善が見られます。

「口内炎と似たようなものだろう…」と自己判断でステロイド剤などを使ってしまうと、かえって炎症が悪化し症状が長引くこともありますので注意してください。

4.まとめ

乾燥しやすい秋冬の季節を迎える前に、口角炎になりにくい生活習慣や予防法を知って、ぜひお口の健康を維持してくださいね。

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