お子さんの大切な歯、大人になってからも虫歯になることなく健康に過ごせるように、早い段階からお子さんの歯のケアには力を入れたいですよね。
でも歯磨き粉をつけて歯磨きを始めるタイミングって?
家族が使っている歯磨き粉をそのまま使わせて大丈夫?
口に入るものだからこそ、しっかり調べて安全なものを選びたいですよね。
この記事では、歯磨き粉を使った歯磨きを開始するタイミングについてと、お子さんの歯磨きを安全に・楽しくおこなうためのポイントについてご紹介していきます。
1.歯磨き粉はブクブクうがいができるようになってから
歯磨き自体は、赤ちゃんのときから最初の歯が生えてきたタイミング(生後6~9か月)から始めます。
赤ちゃんの小さな歯はとてもデリケートなため歯ブラシを使った歯磨きではなく清潔なガーゼや綿棒を使って、1日1回を目安に歯の表面の汚れをやさしく拭きとるようにします。
こうして少しずつ歯磨きというものに慣れていって、いずれは歯ブラシがお口の中に入っても怖がったり嫌がったりしないように練習していく目的もあります。
歯磨き粉を使用した歯磨きは、だいだい3歳頃のひとりでブクブクうがいができる頃になってからがよいでしょう。
歯磨き粉には虫歯予防に効果的なフッ素だけではなく様々な成分が配合されています。
こうしたものを誤って飲みこんでしまうことのないように、口に含んだものを吐きだせるようになる年齢まで歯磨き粉の使用は控えたほうがよいでしょう。
もしも、まだブクブクうがいができない段階のときに歯のケアをしっかりおこないたい場合は、飲みこんでも体に害のないフッ素入り製品(ジェルやスプレータイプなどがあり)を使用するようにします。
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▲0歳から使えるスプレータイプのフッ素入り歯磨き「レノビーゴ STEP0」。レモン風味のほのかな甘み、うがいは不要。
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「レノビーゴ」公式HP
また、どうしてもフッ素入りの製品を小さなお子さんに使うことには抵抗があるという方には、フッ素の入っていない歯磨きジェルなどもおすすめです。
画像:公式HP
▲「オーラルピース」はアルコール無添加、フッ素無配合。赤ちゃんからご高齢の方まで安心して使える、飲みこんでも問題のない歯磨きジェル。
2.歯磨き粉に含まれるフッ素濃度を要チェック
もしもフッ素入りの歯磨き粉を選ばれる場合は、その製品に含まれるフッ素濃度を確認しておくことが重要です。
フッ素濃度は年齢別に適応量が定められています。
《年齢別フッ素濃度の目安》
0~5歳…フッ素濃度500ppm以下
6~14歳…フッ素濃度1000ppm
15歳以上…フッ素濃度1000~1500ppm
フッ素濃度に関しては、パッケージの表面裏面のいずれかに「ppm」という単位で記載されているためこの数字をチェックしておくようにしましょう。
年齢に適応したフッ素濃度量より多いものを塗ってしまうと、フッ素症といわれる歯の表面がまだらになる症状が起きる危険性があるため注意が必要です。
お子さんが少し大きくなったからとはいえ、お父さんやお母さんが使っている大人用の歯磨き粉を兼用で使ってしまうと、お子さんに適した以上のフッ素濃度になってしまう可能性があります。
また、発泡剤といわれる泡立ちをよくする成分や、研磨剤の入っていない歯磨き粉・歯磨きジェルを選ぶことも大切です。
発泡剤が入っていると口の中が泡だらけになるのですぐに吐き出したくなり、じっくりと丁寧に歯磨きをすることが難しくなってしまいます。
研磨剤は子どものまだ柔らかい歯の表面(「エナメル質」)を傷つけてしまう可能性があるため、無配合のものを選ぶとよいでしょう。
3.安全に楽しく歯磨きをするために
ブクブクうがいをひとりでもできるようになり、「自分で歯磨きしたい!」と主張する年齢になったら子ども向けのやわらかい歯ブラシを使って歯磨きをしてもらうようにします。
しかし、歯ブラシはとても硬い棒ともいえますので歩き回ったり、不安定な体勢で歯磨きをすることは喉突き事故の危険性がありますのでやめさせるようにしましょう。
万が一の可能性を考えて、持ち手部分がグニャリと曲がる歯ブラシを選ぶのもよいでしょう。
画像:GOOD DESIGN AWARD公式HP
▲負荷がかかると持ち手がグニャリと曲がるように設計されている「まがるハブラシ」
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▲上の写真を見ていただいてわかるように、力が加わるとネック部分が90度ほど曲がるようになっており、持ち手の部分もグニャっと曲がっています。(写真の商品:「まがるハブラシ Baby」)
こうした設計の効果により、万が一歯磨き中お子さんが転倒してしまって、歯ブラシの先が喉の奥に当たることがあっても衝撃を低減し、重篤なケガを防ぐことができるのです。
このネック部分は200gの圧力がかかると曲がるようになっています。
「まがるハブラシ」の製品についてくわしくはこちらの記事もご覧ください。
また、楽しく歯磨きをしてもらうためにはyoutubeなどで歯磨きに関するキャラクターの動画を流しながらおこなうこともオススメです。
くわしくは、こちらの記事にいろんな動画をまとめていますのでご覧ください。
4.最初の歯が生えたら歯医者さんの定期検診へ
そして、とても大切なのは歯医者さんで定期的に検診を受けることです。
「子どもの生えたばかりの健康な歯だったら検診なんて必要ないのでは?」と思われるかもしれませんが、定期的に受診することでフッ素の塗布や歯磨き指導、歯並び相談などを受けることができます。
もし万が一お子さんに虫歯ができてしまったとき、小さなうちから歯医者さんという場所に慣れ親しんでおくことで落ち着いて治療を受けられることもあります。
ぜひ最初の歯が生えてきたら、ご家族のかかりつけの歯医者さんを受診してみましょう。
5.まとめ
お子さんの歯を健康に安全に守るために、歯磨きに使う歯磨き粉や歯ブラシはお子さん向けのものを選び、フッ素濃度などや研磨剤などの配合成分についてもしっかりチェックしておくことが大切です。