お子さんの乳歯を歯列模型にして保存してみませんか？

こんにちは。
歯科衛生士のSです。
突然ですが、お子さんをお持ちの親御さんに質問です(‘ω’)ノ
お子さんの抜けた乳歯ってどうしてますか？
お子さんの歯が抜けた後、健康な大人の歯が生えますように・・・と願いを込めた言い伝えやおまじないが色々ありますよね。
乳歯がグラグラしだしたら、歯に糸をくくりつけられて、自分でツンツン引っ張りなさいって、糸を持たされたあの光景。歯が抜けたら屋根や床下向かって投げたりして。
恐ろしく昔のことなのに鮮明に思い出されます(笑)
歳をとると直近のことはすぐ忘れるのに、昔のことはとてもよく覚えている・・・
そんなことはさておき、今回は抜けてしまった乳歯を大切に保存しておきたい親御さんにむけて、院内技工士がおススメの乳歯保存方法をご紹介していきます。

１．乳歯列模型にして保存する

歯科医院にメインテナンスに通っている人は、一度は目にしたことがあるであろう歯科模型。
こんな感じのものです。


主にブラッシング指導をするときに使用されることが多い歯科模型ですが、これをお子さんの実際の乳歯で作製することができます。
お子さんの抜けた乳歯を同様に並べて、乳歯列が完成した時期の口腔内を再現することができます。
実際に作製された模型はこんな感じになります。


ちょっとシュールで可愛くないですか(笑)
お子さんのお口の再現ですから、ブラッシング指導用の模型よりずーっと小さくて、とっても愛おしい仕上がりです☆彡

お子さんの成長の記録として、手形や足形、髪の毛などの保存はよくありますよね。

乳歯を取っておきたい場合、乳歯ケースなどに保存するのが一般的ですが、こんな形での保存もできます。
こちらの乳歯列模型作製にかかる費用は22,000円（税込）です。
作製にかかる期間は1カ月ほどいただいております。

２．乳歯列模型作製までの流れ

これから永久歯へ生えかわりはじめる場合には、抜けた乳歯をひとつひとつ大切に保管していきましょう。
乳歯の保存方法については、別の章でご案内していきます。事前申込でも結構ですし、すべての乳歯が抜けたら作製依頼でもOKです。
既に生えかわりを終えて保管している乳歯がある場合には、すぐに模型作製に移ることができます。
ご興味がある方は、まずは医院までご連絡をください。

２－１　歯の本数が足りなくても大丈夫

乳歯が虫歯になってしまって保管できなかったなど、全部の乳歯がそろっていなくても大丈夫です。
不足している部分は人工歯で補って作製することができます。

２－２　より口腔内をリアルに再現するには

よりお子さんの口腔内を忠実に再現したい場合には、笑って歯列が見えている写真を添えていただいています。きれいに並んでいない状態そのまんまを表現してほしい場合など、ご相談ください。

３．抜けた乳歯の洗浄・保存方法

抜けた乳歯をどんな形であれ保存しておきたい場合、お口から抜け落ちたままの状態は、衛生的ではありませんし、変色や劣化してしまうことがあります。
ネットで検索すると、オキシドールを使用した洗浄が見つかりますが、乳歯列模型を実際に作製している技工士に、きれいに乳歯を保存できる方法を聞いてみました。
以下に洗浄➡保存の流れを記載します。

３－１　キッチンハイターにつける

お口の中から抜け落ちた乳歯は、細菌やら血液やら、色々付着しています。水洗いだけでは、細菌が繁殖してしまい残念なことになりかねません。
そこで登場、キッチンハイター(^o^)丿

画像：花王HPより

小さめの容器を準備して原液に5分くらいつけておきます。
血液や歯髄、付着している歯肉もきれいに除去できます。
原液をそのまま使用するので、取り扱いには十分ご注意くださいね。
ちなみにオキシドールにつける方法だと半日くらいがおススメのようです。
気短、せっかちな当院の技工士は断然ハイター派とのこと。

３－２　水で洗い流す

次に水でよく洗い流します。この時にまだ何かしらの付着物が気になるようなら歯ブラシやガーゼなどで落としてください。

３－３　乾燥させる

水洗い後、水気をふき取り、しっかり乾燥させます。水気があるところは雑菌が繁殖しやすくなりますので、ふき取るだけではなく、しっかり乾燥させることが大切です。

３－４　さらにひと手間、コーテイングする

乾燥させた乳歯を、よりきれいに保存しておくには、もうひと手間かけてコーティングしておくことがおススメです。マニュキュアのトップコートやニスなどを乾燥させた乳歯に塗って乾かしましょう。このひと手間でよりきれいに乳歯を保存しておくことができます。乳歯列模型にする際にも保管時にコーティングしておいてもらえると仕上がりがきれいだと技工士より。
乳歯ケースに保管するにしても、きれいに保存したい方にはおススメです。

４．乳歯にまつわる言い伝えやおまじない

書き出しにて少しお話ししましたが、乳歯が抜けたときのことを覚えていますか？
上の歯なら床下、下の歯なら屋根に向かって投げたりしませんでしたか？
これは抜けた後に生えてくる永久歯をその方向へ導いてくれるためのおまじないです。
同じようなおまじないや言い伝えは世界各地にあるようです。
欧米では、抜け落ちた乳歯を枕の下に置いて眠ると、歯の妖精がやってきて、コインと交換してくれるという言い伝えがあるそうです。妖精はきれいな歯じゃないとコインと交換してくれないから、虫歯にならないようにお手入れしようね、と歯磨きを習慣化することにもつながっていると言われています。

５．まとめ

抜けた乳歯を大切に保管したい場合は、ご紹介した洗浄方法を参考にしてみてください。

乳歯列模型にご興味がある方は、ぜひ一度、医院までご連絡ください。