あなたにあった入れ歯安定剤の選び方と使い方のコツとは?

入れ歯安定材
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薬局にいくとたくさん入れ歯安定剤が売られています。どの入れ歯安定剤を選べばいいか、買ったけれども使い方があっているか、悩んだ経験はありませんか?多くの歯医者さんは入れ歯安定剤の使用をすすめてはいませんが、入れ歯安定剤は、適応を選んで正しく使えば食生活をより快適にすることができます。

ここでは、あなたにあった入れ歯安定剤の選び方と使い方のポイント、おすすめ入れ歯安定剤を紹介していきます。ぜひ参考にしてください

1.あなたにあった入れ歯安定剤を選ぶ3つのポイント

入れ歯安定剤とは、入れ歯がはずれる、かたかたする場合に入れ歯の裏側に塗って一時的に安定させる製品です。間違った入れ歯安定剤を選んでしまうと、くっつかないだけでなく、かめない、痛い、歯肉や歯肉の下の骨を変形させてしまう、といった害が生じます。入れ歯安定剤を正しく選ぶには、よくくっつく、使い方が簡単、はがれやすい、を基準に選ぶのがポイントです。

1-1 よくくっつく

入れ歯安定剤は、性質によってクリームタイプ、粉末タイプ、シートタイプがあります。現在市販されている入れ歯安定剤は、くっつく効果はどれも優れています。患者さんに人気があるのは、クリームタイプと粉末タイプです。どちらも水となじんで、くっつく効果を発揮します。

1-2 使い方が簡単 

入れ歯安定剤がうまく洗えずにくっついたままになってしまっている場合があります。細菌がつきやすくなりますし、歯ぐきが腫れる原因にもなります。なるべく洗いやすい、はがしやすい入れ歯安定剤を選びましょう。

1-3 はがれやすい、洗いやすい

入れ歯安定剤を使うには、簡単で短時間で使えるものをお勧めします。クリームタイプは塗るだけ、粉末タイプは粉をかけるだけ、なので簡単です。シートタイプはカットしたり、おきたい場所に貼れなかったりで、なれるまでにコツが必要です。使い方が簡単な入れ歯安定剤を選びましょう。

2.歯医者が選ぶおすすめ入れ歯安定剤

ここでは患者さんに人気がある入れ歯安定剤を紹介します。

2-1 ファストンS 50g 792円

特徴としては天然原料カラヤガムが主成分なので、ネバつかず程よい粘着力を発揮します。 金属床の入れ歯にも使うことができます。 50gで792円です。

  • 入れ歯をはずした後の不快なベタつきが少なく、水ですすぐだけで口の中がスッキリします。
  • 粉末タイプなので薄くついて違和感が少なくご使用になれます。
  • 新ファストンは、水分を含むと粘着力を発揮する天然原料『カラヤガム』により、入れ歯と歯ぐきを一時的につける総入れ歯安定剤です。入れ歯と歯ぐきとのすき間が小さな方、新しい入れ歯がなじまない方、違和感があるといった方におすすめします。

新ファストン

詳しくはこちらから

2-2 ポリグリップ 40g 1280円

CMでよく見る、クリームタイプの義歯安定剤です。 義歯の維持能力を向上させ、食事などの日常生活をより快適にします。水溶性なので、お口の中で硬化し歯ぐきを傷つける心配はありません。色素・香料を含まず、食べ物の味を変えることなくお使いいただけます。40gで1280円です。

ポリグリップ

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2-3 オーラルピース 80g 1080円

この製品は入れ歯安定剤ではありませんので、くっつく効果は弱いです。ただし、入れ歯が外れてしまう原因には唾液の量の不足があり、唾液の不足をオーラルピースで補うことで入れ歯が安定する場合があります。この製品はベタベタ感がありませんし、飲み込んでしまっても安心です。このジェル剤自体にお口の中の清掃効果があります。また天然由来の口腔製剤neonisin(ネオニシン)を配合した水と植物原料のみで作られ低刺激なため、アレルギーで歯ぐきが赤くなる可能性が低いです。ジェル剤ですので、洗い流しやすいのも特徴です。80gで1080円です。オーラルピース

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3.入れ歯安定剤を使うときの5つの注意点

入れ歯安定剤を使う上で患者さんからよく質問されることを紹介します。入れ歯安定剤は間違って使ってしまうと、かえって悪くなる場合がありますので注意してください。

入れ歯安定材の歯ぐきの炎症

3-1 入れ歯安定剤の塗り方が均一でない

入れ歯安定剤にクッション効果が高いものを使うと、流れが悪いために、均一に塗れてない場合があります。入れ歯安定剤が均一でない場合には、歯肉を著しく変形させてしまう場合があり、とても危険です。

入れ歯安定材危険

3-2 入れ歯安定材がきちんと洗えていない

クッション効果が高い入れ歯安定剤は、吸水量が多いといわれています。水分を吸うと、臭いや細菌の温床となり、不衛生です。また入れ歯安定剤にくっつき効果ばかりを求めると、入れ歯からもはがれにくいために、安定剤を上塗りするようになり、口臭や著色の原因になります。重篤な場合はカンジタや誤嚥性肺炎を発症させる場合があります。

入れ歯安定材取り残し

3-3 入れ歯安定剤を部分入れ歯で使用している

部分入れ歯には入れ歯安定剤は不要です。バネをかけている歯がかけたり、抜けたりした場合には一時的に使用する場合がありますが、その場合にはなるべく早く歯科医に診てもらいましょう。

3-4 入れ歯安定剤を熱湯で洗ってしまう

入れ歯の金属以外の赤い、ピンク色の部分は、樹脂やプラスチックを使用しています。熱湯で入れ歯安定剤を洗うと、入れ歯の変形の原因になりますので、注意しましょう。熱湯の目安は60度以上です。

3-5 入れ歯安定剤を長期間使ってしまう

長期間入れ歯安定剤を使用していると、歯ぐきやその下の骨を変形させてしまいます。あまり変形が著しいと、入れ歯を新しく作らなければいけなくなります。入れ歯安定剤はあくまでも短期間の使用にして、入れ歯が合わない場合には歯医者さんで調整してもらうようにしましょう。

4.入れ歯安定剤の正しい使い方

入れ歯安定剤を正しく使えば、食事しやすくなったり、痛みが軽減したり、すきまが埋まって発音しやすくなったり、とメリットも多いです。なるべく簡単に使える入れ歯安定剤を動画で紹介しますので、使い方を参考にしてみてください。

4-1 入れ歯安定剤を使う前、使った後の入れ歯の洗い方

どの入れ歯安定剤でも使う前、使った後は入れ歯を洗う必要があります。

動画ではライオデント義歯ブラシで洗浄してします(LION)。硬い毛先と軟らかい毛先の2つの植毛で効率よく入れ歯の汚れを落とします。1本390円程度です。

ライオデント義歯ブラシ

入れ歯洗浄についてもっと知りたい方は「歯科医師監修!」入れ歯洗浄剤を選ぶポイントとおすすめ洗浄剤」

4-2 クリームタイプ(ポリグリップ)

お口の中をうがいして湿らせておきます。入れ歯安定剤を入れ歯の裏側に少量ずつ塗布し、入れ歯を入れてゆっくり噛みしめてクリームを伸ばします。はみ出たクリームは、指や歯ブラシでよくぬぐっておきます。

4-3 ジェルタイプ(オーラルピース)

入れ歯安定剤を入れ歯の裏側に少量ずつ均一に塗布し、入れ歯をお口に入れてゆっくり噛みしめます。天然由来成分でできているため、はみ出た分は飲み込んでも問題ありません。

4-4 粉末タイプ(新ファストン)

入れ歯の裏側を水で濡らしておきます。お口の中をうがいして湿らせておきます。入れ歯の裏側のくぼんだ部分に安定剤をふりかけます。薄く均一にふりかけるのがコツです。余分な粉末は入れ歯を軽くたたいてふり落とします。入れ歯をお口に入れてゆっくり噛みしめ、安定するまでそのままの状態を保ちます。はみ出た安定剤は指や歯ブラシでぬぐっておきます。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?入れ歯安定剤は正しく選んで使えば、よく噛める、痛くない、会話がしやすいなどメリットがあります。その反面、間違ってしまうと、歯ぐきを傷つけ、入れ歯の劣化の原因や、口臭の原因になります。入れ歯安定剤のメリット、デメリットを理解してから使うようにしましょう。それでも入れ歯安定剤がうまく使えない、入れ歯が合わない場合には早めに歯医者さんで相談するようにしましょう。

 

 

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