どうしたらいい?親知らずを抜歯したあとの穴

知覚過敏
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0.親知らずの抜歯をして

親知らずを抜歯したあとの穴が、思ったよりも大きくて不安ではありませんか?

抜いたあとの穴には、様々な症状がおこる可能性があります。

ぽっかりあいてしまった穴をちゃんと治したいですよね?

そのためには、いくつかある抜歯後の注意事項を知り、守っていただくことが大切です。

もしもの症状が起きてしまったときの正しい対処法も知っておきましょう。

ここでは抜歯後の注意事項と穴のケアの方法、様々な症状への対処法をご紹介します。

抜歯後の穴を早く・キレイに治すためにも、これらのことを守って生活しましょう。

1.抜歯後の穴は1~3カ月で治ります

抜歯後の穴がどのように治っていくかご存知ですか?

穴の上からふたが閉じていくようなイメージがあるかもしれません。実際には、穴は底のほうか

ら歯肉が少しずつ盛り上がって治っていきます。通常は1~3カ月ほどの時間をかけて治ります。

正常な治りかたをするためには、抜歯後に守るべき注意事項がいくつかあります。

2.穴を早く・キレイに治すためにも守りたい!抜歯後注意すべき7つのこと

2-1 指や舌でさわらない

抜歯後の穴は、状態が気になってついさわってしまいがちです。ところが、穴を刺激するとせっかくできたかさぶたが取れてしまい、治りが遅くなってしまいます。また、清潔でない指でさわると細菌感染を起こす可能性があります。穴の状態が気になってもグッとこらえましょう。

2-2 うがい・歯磨きはやさしく

頻繁にうがいをするのも治りかけのかさぶたにはよくありません。うがいの回数は極力減らし、口に含んで出すだけの軽いうがいにします。ガラガラうがいやブクブクうがいは穴への刺激が強すぎるため、よくありません。

歯磨きは、麻酔が切れてお口の中の感覚が戻ってから行います。穴の周辺にブラシがふれることのないよう気をつけましょう。歯磨き粉は使っても問題ありませんが、しみる感じや刺激を感じるときは2~3日は使用をひかえるようにしてください。

2-3 硬いもの・辛いものは食べない

抜歯後の食事は、麻酔の効き目が切れてからするようにしましょう。麻酔の効いた状態で食事をすると、中のほっぺを噛んだことに気づかずケガをしたり、熱いものがわからずヤケドをするおそれがあります。麻酔は通常2~3時間で効き目が切れます。

食事はかさぶたに刺激を与えるものはさけましょう。おせんべいなどの硬いもの、カレーやキムチなどの辛いものは厳禁です。おすすめは、ゼリーやプリンなどのやわらかくてあまり噛む必要がないものです。ただし、吸いこむタイプのゼリーはかさぶたをはがしやすくするためよくありません。同様の理由で、そばやうどんなど、すする動作が必要な食事も抜歯後はおすすめできません。

2-4 処方された薬をちゃんと飲む

抗生剤は感染予防を目的として処方されています。処方時の指示をしっかり守って飲みきるようにしましょう。痛みがあるときは、すぐに処方された痛み止めを飲みましょう。痛み止めが効きはじめる目安としては、カロナールは服用後15~60分、ロキソニンは15~50分、ボルタレンは1時間前後となっています。

2-5 激しい運動はしない

抜歯当日は激しい運動はしてはいけません。体を動かすことで血流がよくなり、穴から出血しやすくなるため、かさぶたができにくくなります。抜歯後2~3日は安静にして過ごしましょう。

2-6 長時間の入浴はさける

長時間の入浴も、血流をよくしてしまうため抜歯後2~3日はできるだけさけましょう。軽く湯舟につかる程度にするかシャワーで済ませるようにします。

2-7 お酒やタバコはひかえる

お酒も血の巡りをよくしてしまうため、抜歯後1~2週間はさけたほうがよいです。反対に、タバコは毛細血管を小さくして血の巡りを悪くしてしまい、かさぶたができにくくなります。できれば抜歯当日と翌日は喫煙をひかえるようにしましょう。

3.抜歯後の穴に起こりうる症状と対処法

3-1 出血がなかなかとまらない

抜歯して帰宅したあとも出血がとまらないときは、清潔なティッシュやガーゼを丸め、抜歯した部分に当てるようにして30分ほど噛みます。頻繁にティッシュを交換したり、穴をこすって拭いたりするとますます血がでてきてしまうので気をつけましょう。

3-2 食べカスがつまって取れない

抜歯後の穴には米粒などの食べカスが入りやすく、うがいしてもなかなか取れないことがあります。中に食べカスが入ったまま、穴がふさがってきてしまうのではないかと思われるかもしれません。しかし、最初にお伝えしたとおり穴は底から盛り上がって治るため、基本的にはそのようなことはありません。食べカスが気になって、何度もうがいしたり、つまようじなどで穴をほじくったりすると、せっかくできたかさぶたをはがしてしまう可能性があります。どうしても気になる場合は、清潔なスポイトやシリンジで水洗浄して取りましょう。ただし、頻繁に行うのはやめましょう。

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3-3 臭いがする

抜歯後は穴から異臭がすることがあります。これは穴につまっている食べカスが主な原因です。そのほかに、感染のもととなる細菌とたたかった白血球の死骸がたまり、それが臭いのもとになっていることがあります。この場合、穴が正常に治りつつある証拠であるためあまり心配はいりません。臭いが気になるときは、イソジンなどのうがい薬やコンクールなどの殺菌洗口液を使って軽くうがいをしましょう。

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3-4 白い(黒い)ものができている

穴の奥に白いものが見えて、食べカスが残っているのか?骨が出てきてしまったのか?と不安に思われるかもしれません。これは血餅(けっぺい)といって、血が固まってできたものです。これがかさぶたの役割をして、刺激などから穴を守ってくれるのです。穴が順調に治ってきている証拠ですので、放っておいても問題はありません。

3-5 膿がでる

膿は、臭いと同様に白血球の死骸が原因ででてくることがあります。自分でつついて膿をだそうとするのはやめましょう。膿が大きくなり、痛みが引かないときは歯医者さんで診てもらうのがよいかもしれません。

 

4.歯医者さんでの受診が必要な症状と応急処置

4-1 長時間ガーゼを噛んでいても出血がとまらない

ガーゼを1時間以上噛んでいても、どくどくと血がでてくる場合は歯医者さんでの受診をおすすめします。ただし、唾液の影響で実際に出ている出血量よりも多く感じてしまっている場合もあります。ガーゼが少しにじむ程度の出血が続くだけであれば、安静にしてひとまず様子を見ましょう。

4-2 抜歯後3~4日経ってもどんどん痛みが強くなってきている

ドライソケットといわれる状態になっている可能性があります。これは、穴がふさがっておらず骨がむき出しになっている状態をいいます。

そのため、骨にものがあたる食事中にとくに痛みがでることが特徴です。正常な治りかたではないため、歯医者さんでの受診をおすすめします。

ドライソケットになる原因は、抜歯後の注意事項がしっかり守られなかったために、血餅がうまくつくられなかったことにあります。ひとまず痛み止めを飲んでおき、早めに受診して状態をみてもらうようにしましょう。

4-3 目の下や頬、首元まで腫れが広がっている

抜歯後2日以上経ってもこれらの場所が腫れている場合は歯医者さんで見てもらいましょう。腫れは温めるとますます悪化してしまいます。手で腫れたところを押さえるのはやめましょう。水に濡らしたタオルをあてて冷やしてください。冷えピタや氷などは、冷やしすぎるためかえってよくありません。

5. まとめ

  穴を早く・キレイに治すためには、抜歯後の注意事項をしっかり守って生活することが大切です。抜歯が終わってひと安心しても、アフターケアは気を抜かないようにしましょうね。

 

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