永久歯の生える順番!知っておくと安心のお役立ち情報

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5~6歳になると下の乳歯の前歯が少しずつ動くようになり、やがて抜けます。

同じころ乳歯の一番奥に「6歳臼歯」と呼ばれる永久歯が出始めます。
13歳くらいまでの間に、乳歯が抜け、永久歯が生える「歯列混合期」が始まります。

永久歯の生える順番は個人差があり、必ずしもマニュアル通りにはいきません。
多少前後してもよくあることなので心配はありません。

永久歯の生える順番の目安と、出て間もない大切な永久歯を守るために出来ることについて、お話していきます。

1.永久歯の生える順番

一般的には「下の前歯」→「上の前歯」→「下の2番目」→「上の2番目」というように下顎先行で前から順に生え変わっていきます。

しかし、6歳頃で乳歯の一番奥に第一大臼歯と呼ばれる永久歯が出てくるので、乳歯の抜けたスペースの有無が永久歯の歯並びに大きく影響します。

1-1 5~6歳のころから

乳歯の下の顎の骨の中に、永久歯が順番を待っています。
骨の中では歯の先の方から形が作られ根っこは徐々に出来てきます。

なぜ根っこが完成する前に出てくるのでしょうか。
それは少しでも早く出て、食べ物を噛んで食べるためです。うまく出来ていますね。

永久歯が生えてくるときに歯肉が痛いことがありますが、一時的なものなので、心配ありません。
出てくる時期はあくまでも目安としてご覧くださいね。

生え変わり時期
画像:ライオン公式HP

①    5歳 ・・・ 乳歯は上下10本ずつ、全部で20本あります。
②    6歳~7歳 ・・・下の中切歯(前歯)と奥に第一大臼歯(6歳臼歯)が出てきます
③    7歳 ・・・下の側切歯が出てきます(中切歯のとなり)
④    8歳ころ ・・・上の側切歯が出てきます
⑤    9歳ころ ・・・下の犬歯(側切歯のとなり)が出てきます
⑥ 10歳ころ ・・・上の第一小臼歯(乳犬歯のとなり)が出てきます
⑦    11歳ころ ・・・ 上下の第二小臼歯が出て、上の犬歯が出始め

1-2 12歳ころ

この頃になると乳歯がなくなり、永久歯だけになります。

⑧    12歳ころ ・・・下の第二大臼歯が出てきます
⑨    13歳ころ ・・・上の第二大臼歯が出てきます。永久歯は28本になりました

1-3 18~20歳のころ

第二大臼歯の奥に第三大臼歯(親知らず)が出てきます。

が、1本~4本出る人と、全くない人、あっても生えてこない人がいます。
レントゲンを撮ることで有無の確認ができます。

親知らずは斜めに生えてきたり、歯磨きがうまくできないことが多く虫歯になってしまったり、抜歯をすることが多い歯です。

詳しくは『親知らず。抜歯すべきか残すべきか。あなたの歯はどっち?』でご確認ください。

★補足★ 「すべての永久歯は乳歯から生え変わるわけではない」

ご覧いただいたように、乳歯は20本、永久歯は28~32本。本数が増えます。
小さな乳歯が並んでいる小さな顎に大きな永久歯がきれいな歯並びで並ぶためには、顎の骨の発達が大切です。
軟らかい物ばかりではなく、硬いものをしっかり噛んで、十分なスペースを作りましょう。

2.永久歯の主な異常

生え代わり頃にレントゲンを撮ると、乳歯と永久歯が同時に見られます。
生えてくる永久歯の数や形の異常が発見されることがあります。

今後の事や、わからない事など心配に思う事を担当の歯科医によく聞いてみましょう。

2-1 先天性欠如

動いてこない乳歯やいつまでたっても抜けない乳歯は、下に永久歯が生まれつき何らかの原因で無い場合があります。
そのような状態を先天性欠如といいます。

1歯から数歯に見られ、日本小児歯科学会によれば約10人に1人の割合で起こるとされています。

永久歯がない場合は、残った乳歯を出来るだけ長く健康な状態使っていくのが一般的です。
しかし、虫歯などで抜けてしまった場合は、部分義歯を入れたり、ブリッジやインプラントなどを入れる処置が必要になります。

2-2 過剰歯

本来の決まった歯の本数以上に歯があることがあります。
頻度は3~5%で男児に多く見られます。

位置によっては永久歯の歯並びの邪魔になることがあり、抜歯をする場合があります。

過剰歯     過剰歯

3.永久歯を虫歯にしないための3つのおすすめ歯科グッズ

出てきたばかりの永久歯は歯質がまだ柔らかく、溝も深いためとても虫歯になりやすいのが特徴です。
毎日のお手入れが何よりも大切です。

そろそろ仕上げ磨きも卒業。なんて言わずにどんどん声をかけて歯磨きの大切さを話してあげてください。
丁寧に磨く習慣をつけましょう。

3-1 歯ブラシ

「GCルシェロB20S ピセラ」は生えかけの奥歯まで届くため、10代の方向きの歯ブラシです。

ルシェロ  ルシェロ
画像:ルシェロ公式HP 
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3-2 歯磨き粉

フッ素の含有量の高い歯磨き粉を選ぶのがポイントです。
フッ素が950ppm~1500ppmの高濃度のものまで年齢によって選んでください。
また、歯ブラシに乗せる歯磨き粉の量にも実は年齢別に適量というものがあります。

[年齢別の適したフッ素含有量]
年齢別 フッ素含有量 適量
画像:サンスター公式HP

[年齢別の適した歯磨き粉の使用量]
歯磨き粉 使用量
画像:サンスター公式HP

 

おすすめしたい歯磨き粉はコチラ!「チェックアップ スタンダード 135g 550円(税別)」
歯科医院で人気のチェックアップシリーズから、フッ素濃度を1450ppmまでアップしてリニューアルされた商品です。

チェックアップスタンダードジェル
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研磨剤無配合で歯の表面を傷つける心配のないジェルタイプ「チェックアップジェル」もおすすめです。5つのフレーバーがあるためお好みで選んでみてください。


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こちらもミントのみがフッ素濃度を1450ppmまでリニューアル。
その他のフレーバーはグレープ・ピーチ・レモンティーが950ppm、バナナは500ppmと低濃度でこちらは6歳未満のお子さんにおすすめされています。

チェックアップジェル フッ素濃度
画像:ライオン公式HP

3-3 磨き方のポイント

虫歯になりやすいのは、歯と歯の間、歯と歯肉の間、噛み合わせの面の溝です。
歯ブラシの毛先が当たっていないと汚れは全く取れません。

この部分をキレイに磨くためには、「スクラッピング法」といわれる歯磨き方法がおすすめです。

《スクラッピング法》

①  ブラシは歯に90°に当てる

歯磨き法

②   力を抜いて軽くブラシを当てる…「ゴシゴシ」と音が鳴るのは強く磨きすぎです

歯磨き方法2

③    1~2本ずつ磨くように20回以上動かす

歯磨き法

《磨き方の工夫》

歯並びは人それぞれ、実に様々です。自分の歯並びに歯ブラシをしっかり合わせて当てることが大事です。

① でこぼこの歯並び…歯ブラシを縦にあてて歯の1本ずつ毛先を上下に動かします。

歯磨き方法4

② 生える途中の背の低い歯…頬の力を抜いて、歯ブラシを斜め横から入れて、細かく動かします

歯磨き方法5

《汚れ(プラーク/歯垢)のつきやすいところ》

下のイラストの黄色い部分は、プラークの残りやすいところは虫歯になりやすいところです。
しっかり歯ブラシの毛先を行き届かせて汚れを取り除きましょう。

歯磨き方法6
画像:いずれもライオン公式HP

詳しくは『フッ素は虫歯予防の強い味方!!高濃度フッ素配合歯磨きおすすめ5選』をご覧ください。

4.歯並びが悪くなる子供のころの悪い癖

歯並びが悪くなる原因として考えられる「悪いくせ」はお子さんにありませんか?
生え始めは真っすぐ生えていた歯も毎日無意識に行っている癖が歯並びに関係していると言われています。
チェックしてみましょう。

4-1 下唇を噛む

下唇を噛んだり吸ったりすることで、上の前歯が前方に傾斜して、下の前歯が内側に傾斜する、いわゆる出っ歯(上顎前突)になったりします。

出っ歯

4-2 上唇を噛む

反対咬合や受け口(下顎前突)と呼ばれ、上の歯より下の歯が出て外側に出てしまう状態です。

反対咬合

4-3 舌を噛む、舌を歯で押す

前歯がかみ合わない「開咬」、横の歯がかみ合わない「側方開咬」、出っ歯「上顎前突」、受け口「下顎前突」、空隙歯列「すきっ歯」などの原因になります。

不正咬合

4-4 指しゃぶり

小学生の指しゃぶりはほとんど無いかと思いますが、「開咬」「上顎前突」などの原因になります。
5歳までには完全に辞めさせましょう。

指しゃぶり

詳しくは『歯並びが悪い原因はクセのせい?悪い仕草、あなたはやってませんか?』をご覧ください。

5.乳歯はなぜ永久歯に生え変わるのだろう?

せっかく生えた乳歯なのに、どうして抜けてしまうんだろう。最初から永久歯で出てくればいいのに。なんて思ったことはありませんか?

乳歯の芽となる「歯胚」は胎生7週~10週で、永久歯は3か月半で出来始めます。
母乳から離乳食へと形を変えて栄養を取るために使う乳歯は、歯の表面も薄く虫歯になりやすいのに比べ、永久歯は硬く大きく、しかも何十年も使います。

そのために顎の骨の中でゆっくり時間をかけて出来ていくのです。

①    顎の骨の中で永久歯が時間をかけて成長します

乳歯

②    永久歯の根が作られ始め、乳歯の根が少しずつ溶かされます

乳歯

③    歯の根が解けて無くなると抜け落ち、永久歯に生え変わります

乳歯

画像:いずれもライオン公式HP

5.まとめ

乳歯が抜けた後、何か月も永久歯が出てこなかった。なんて話を聞くことがあります。心配ですね。

多少順番が前後しても大丈夫。出てきた永久歯を大切にしてください。
乳歯の頃から歯科医院での定期検診を続け雰囲気や治療に慣れておくことはお子様の歯の健康を守るためにはとても大切なことですね。

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