歯科助手の仕事とは?向いている人はこんな人!

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求人情報のなどで仕事を探しているときに目につく歯科助手という職種…一体何をやっているのか気になる人もいるのではないでしょうか?
歯科助手の代表的な仕事は治療のアシスタントと受付業務になりますが、実は仕事は多岐にわたり、その人の能力によって仕事の範囲が変わります。やれる仕事が多くなってスキルアップが認められれば昇給が見込める職種です。
今回は歯科助手の仕事についてや、良いところ悪いところ、向いている人そうじゃない人などについて説明していきたいと思います

1. 歯科助手の7つの仕事

これから説明するのは代表的な7つの仕事で、どこまでやるかは医院によって違います。受付と歯科助手を完全に分業しているところだと受付・事務作業はしないことになります

1-1.治療のアシスタント

治療のアシスタントとは、歯科医師が治療をしやすいように手伝ってあげることです。
歯の治療をする時、歯科助手は患者さんの口の中が水で溢れないように水を吸い出すバキュームというものをしたり、よく見えるように治療しているところにライトをあててもらいます。
エックス線写真を歯科医師が撮ったら現像をしたり、歯の型を採るお手伝いをしてもらいます

1-2.道具の準備・片付け

治療をするまえに必要な道具を準備してもらいます。そして治療が終わったら、使用済みの道具の片付け、治療用チェアの消毒、治療器具の滅菌をしてもらいます

1-3.模型の作成と技工所への発注・技工物の管理

歯科医院では、技工物(被せもの等)などを作るときに歯の型をとります。その型に石膏を流し入れることで歯の模型を作ります。歯科助手にはこの歯の模型を作ってもらいます。
そして模型がでたら技工所に技工物を作ってもらうように電話連絡したり、郵送したり、技工所の人に手渡してもらいます。
しばらくすると技工所から完成した被せものが届きます。それを保管し、患者さんが来院したときにすぐ出せるように管理してもらいます
ちなみに、技工物を作るときに光学印象という方法を使用している病院の場合は、型とりの材料や石膏を練ってもらう必要はありません

1-4.会計・事務・電話対応など

治療後の会計や次回のアポイント管理、電話対応などの事務作業をしてもらいます。他にもカルテの管理・整頓や事務用品の在庫管理などの細かい仕事や、数か月後に来院する患者さんや治療中断をした患者さんへの電話確認、歯科材料の営業の人の窓口として道具の発注・在庫管理などをしてもらいます。
診療終了したらレジ上げをしてもらい、両替金の確認をしてもらいます。そして次の日に両替金が足りなくならないように硬貨の確認と報告をしてもらいます

1-5.郵便局や銀行に行ってもらう

歯科医院は書類などを郵送します。その郵便物を郵便局で送ってもらったり、会計で足りなくなった両替金のために銀行に行ってもらうことがあります

1-6.掃除・洗濯

朝、夜の掃除だけでなく、空いている時間に普段しない場所の掃除や、段ボールなどをつぶしてもらったり、在庫などの整理整頓をしてもらいます。
治療の際使用したタオルの洗濯や、医院によってはスタッフの制服の洗濯やアイロンもしてもらうことがあります

1-7.書類の作成・管理

院内ミーティングを定期的に行う医院は議事録を作ってもらったり、毎月の売り上げや患者さんの傾向・動向のグラフなどを作ってもらうことがあります
他に、院内掲示物やポップなども作ってもらうことあるので、ワード・キーノートなどの文書作成ソフト、エクセル・ナンバーズなどの表計算作成ソフトに慣れていると重宝されます

2.歯科助手に向いている人

2-1.きれい好きな人

歯科医院は医療機関なので「潔癖なのかな?」ってくらいの人が重宝されます。なので、きれい好き、整頓が得意な人は向いています

2-2.複数のことを同時にやれる人

歯科助手は、状況に応じて優先順位を判断して動いてもらう職業です。ですから、仕事をしながら同時に他の状況に気を配ることができる人が向いています
逆に、一つのことに集中すると他のことに目が行かなくなる人は向いていません

2-3.接客業が好きな人

歯科助手は患者さんと距離が近い職業になります。そのため、接客業が好き、人に役立つことがしたい、ありがとうと言われる仕事がしたい人はやりがいがあります
「あなたに会うためにここの病院通っているのよ」と患者さんに言われている歯科助手は結構います

2-4.やる気がある人

どの職種もそうなのですが、やる気があることは大切です。
歯科助手は離職率が高く、人手不足な職種です。そのため、歯科医院としてはやる気がある人が来てくれたら長く働いてほしいという心理が働きます
だから、やる気がある人は昇給額や賞与があがりやすいし、役職にもつくことになります。
筆者が働いたことのある医院のうち3つは、院長の片腕になっているのは歯科助手でした。衛生士を抑え歯科助手がスタッフリーダーになったりする医院もありますし、副院長が歯科助手だった医院もあります。また、補助金を出すから衛生士にならないかと医院から打診されたりする人もいます
このようにやる気があると経済的に優遇されたりスキルアップのチャンスを得ることができます

3.歯科助手に向いていない人

仕事には向き不向きがあり、やる気があってもうまくいかないことがあります。次は歯科助手は少し考えたほうが良いかもしれない人について説明していきます

3-1.血をみることがダメな人

歯の治療をするときに出血をすることがあります。そのため、血を見るのがダメな人は治療のアシスタントにつくことができなかったり、治療中気持ち悪くなってしまう人がいるので歯科助手に向いていません。個人的には、血がダメな人は歯科助手はやらないほうが良いと思います。歯科医院でどうしても働きたいという人は、受付業務だけすればよいという歯科医院を探してみましょう

3-2.電話対応ができない人

電話にでることが怖い人、パニックになってしまって相手が何を言っているのか理解できなくなってしまう人など、電話対応が一切できない人は歯科助手は向いていません。歯科医師や歯科衛生士が手が離せないときは歯科助手に電話をとってもらいたいので、電話対応ができないと他のスタッフが困ってしまいます…
電話対応は訓練をすれば苦手が克服されるといわれていますが、歯科医院で訓練を実施しているところは極々少数なので現実的ではありませんね。他の職種を探したほうが良いでしょう

3-3.立ち仕事ができない人

貧血などの持病があって立ち仕事ができない人は歯科助手はやらないほうが良いです。治療のアシスタントはほとんどが立ちっぱなしの状態でやってもらいます。治療は15~30分、抜歯などになると1時間は立位のままになることもあります。
貧血で倒れてしまう人も実際にいるので、自分がどれだけ立っていられるかよく考えて、歯科助手になるかならないか判断しましょう

3-4.主体的に覚える努力ができない人

歯科助手は覚えることが想像以上に多いです。
未経験の人は、最初の数か月はメモ帳片手に教えてもらったことを記録し、業務中の隙間時間、昼休み、帰宅してから教えてもらったことを復習したりまとめノートとか作ったほうが良いと思います。
未経験なのに「休み時間や帰宅してからも仕事の復習は絶対にしたくない」と思う人は、なかなか難しいかもしれませんね

4.歯科助手の給与

歯科助手の給与は月収が17~22万ほどになります。ボーナスは年に1か2回となり、年収は250~300万になります。
アルバイトは時給900~1500円くらいになります

5.まとめ

歯科助手はやることが多くて大変な仕事です。しかし向いている人にはやりがいが多い仕事でもあります。興味がある人はやってみてはいかがですか?

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