子供の虫歯を予防する「シーラント」!知っておきたい5つのこと

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

子供の歯を虫歯から守ってくれるという「シーラント」。
いったいどういうことをするの?
何歳からやればいいの?…という疑問をお持ちのあなた。

ここではお子さんのシーラント治療をおこなう年齢の目安と簡単な治療内容のほかに、シーラントを受ける際に知っておきたいことについてもご紹介しています。

ぜひご参考にしてくださいね。

1.歯の溝をうめて虫歯予防する「シーラント」

シーラントとは、歯の溝などの歯ブラシで磨きにくく虫歯ができやすい場所を、プラスチックの材料で埋めることで、虫歯をつくりにくくする方法のことをいいます。

主に生えかけの乳歯・永久歯におこなう処置です。
場合によっては永久歯の前歯の裏側の部分におこなうこともあります。

保険内でおこなうことができ、1本の歯にシーラントをするのに20分もかかりません。
また、歯自体を削ることもないため痛みを伴いません。

見た目にも白く目立つことがないため、審美的な影響もほとんどありません。

2.シーラントをする目安はこの時期!

子供が何歳くらいになったらシーラントをするべき?
シーラントをおこなうのにはだいたいの目安の時期があります。

以下にご紹介する歯がお子さんのお口に生えてきたとき、一度その歯にシーラントをおこなうことをご検討ください。

①3歳頃…乳歯の奥歯が生えてくる
②6歳頃…「6歳臼歯」といわれる前歯から数えて6番めの永久歯が生えてくる
③7~8歳頃…永久歯の前歯の裏側におこなう
④12歳頃…前歯から数えて7番目の永久歯が生えてくる

子供の歯は大人の歯に比べ、歯の表面のエナメル質といわれる部分が薄いため、虫歯の進行が早いという特徴があります。

また、乳歯は溝の部分の深さがあるため歯ブラシの先がしっかり届かず虫歯になりやすくなってしまいます。
乳歯のときからシーラントを検討しておく必要があります。

生えかけの永久歯の場合は、周りの歯に比べて低く生えているため歯ブラシが当たりにくく虫歯になりやすいという特徴があります。

またこの頃になると、おうちの方の仕上げ磨きがなくなりお子さん本人だけで歯磨きをすることがあると思います。
しっかり磨ききれているかの確認がおろそかになりがちなので、虫歯ができていても痛みが出るまではなかなか気づきにくくなります。

そのため、永久歯もあらかじめシーラントで虫歯予防をしておくことが大切なのです。

3.シーラントをするときに知っておきたい5つのこと

シーラントをする必要性についてはおわかりいただけたと思います。

では、シーラントをしておけば何も心配はないのでしょうか。
実は必ずしもそうとは言えません。

シーラントをする際に気をつけておきたいことがあります。
お子さんの歯を虫歯菌から守るために、これらのことをご理解いただいておく必要があります。

3-1 シーラントは歯の間には使えない

シーラントは主に歯の噛む面にある溝をうめるものです。
歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間も歯ブラシが届きにくく虫歯になりやすい場所ではありますが、これらの場所にはシーラントをすることができません。

あくまで歯の溝部分の虫歯予防にのみ効果を発揮します。

3-2 すでに虫歯になっている歯には使えない

シーラントは虫歯予防のためのものであり、虫歯治療にはおこなうことができません。

虫歯になっている歯にシーラントをおこなってしまうと、シーラントの材料と歯の間で虫歯菌が繁殖し、虫歯のレベルが悪化してしまうためです。

歯医者さんはその歯が虫歯になっていないかどうか確認してからシーラントをおこないます。
表面の汚れが目立つ場合は、超音波とお水の出る機械で軽く歯の表面をお掃除してからシーラントをおこなっています。

シーラントをしたい歯が虫歯になってしまっている場合は、まず虫歯治療を終えてからあらためてシーラントをおこなうことになります。

3-3 シーラントは外れることもある

シーラントは一度つけたらその後歯医者さんのほうで外したりする処置などはおこないません。
その歯が別の部分から虫歯になって治療のために削ったり、噛み合わせが合わなくて噛む面を削る必要が生まれない限り、ずっとつけたままになります。

ただし、まれにシーラント部分がはずれたり欠けてしまうことがあります。
主に歯を強く噛みこんだり、粘着性の強いガムやキャラメルを噛んだときに一緒に外れることがあります。

外れてしまったシーラントはまたやり直せば問題ありませんが、「外れることもある」ということをあらかじめご理解ください。

3-4 シーラントを過信せず歯磨きもしっかりと!

シーラントは確かに虫歯予防に効果的ですが、だからといって歯磨きをおろそかにしているとお口の中の環境が悪くなり、シーラントをしているところ以外の歯が虫歯のリスクにさらされてしまいます。

お子さんがまだ小さいうちは必ず仕上げ磨きをしてあげるようにしましょう。

デンタルフロスなどを使って歯と歯の間の汚れをおそうじすることも大切です。
持ち手のあるタイプだとお子さん自身も使いやすいためオススメです。

デンタルフロスは大人の方にも虫歯予防としてオススメできるグッズです。
歯磨きのあとは一緒にフロスを、と習慣づけられればいいですね。

デンタルフロスY字タイプデンタルフロスY字タイプ
画像:amazon

3-5 シーラントを受けるかはお子さんの意思を尊重して

シーラントは虫歯予防に大変効果的であり、ぜひ受けていただきたい処置です。

しかし、歯医者さんが怖かったり、治療中イスに静かに座っているのが苦手なお子さんの場合、シーラントを受ける際に叱りつけたり無理に体を押さえて治療しようとすると、歯医者さんに行くのが嫌いになってしまうこともあります。

シーラントは必ず受けなければいけない治療というわけではありません。

お子さんの意思を尊重し、治療を受けるのが無理そうであれば普段の歯磨きに力を入れるようにして、シーラントはもう少し時期を見送ってもいいかもしれません。

4.虫歯予防のためにしておきたい他のこと

毎日の歯磨きとシーラント処置以外にも、お子さんの歯を守るためにできることはあります。

4-1 歯医者さんの定期検診を受ける

歯医者さんで定期的なチェックを受けることで虫歯になっていないか、シーラントは外れていないかの確認をすることができます。

また、食生活の指導や歯磨き指導、フッ素塗布も受けることができます。

4-2 自宅でフッ素を塗って虫歯予防

自宅でフッ素を塗って虫歯予防をする方法もあります。
こちらは1歳からおこなうことができます。

オススメは「チェックアップジェル」です。
年齢のステージ別にフッ素濃度の異なる製品がそろっています。

小児 むし歯治療フッ素ジェル

《年齢別使用商品のめやす》
フッ素

《チェックアップジェルの使用方法》
チェックアップ使い方
画像:ライオン公式HP

《フッ素濃度》
バナナ:500ppm
ピーチ・グレープ・レモンティー:950ppm
ミント:1450ppm

5.まとめ

生えたばかりの大切な歯、虫歯になることなく大切にしていきたいですよね。
とくに永久歯は大人になってからもずっとつきあい続ける歯です。

虫歯菌から歯を守るためにおこなうシーラント治療、ぜひ一度ご検討ください。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

「歯の悩み相談」してみませんか?

歯の治療というのは担当する歯科医によって治療方針が変わります。

歯ッピースマイルを運営する東歯科、ほんまる歯科の2医院では「削らない虫歯治療」「できるだけ歯を残す治療」を心がけています。

通常の虫歯治療以外にも様々な歯の悩み相談と治療を
受け付けておりますので、ぜひ一度当院までいらしてください。

ご予約はこちらから

SNSで最新情報をチェック

コメントはこちらからどうぞ

コメントを残す