子供に虫歯ができてしまった!どんな治療するのかしら?何をされるのかしら?
不安に思いますよね。
どんな治療をするのか少しわかっていると、安心して治療を迎えることができるはずです。
歯医者さんへ行かなくては…と思っている方、ご参考下さい。
目次
1.大人と子供の虫歯治療は変わらない
子供は歯医者さんという環境に緊張したり、初めての事だと治療ができないことがあります。治療ができる子とできない場合どうしていくかのかお話しします。
1-1.虫歯の治療の流れ
多くの場合大人と同じように虫歯を削って詰め物をします。虫歯の大きさにもよりますが、小さければ一回で治療は終わります。
2.虫歯治療が難しい子の治療方法
まずお口を開いていてもらわないと治療はできません。その次に歯医者さんが使う器具の音や普段とは違う椅子に座っていなければなりません。虫歯の治療も大事ですが、まず歯医者さんに慣れる為に治療の練習が必要になります。
親からしてみれば虫歯で痛くなる前に治療してあげたいと思うかもしれませんが、無理やり押さえつけて治療をしてしまうと、怖くなってしまってその後歯医者さんに行くこともできなくなってしまうこともあります。回数はかかってしまいますが、まずは治療ができるように練習から始めましょう。
2-1.どんな練習をするの?
まず、どんなことをするのかお子さんにわかりやすくお話しします。次に治療で使う器具や機械の音に慣れてもらうために聞かせたりします。まだ、実際には歯を削ったりはせず、お口の中でお水が出る時の練習をします。こういった練習を何度かするうちに少しずつ治療ができるようになってきます。少し間隔をあけて定期的にこういった練習をしていくことで歯医者さんにも慣れてくるはずです。
3.小児のむし歯治療の4つの方法
子供の治療の注意点は、取れやすいことです。
つめものをする際に唾液が入り込んでしまうと接着性が弱くなりとれやすくなってしまいます。
先生が、唾液が入り込まないようにお口に綿などを入れて唾液を抑えますが、お子さんは治療中に動いてしまいなかなかうまく治療が出来ないことがあります。
お子さんの協力と先生の腕が治療を左右します。
お子さんがお口を開けていられるようにおうちでも練習しておきましょう。
3-1.プラスチックを埋めて治療
コンポジットレジンという歯科用プラスチックを使用します。
虫歯の部分を削り、接着材を塗り、コンポジットレジンを詰め、最後に噛み合わせの調整をします。コンポジットレジンはペースト状で軟らかい素材ですが、光(可視光線)を当てることによって硬くなります。色は天然歯の色に近いので目立ちにくいです。
3-2.セメントで埋めて治療
グラスアイオノマーセメントという歯科材料を使用します。
このセメントにはフッ素徐放性があり、フッ素をお口の中で放出して、むし歯予防効果を持続させます。
虫歯を取り除いた後、グラスアイオノマーセメントを詰めます。治療中唾液が多少入り込んでも固まります。色は白っぽいセメントや天然歯に近い色に近いセメントなど様々です。
3-3.金属を使ったつめもの治療
虫歯を除去した後に、型取りをして、出来上がってきた金属を装着し、噛み合わせの調整をしていきます。コンポジットレジンやグラスアイオノマーセメントに比べ、強さは勝ります。治療は少なくても2回はかかります。
型どりがこの治療の場合子供にとって大変ですね。型どりは、ピンク色のドロっとした材料をトレーにのせそれをお口に入れます。原料は海藻なので万が一飲み込んでしまっても問題はありません。動いてしまうと、型が変形してしまうので動かないことがポイントです。
3-4.神経の治療
虫歯が進行して歯の形がなくなってしまった場合、神経の治療が必要になります。
まず、歯の神経をきちんと取り除く必要があります。歯の根っこの中をきれいにした後、洗浄をしてお薬を詰めます。その後、型取りをしてかぶせものをしたり、コンポジットレジンで噛める様に歯の形に戻します。治療は順調に進んでも3回以上かかります。治療の際、麻酔が必要となることもあり、治療後の注意も必要です。
3.虫歯にならない為のケア方法
虫歯にならない為にはまずきちんと歯磨きをすることですが、虫歯になってしまった後にも進行を予防する法があります。
3-1.キシリトール配合タブレット ロッテXYLITOLタブレット
キシリトールを甘味料として100%使用したパウチ入りノンシュガータブレットです。ガムがかめないお子さんにもおやつ感覚でお口に入れやすいタブレットで虫歯予防。タブレットを食べているときは誤飲にご注意下さい。
3-2.フッ素ジェル ライオン チェックアップジェル
フッ素を塗布することにより歯の表面のエナメル質の成分と結びつき、歯を強くし、脱灰をしにくくします。また、虫歯菌の活動も抑えるため新たな虫歯を作らないための予防にもなります。ご自宅でできる予防方法です。
フッ素配合量の違い(500~950ppm)や色々なフレーバーがあり、6歳未満の小さなお子様から成人の方まで使用できます。歯科医院だけでなく、ドラッグストアなどでも取り扱われています。
3-3.サホライド
歯医者さんでやってもらう虫歯進行止めです。虫歯は削らずにサホライドという虫歯進行止めを塗り、進行を抑えます。薬を塗ったところの色が黒く変色します。大人の虫歯治療の際にも凍み止めとして使用されることもあります。
4.まとめ
我が子に虫歯が出来てしまった、どんな治療がされるか分からないと心配や不安になりますね。大人でも歯の治療が好きな人はあまりいないと思います。子供の歯の治療は無理にさせてしまうと、とても嫌な経験になってしまい怖い思い出になってしまいます。まず、どんな治療をするかわかったら、お子さんにきちんと教えてあげ、早めの治療を心がけましょう。そして、次に大事なのが虫歯にならない予防です。まずは治療の練習からでも歯医者さんへ行きましょう。