お口の潤いをとりもどす!「唾液腺マッサージ」のやり方

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冬場は空気が乾燥しがち。
暖房のあたたかさもあいまって、気づけばお肌や喉がカサカサ乾燥している感覚はありませんか?

室内にいると喉がかわいて頻繁に飲み物を飲んでしまうこともありますよね。
「喉が渇いたらその都度飲み物を飲めばいいや」と思われる方も多いかもしれません。

しかし、お口の中が乾燥している状態で長い時間を過ごすということは実はお口の中のさまざまなトラブルを引き寄せてしまう可能性もあるのです。

そんなお口のトラブルを未然に防いでくれるのが「唾液」という存在です。
「唾液ってそんなに重大な役目があるの?」と驚かれる方も多いでしょう。

この記事では、お口の中の潤いをとりもどすために唾液のたくさん出すマッサージと唾液の分泌量が少ないとどのようなお口のトラブルが起きやすいのかをご紹介していきます。

1.唾液をたくさん出す方法

唾液をたくさん出す方法というものですぐ思いつくのは、レモンや梅干しなど酸味のあるすっぱいものの画像を眺めてみる、または脳内で想像してみる…という方法でしょう。

想像するだけでもなかなか唾液の分泌量には効果を発揮してはくれますが、もうちょっとお手軽にできるコントロール方法を知りたいですよね。

これからご紹介する方法は、「唾液腺(だえきせん)」といわれる器官をマッサージして刺激を与え、唾液の分泌を促すという方法です。

唾液の分泌量が増えることのメリットについてはあとの章で詳しくご紹介しますが、大きなものとしては…

・唾液のもつ自浄作用によって、虫歯・歯周病予防や口臭予防などになる
・唾液が増えることで食事のしやすさ(飲みこみやすさなど)や会話のしやすさが増す
・口周りの筋肉がマッサージによってやわらかくなり緊張がほどけることで、口が動かしやすくなる

などが挙げられます。

 

唾液腺マッサージのやり方

唾液腺マッサージをするタイミングは、食事前が特にオススメです。
唾液の分泌量を増やすことで、食事がうまくしやすいようにするためです。

または、お風呂タイムにゆっくり浴槽に浸かっているときなどリラックスしている状態のときには唾液の分泌量も増えやすいため、マッサージでさらなる相乗効果を得ることができます。

テレビを眺めているあいだなど、なんとなく手もち無沙汰のときにやるのもいいかもしれません。

唾液腺マッサージ

画像:キューピー公式サイト

また、舌のストレッチも効果的です。
お口を閉じた状態で舌を唇と歯の間に入れ、右上から前歯を通って左上、左下から右下へと歯の表面を舌でなぞるようにして動かします。

3回くりかえしたあとは反対周りに3回行うようにします。

舌回しストレッチ
画像:美的@com

 

.唾液が少ないと起こるお口のトラブル

次に唾液の分泌量が少ないとどのようなお口のトラブルが起きやすいのか見ていきましょう。

歯の着色がつきやすくなる

唾液が少ないと歯の表面が乾きやすくなります。
乾いたところについてしまった汚れは取りにくくなります。

少しずつ時間をかけてこびりついた歯の汚れは歯磨きでは簡単に落ちず、見た目の色を悪くしていきます。

歯周病になりやすい

歯周病菌も虫歯菌と同じく誰のお口の中にも住みついている菌です。

この歯周病菌は普段唾液によってその量が増えないようコントロールされています。

ところが唾液量が少なくなると、この菌が繁殖して不潔な状態になることで歯茎が腫れてしまい、歯周病が進行するのです。
歯周病は最悪の場合歯を抜歯しなくてはいけない状態にまで悪化させることがあるため気をつけなくてはなりません。

くわしくは、『歯周病で歯が抜けてしまう?!~歯周病末期の状態とは?~』をご覧ください。

口臭が強くなる

口臭の原因として舌の上でつくられる舌苔(ぜったい)が挙げられます。

舌苔は食べカスやお口の中の死んだ細胞が落ちてできあがったものです。

本来は唾液の自浄作用によって流されますが、唾液が少ないとこのはたらきが行われないため舌苔がたまってしまい、そこから口臭のもとになるにおいが発生してしまいます。

口内炎ができやすくなる

お口の中は硬い歯とやわらかい舌・歯茎・ほおなどでできています。

そのため、やわらかい部分に硬いものがあたってケガをすることがないよう守る必要があります。これを行ってくれるのが唾液のもつ粘膜保護作用です。

やわらかい部分の表面を唾液でおおうことで硬い歯からだけでなく、おせんべいやビスケットなどの硬い食べ物・キムチやカレーなどの刺激物からそれらを守ってくれるのです。

3.頼りになる唾液のパワー

唾液が助けるのは歯の健康だけではありません。

ほかにもいくつかの体を健康に保つための作用をもっています。

・消化作用…食べ物の分解を促進し栄養素を吸収しやすくすることで胃の負担を減らす
・抗菌作用…風邪などの細菌を抗菌・殺菌する
・溶解作用…食べ物を分解させて味覚を感じる場所に浸透させやすくすることでより味覚をするどくする
・潤滑作用…お口の中に潤いをもたせることで食べ物の咀しゃく・飲みこみを容易にし、発声もしやすくなる
・排出作用…体に害のある異物を唾液でつつみこむことでスムーズに体外に排出しやすくする

画像:キューピー公式サイト

4.まとめ

健康な成人の場合、1日の唾液分泌量は1~1.5リットルといわれています。
「そんなに!?」と驚かれる方も多いのではないでしょうか。

知らずしらずのうちにお口の中でお口の平和を守ってはたらいてくれている「唾液」。

お肌はスキンケアで、喉はドリンクで、そしてお口の乾燥は唾液腺マッサージでぜひケアしていきましょう!

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