私が歯学生だったときの体験なのですが、
歯学生は学年があがるにつれて休み時間に歯磨きをする人、歯磨きをする時間が増えていくことに気が付きました
歯の知識が増えたり実習で治療の現場を目の当たりにしていることから、歯への意識が高くなっていくからなのかもしれませんね
あと、
もう1つ面白いことに気が付いたのですが、私の卒業校では(私の学年だけかもしれませんが)とあるメーカーの歯ブラシの使用率がほぼ100%をしめていました
歯科大の売店には色々な種類の歯ブラシがあったのですが、
なぜか1種類の歯ブラシを使い続けるという謎……
卒業してからも結局そのメーカーを使っている自分がいるという事実…
それでは、
今回は、なぜか使い続けることをやめられない歯ブラシ、ルシェロについて特徴や良いところ悪いところを説明していきたいと思います
目次
1.筆者が10年以上使い続けてしまう歯ブラシ、ルシェロとは
1-1.歯科メーカーが作っている歯ブラシ
ルシェロはジーシーという会社が出している歯ブラシになります。
ジーシーは、歯科業界の人ならお世話になっていない人はいない会社、つまり歯科材料の会社ですね。そういった歯科専門の会社が作っている歯ブラシになります
種類も11種類あって、それぞれに特性があり、1人1人のお口の状態にあったものを選ぶことができます
1-2.ロフトや東急ハンズ、ネットで買うことができる
この歯ブラシは薬局ではおそらく売っていません、私は見たことがありません。
ロフトや東急ハンズ、あと歯ブラシ専門店には売っています。
しかし、自分の好きな種類が欲しい場合はネットで買ったほうが確実だと思います
2.ルシェロの3つの良いところ
2-1.デザインが良い
メーカーの人に怒られるかもしれませんが、私はルシェロの強みって色がたくさんあってかわいいことだと思うんです
大学の購買でルシェロが導入されたとき、展示の仕方がオシャレだったんです。目を引くしつい手に取ってしまう…。カラーバリエーションも多いから、新しい歯ブラシは違う色を買ってみたりして使い続けてしまうのです
私の卒業校の学生たちが使い続けていたのも、デザインが良かったことが要因の1つだと思うんですよね。性能が悪くないならダサい歯ブラシよりセンスが良いものが選ばれるのは当然だと考えられます
2-2.持ち手が曲がっていて奥歯に届きやすい
ルシェロは持ち手が絶妙に曲がっているアングルドオフセット形状をしているので、一番奥の歯の後ろ側が磨きやすいです
毛も「先端集中毛」という汚れをかき出しやすい構造になっています
口が小さい人や口を大きく開けられない人には適しています
2―3.毛の種類が多い
ルシェロの歯ブラシには、症状別に毛のタイプを使い分けてもらうことができ、なんと6種類もあります
- 虫歯予防
- 歯周病予防
- 中度歯周病患者・歯ぐきが弱い人
- 重度歯周病患者・オペ後の人
- インプラントの人
- 着色予防
どれを使ったら良いのかわからない人は、
- 虫歯予防
- 歯周病予防
のどちらかを使うことをお勧めします
3.ルシェロの3つの悪いところ
3-1.値段が高い
歯ブラシは一か月に1回はかえてほしいものです。そうなると値段が気になりますよね
ルシェロは値段がすこし高く、メーカー希望価格が290円~350円になります(歯ブラシの種類で値段は前後します)
ネットで調べると最安値が210円くらいまでに下がりますが、それでも少しお高めですね
3-2.正しい力で磨かないと毛がへたりやすい
歯磨きをするときはあまり力を入れてはいけません。しかし、そうはいってもガシガシ磨かないと歯を磨いた気にならない人はいらっしゃいますよね
そういった人は、おそらくルシェロの歯ブラシは2週間くらいで使い物にならなくなります
実は筆者の配偶者がガシガシ磨く人でして、あっという間に毛が開いちゃうんですよね…1本が高いから、歯ブラシ代かかってつらいんですー
理想は、正しいブラッシング圧で磨くこと!なのですが、どうしてもそれができない人はルシェロは使わないほうが良いと思います
3-3.1か月に1回替えないと清掃効率がすごく落ちる
歯ブラシは一か月に1回を目安にかえる、というのが理想なのですが、替え忘れてしまうこととかありますよね
ルシェロは段差植毛という長い毛と短い毛を使用しています。
長期間使っていると長い毛が曲がってしまい、そのまま歯磨きをするとよく磨けないどころか、歯ぐきが痛くなります。
寿命がきれたルシェロで歯を磨いても、歯と歯茎の間の汚れはまるで落ちません!
磨いていておかしい…と思ったら、交換することをおすすめします。
ちなみに、おろしたての新品のルシェロは、当たり前ですがとっても汚れが落ちますよ
4.ルシェロは2本使うのがベスト!
歯ブラシには大きくわけて「虫歯」対策と「歯周病」対策の2タイプがあります。
虫歯対策の歯ブラシは毛先がまるいのですが、歯周病対策の歯ブラシは毛先がとんがっています。
毛先の形状が違うので、虫歯対策の歯ブラシで歯と歯茎の際はあまりよく磨けず、そして歯周病対策の歯ブラシで歯の表面の汚れはあまりとれません
実際、歯周病タイプの歯ブラシだけで歯磨きをしていたら、なんか歯の表面のヌメヌメが歯を磨いているのに溜まってくるという経験があります…
以上のことから、ルシェロは「虫歯」対策と「歯周病」対策の歯ブラシを2本持って
- 歯の表面や噛む面は「虫歯」対策の歯ブラシ
- 歯と歯茎のあいだは「歯周病」対策の歯ブラシ
で使い分けたほうが、よく磨けるし歯ブラシも傷まないことに気が付きました
1回の歯磨きで2本の歯ブラシを使いわけたくない人は、1日ごとに使うタイプの歯ブラシを替えるのも良いですね
今日は虫歯対策、明日は歯周病対策、みたいな感じで
5.ルシェロ1本で磨きたい人!買うのはこのタイプ!
できれば2種類使ってほしい、と言われても、それはなー…という人、いらっしゃいますよね
でしたら1種類でいいので、使ってみてください
色々なタイプがあるのですがどういった人がどのタイプがいいのか紹介したいと思います
5-1.10代の男女・20代の女性はB-20M/S
この歯ブラシは虫歯対策のものになります
ヘッドが小さいので10代や女性におすすめです
5-2.20代の男性はB-10M/S
こちらも虫歯対策の歯ブラシになります。5-1.のものよりもヘッドが細長いので、顎が大きい男性におすすめです
5-3.30代~の男性はP–10M
30台になると歯ぐきがやせてくるので、虫歯対策の歯ブラシではなく歯周病対策の歯ブラシにしたほうが良いでしょう。
こちらのタイプはヘッドが細長いので男性におすすめです。歯周病がひどい人はP–10Sを使用してください
5-4.30台~の女性はP-20M
こちらは5-2.のヘッドが小さいタイプになります
歯周病がひどい人はP–20Sを使用してください
5-5.着色が気になる人はW-10
お茶やコーヒーの着色が気になる人は毛先がひし形になってステインをかきだしやすいこちらのタイプがおすすめです
着色対策に特化した歯磨き粉を併用するとさらに良いでしょう
6.まとめ
今回はルシェロについての紹介をさるせてもらいました。正しい使い方をして自分にあったタイプのものを使ってみてくださいね