普段の歯磨き、どれくらいちゃんと磨けているか自分で点数をつけるとしたら何点くらいになるでしょうか?
「時間をかけて磨いているから」「フロスや歯間ブラシも活用しているから」と歯磨きの方法に自信のある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そういった方も歯垢染色剤を使ってみると少しビックリとすると思います。
「意外とこんなにも磨き残しが多いの?」「歯ブラシの動かし方をこんなに工夫する必要があるんだ」という発見は、今後の歯磨きをより意識的・効果的に行う良いキッカケになるでしょう。
普段の歯磨きに自信のある方こそ、ぜひ歯垢染色剤を使って自分の磨き残し箇所をチェックしてみてください。
目次
1.歯垢染色剤を使ってわかること
歯垢染色剤とは、歯についている歯垢に反応してそこだけが赤もしくは青く染まるようになっているものです。
小学生の頃などに学校でやったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
色のついている部分を知ることで、視覚的に普段磨き残しが多くなってしまっている箇所を確認することができるのです。
単純に色のついている歯が多いから歯磨きがちゃんとできていないということだけではなく、「どういう部分に色がつきやすい傾向にあるのか」「右側の歯と左側の歯の色の出の違いはあるか(利き腕側の歯は比較的しっかり磨けます)」といった細かい観察をすると、より歯垢染色剤を使って得られる情報が増えます。
歯垢染色剤を使った歯を鏡をよ~く見て、必要があれば写真で記録しておくなどして、自分の歯磨きグセを分析してみましょう!
2.磨き残された歯垢は溜まると色んなトラブルが…
磨きグセに気づかず、いつも歯磨きの先が届かないでしっかり磨けていない箇所には少しずつ汚れ(歯垢・プラーク)が溜まっていきます。
この歯垢が溜まりつづけると、口腔環境は少しずつ悪くなっていき様々なトラブルが生まれるようになります。
まっさきに思いつくは虫歯だと思いますが、それ以外にも歯の着色・歯周病・口臭など、痛みが出にくく見た目にも目立たないためになかなか自覚しにくい歯のトラブルが発生します。
毎日の歯磨きでこれらを防げるならぜひそうしたいですよね。
次からくわしく歯垢染色剤の使い方についてご紹介しましょう。
3.歯垢染色剤の準備と注意事項
3-1 歯垢染色剤は2色染め出しのものがオススメ
歯垢染色剤はドラッグストアやamazonで購入することができます。
画像:amazon
こちらの染色剤は歯垢のみを染め出すため、唇やお口周りの肌、洗面台を汚す心配がありません。
また、古い歯垢が青色、新しい歯垢が赤色であらわれるバイカラーの歯垢染色剤となっています。
より青く染め出されている部分は、日常的に磨けていない特に気をつけるべき箇所ということがわかるようになっているのでとてもオススメです。
3-2 染め出しをするときに気をつけること
歯垢染色剤を使うにあたって用意するのは、手鏡、歯ブラシ、歯磨き粉と歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助清掃用具です。
さらに事前の注意事項として、
・染色剤の液が飛び散ると衣服に色がついてしまいます。汚れても問題のない服、もしくは首元が隠れるように大きめのタオルを巻きつけるなどして対策しましょう。
・染め出しをしたあとのお口の中は赤・青色に染まります。数回の歯磨きで見た目には自然に色味が落ちていきますが、できれば外出の予定のないお休みの日などに行うようにしてください。
これらのことに気をつけるようにしてください。
4.歯垢染色剤を使ってみよう!
準備が万全に整ったらいよいよ歯垢染色剤を使ってみましょう。
以下の手順にしたがって行ってみてください。
①まずいつも通りに歯磨きをおこなう
あまり意識せずにいつも通りのやり方、時間をかけて歯磨きを終えてください。
②歯垢染色剤を口にふくんで吐きだす
具体的に使用する量、口をゆすぐ回数などは商品によって異なります。メーカーの指示どおりに行いましょう。
③染め出されている箇所をチェック!
さて、あなたの歯はどれくらい染め出されていたでしょうか?
思ったより多いも!もっと磨けていたと思ったのに…という方もいらっしゃるでしょう。
簡単なメモに残してみたり、写真を撮っておくと今後の歯磨きの際に参考にしやすくて便利です。
上の写真の方の場合は歯ぐきのキワのところがしっかり磨けていないようです。
歯ぐきをマッサージするように、根元部分をやさしくしっかり歯ブラシの毛先を当てて磨く必要がありそうですね。
一般的に磨き残しの多い箇所は下のイラストのようなところです。
自分の歯と照らし合わせてみて、これらの箇所に色はついていないでしょうか?
画像:ライオン公式HP
④手鏡を見ながら色を落とすようにして再度歯磨き
今度はついてしまった色を落とすことを意識しながら歯磨きしてみましょう。
歯磨きをつけてしまうと泡で見えなくなってしまうので、まずは何もついていない歯ブラシで磨きます。
今まで単純に横方向にだけ動かしていた歯ブラシを、縦に使ってみたり面にあわせて角度を変えてみたり、工夫して使う必要があることに気づくかと思います。
歯と歯の間など歯ブラシの毛先が入らない部分には歯間ブラシやデンタルフロスを使う必要があります。
⑤今度は歯磨き粉を使って歯磨き
最後は歯磨き粉を使って歯磨きし、残った染色剤の色を落とします。
5.定期的に歯垢染色剤を使ってチェックしよう
歯垢染色剤は定期的に使うことで歯磨きの方法がうまく改善されているかチェックすることができます。
また、初めて使ったときは最初の3日ほどは続けて使ってみることで、集中的に歯磨き方法を矯正することができるでしょう。
6.まとめ
簡単に使える歯垢染色剤だけれど、これを使うことで今までの歯磨きに対する意識が180度変わることを実感できるでしょう。
歯磨きの意識改革のためにぜひご家族、お子さんと一緒にやってみるのもいいかもしれませんね。