こんにちは、先日仕事の関係で浦和区針ヶ谷の方へ行ったのですが、そこで興味深いお店を発見しました
そのお店の名前は「介護すまいる館」
建物の1階にずらーーっとたくさんの介護用品が売っているのです
驚いてお店にお邪魔させて頂いたのですが、素人でもわかる恐ろしい品ぞろえ!
あまりの凄さにお店の方に
「この店はなんなんだ?」
聞いてしまう始末
あげくの果て、写真撮影の他に、介護グッズの説明を丁寧にしていただきました!
え、神かな??😇
と思ったのはさておき、「介護すまいる館」で教えてもらった介護用品について紹介していきたいと思います
結構長い記事なので、面倒くさい人は【2-13.非常時の介護道具】から読んでいただければ幸いです
目次
1.介護用具とは
介護用品とは、介護に必要な道具のことを言います。
健康なとき、五体満足なときは「介護」と言ってもよく分からないかもしれませんが、
人間は一様に年をとります。
そして加齢のほか、病気、事故なので、身体の自由を制限されます
そういった不自由さを解消し、本人の自由度を上げ、介護者の労力や疲労を軽減させるのが介護用具・道具になります
1-1.介護用具が勢ぞろい!行くならここ!さいたま市浦和区の「介護すまいる館」
介護というのは、徐々にやってくる事もあるし、ある日いきなりやってくる事もあります
そして、介護道具はすぐに用意しなくてはなりません
一体何を用意すればいいの??どこに売ってるの???どうしたらいいの???
そうお思いのかた、または、将来の介護を見据えて勉強しておきたいかたは
埼玉県さいたま市浦和区針ケ家4-26-65 彩の国すこやかプラザ1F
にある「介護すまいる館」に行ってみましょー!
介護すまいる館でおこなっているサービス
「介護すまいる館」では、
- 福祉用具の相談の受付・アドバイス
- 要介護者様の症例別のご商品のご案内
- 歩行関連商品の個別で案内
- 介護保険の要支援・要介護度に使用できるご商品のアドバイス
(例えば、要介護度別にこの商品はレンタル可能かどうかなど)
等、多岐に渡って介護を必要なかたへの支援をしてくださいます
具体的事例
過去に、車椅子をご要望の方が介護すまいる館にいらっしゃったのですが、
従業員が話を聞き、要介護者の様子を見て
「このかたは車椅子に乗ると筋力が落ちてしまう(廃用性萎縮が起こる)ので、
歩行車(歩くのを補助する道具)【参考記事2-3】のほうが良いのではないでしょうか」
とアドバイスをしたそうです。
結果、そのかたは歩行車で歩くことができたそうです!
車椅子での移動と自力歩行では、天と地の差があります。
訪れた要介護者はおそらくフレイユの状態だったのでしょう。
フレイユとは、健康と要介護の中間の状態です。
つまり、あと少し状態が悪くなると、介護が必要(車椅子が無いと生活が成り立たない不便な状態になる)ということです。
このかたはフレイユの状態から改善し、自力歩行をするという、介護の手が少なくなる豊かな生活を手に入れたこととなります
参考記事【「フレイル」って何?~将来要介護にならないために今日からできるフレイル予防教えます」】
2.介護用品、買うなら・選ぶなら、これだ!17選!
さてさて、これから具体的な介護用品の説明になります。
じゃんじゃん行きますよ!!
2-1.手すり
まず、介護を受けるかたは、歩行が困難になる可能性が高いです
歩行は可能であるが、困難。という場合は、手すりを付けてあげましょう
つける場所は廊下、階段、トイレなどがあげられますね
父は日曜大工が大得意で、田舎のひろーい家の、床、壁、天井のすべての張替えを、1人で行っていました。廊下の張替えのときは、私たち家族は梁の上を伝って移動していました。当たり前ですが、犬小屋とかも自作です🐶
そんな父をみて「すごーい」とか小学生の私は思っていたのですが、、今になってそれが
仇になるのでは…
と思うことがあるのです
祖母は歩行可能だったので手すりが大活躍だったので、もし転倒などして車椅子になったらどうなったのでしょうか
手すり、邪魔じゃね⁉
そうなのです、良かれとやった父の固定式手すりは、もし祖母が車椅子に乗るということになっていたら、ただただ車いすの移動を不可能にする無用の長物となるわけです
ちなみに、祖母のためにつけた手すりは今だ尚健在で、両親はどんどん高齢者となっていきます。。。
どうなるの、壁に直接つけてしまった手すり!!??将来を考えるとなんだか暗くなりますね☆
みんなー、手すりを付けるときは、よく考えてくださーい
賃貸の味方!突っ張り式の手すり
こちらの商品はなんと“突っ張り式タイプ”」なのです!!
「持ち家じゃないので壁に穴があけられない…でも手すりが欲しい…」
という人はこちらがおすすめです
※注意 天井がペコペコだと設置できないことがありますので、ご注意ください
2-2.杖
こちらは杖になります
めちゃくちゃたくさんありますね
杖といっても皆同じではなく、それぞれ性能が異なります
これだけの杖の種類があるのですから、要介護者に適した杖、そしてその人にとっての「お気に入りのデザイン☆」の杖が見つかるでしょう
2-3.シルバーカー・歩行車
ジャジャーン!!
「これ、地元(田舎)に帰るとめっちゃよく見る!!」
と思ったシルバーカーと歩行車です
シルバーカーと歩行車の違い
- シルバーカー
ハンドルがまっすぐで転倒しやすい。自立歩行がしっかりしてる人向け。介護保険は使えない
- 歩行車
ハンドルがUの字のため、歩行にふらつきがあるかたでも転倒しにくい。要支援・要介護が使える
そうなんですよね、お年寄りってこれあると歩行が楽なんですよね
中にも上に荷物も置けるし手すりにお気に入りのキーボルダーとかつければ素敵なシルバーカーや歩行車の出来上がりです!!
ところで、私はお世話になった〇〇というおばあさんにアイロンビーズで、そのおばあさんの名札を作ってあげました。そしてシルバーカーにボールチェーンで名札をつけてあげました
「これで、〇〇さんカーだって一目でわかるね!」
と言ったら〇〇さん、大喜び。周りのおばあさんも
「〇〇さん、これ良いねぇ、一目で〇〇さんのってわかるよ」
「いやぁね、あの子(筆者)が作ってくれてねぇ」
と周囲の反応が良かったので私も鼻高々!
おまけにありがたいことに、名札のお礼に、〇〇さんお手製ビーズのブレスレットを作ってくださり、私にプレゼントしてくださいました。とても嬉しかったです!
話がずれましたね…(でも自慢!)
シルバーカーや歩行車は上にある写真のとおり、様々な種類があります。
こちらにあるものは展示物です。こちらでお試しいただき、要介護者のかたがお気に召したらお取り寄せいたしますので、すまいる館にて購入が可能です。
歩行車は介護保険でレンタルもできます。
しかし、すまいる館では歩行車のレンタルはしていないので、ご注意ください
2-4.介護ベット
はい介護ベットでーす!
これね、動くんですよ。背もたれとか膝が
すっごい楽!
私は出産後にこのベットに寝たことあります。
陣痛という神様のお与えによる正当化された、男性なら痛みで死亡するかもしれないレベルの激痛と、「赤子を産み落とす」という出産のダブル激痛で、全身ガタガタ震えるほどの筋肉痛と痛みでボロッボロでした(笑)
ちなみに、出産時間は初産で5時間21分。短いですよね!(平均初産・出産時間11~15時間)
それだけ短いのにボロッボロになるんです
なにが言いたいかっていうと、
体がボロボロだとナースコールが押せないんですよ
しかしベットが動くとなんとかなるんですね
と言っても、リモコンで、ベットを上にあげて体を垂直に起こして思いっきり手を伸ばしてもナースコールには届かなかったです(涙)しかし、手元にあった空のペットボトルで距離をつめてナースコールを押しました
身体的には健康な出産直後の女ですら、この可動性ベットがなければナースコールが押せないわけです。(実際はペットボトルがなかったら押せなかったけど)
だから、ご病気や高齢者などで体の可動域が狭くなったり、筋肉が低下、もしくは動かなくなった人には、可動式の介護ベットはとても大切というわけです!
要介護者と意思疎通ができるばあいは手元にリモコンを置いてあげましょう
間違っても頭の上のたかーい壁に引っ掛けないでください、取れませんから!(涙)
ベットの柵の隙間をぬってリモコンが床に落下しないように、段ボールとかで「しいき」を作ってあげるのもいいかもしれません
ワイヤレス機能搭載の介護ベッドもあります
介護用ベットの種類の1つにワイヤレス機能を搭載したものがあります。これは180メートルの電波を飛ばすことができ、その範囲内にいる家族に(緊急)連絡をすることができるのです。
ボタンを要介護者に手元におけば、遠く離れたリビングや階の違う部屋にいる家族を呼び出すことができるのです
このワイヤレス搭載機能付き介護ベットの良いところは、家族に連絡するとき「音」と「光」を使用することです。
介護というのは、若い世代が親世代を面倒見る場合だけではなく、
高齢者世代が高齢者世代を介護する、
つまり、80歳のおばあさんが90歳のおじいさんを介護する
「老老介護(ろうろうかいご)」という場合があります。
若い世代ならば聴力に問題ないかたが多いでしょうが、老老介護だと、介護するかたの聴力が弱まっている…つまり、耳が遠くなっていてコール音に気が付かないという危険があるのです。
しかし、ワイヤレス搭載の介護ベットは「光」でもコールしたことを伝えてくれるのです。だから、リビングとか各部屋ごとに、通信をキャッチするランプがピカピカ光ることで、耳が不自由になってしまった介護者が要介護者の呼びかけに応じることができるというわけです
我が家の悲しい介護ベットのお話(駄文)
私の祖母は認知症があったため、介護ベットのケーブルを断ち切りばさみで切ってしまいました😱
そうなる介護ベットもただのベットへとランクダウンです…。
(親はすごい(値段が)高かったのに…とガックシしてました。
私はそのベットが稼働したところはついぞ一度も見ることはありませんでした。ばーちゃん、ケーブル切るの早過ぎ!)
足は丈夫な認知症を患った高齢者と同居しているかたは、ハサミや包丁といった刃物は隠しておきましょう。そして、キッチンはガスコンロではなくIHヒーターにしましょう。マッチやチャッカマンといったものは、認知症のかたが物理的に届かない場所(高い靴箱の上とか、キッチンの上の戸棚の奥)とかに隠しましょう。
そうしないと朝起きたら
家が燃えてた⁉😱
ってこともありますので
ギャグじゃなくて
マジで
2-5.クッション
健康なかたは、寝ているときに知らず知らずのあいだに、寝返りをうっているのではないでしょうか。
また、座っているときにも体の位置をずらして、椅子と体の密着している部分を移動させているかと思います。
これを、体位変換と言います。
体位変換をすることで、褥瘡(じょくそう)別名、床ずれを予防しているのです。
褥瘡とは、体重で圧迫されている部分の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤くなってしまったり、ただれたり、傷ができてしまうことです
褥瘡の恐ろしいところは、介護を必要としている高齢者やけが人、ご病気のかただけではなく、若者にもおこるのです
私の友人は、虫垂炎を患ったそうです。薬で散らしたと言っていました。問題はその後!
なんと、担当の看護師が1週間のあいだ体位変換を行わなかったために、友人は褥瘡になってしまい、
更に1週間の入院延長となってしまったのです
あまりの杜撰さに、聞いたとき呆れました。医療従事者から言わせれば、褥瘡対策なんて基本のきの字!!!信じられませんでした。筆者的には、その看護師は国家試験をやり直した方が良いんじゃないかってほど、酷い医療ミスです。
そして、なんとも悲しいことに、地区で1番の有名な大病院でこんな、初歩的なミスがおこったということです(ちなみに私は、その病院で2人の子供を産んでいます)
「新人やら、実習生の教育システムを見直しなさい!」と投書をするレベルです
おまけにおまけに、友人は1週間の入院延長により、修学旅行に行けなくなったそうです、、、。あまりにも酷いですね🥶
これは、健康な若者(18歳)だから1週間で褥瘡が治ったわけですが、
高齢者やケガ、ご病気のかたは、さて、そんな早く治るんでしょうか…治る可能性は低いですよね。ひどければ感染症等に波及する可能性もあります…
介護すまいる館では、そういった体位変換が困難なかた、関節が動かしにくくなったり、関節が固まったかたのためのクッションが用意されています。
このクッションを使うことで、体の一部に過剰に力がかかっていた圧力が分散される、つまり、体圧分散(たいあつぶんさん)が可能となります。
体圧分散をすれば、要介護者の体の痛みを和らげることができるし、褥瘡対策にもなります。
介護すまいる館には色々なクッションがあるので、要介護者にあった物をぜひ選んでください
2-6.入浴椅子・シャワーチェアー
お年寄りは転倒が命取りです
風呂です
滑りますね~
転倒しますね~~!!
高齢者と一緒に住んでるかたは、高齢者をぜーったいに転倒させないように気を付けてください。大腿骨(ふとももの骨)が折れたら大変なことになります。
ちなみに私の祖母は私が拾ってきた犬🐶に飛び掛かられて骨折しました(間接的に私のせいなんです…涙)
ペットは家族、と言いますが、犬は高齢者を下に見ることがあるので(犬は順位付けをする生き物)、高齢者と犬を同じ空間に置くのは個人的に大反対です!過去の失敗を経験にして独断で言います!!もう一度言います!!!
ペット(犬、猫、うさぎ、フェレット、チンチラ、リス、ハムスター、鳥など部屋をうろうろする可能性のある動物)と高齢者は別空間にしたほうがよいと思います!(持論)
それはともかく!
話を風呂に戻します
マジで恐ろしい場所、風呂…
ヒートショック↓も起こるのも風呂…
ヒートショック
急激な温度変化によって、血圧が急に上昇したり下降したりして体が不調になること。ヒートショックを起こすと心臓や血管に異常が発生して突然死する場合もあります(こわい)
恐ろしい場所「風呂」に置く、専用のお風呂の椅子です
これがあると、歩行可能な介護が必要なかたが楽になります
あと、お風呂を入るときに跨ぎますよね。その時にも転倒のリスクがあります。
風呂を跨ぎ易くする浴槽手すりなどもありますので、そちらもよかったら見てください
とりあえず風呂には気をつけてください!
あと、今の時点で若い人は足首の関節を柔らかくするよう気を付けましょう
足首が柔らかいと、年をとってからの転倒リスクが下がります!
どうやって柔らかくするかって?
和式便所で用を足す恰好をしましょう
洋式便所しか知らない若い世代は、ヤンキー座りをしてください。わからなかったらググってください。
↑左下のグラサン長髪の人の座り方がヤンキー座り
この状態で立ったりしゃがんだりできると、足首周りの関節が柔らかいということになります
2-7.靴
靴です!靴は寝ているとき以外は履いているんじゃないでしょうか?
家にいらっしゃるかたはともかく、
病院や施設にいる人は、ベットで寝ているとき以外は靴を履いていらっしゃるのではないでしょうか?
↑こちらの靴は脱いだり履いたりするのが便利なバリバリ(マジックテープ)タイプです
↑こちらのタイプは、転倒防止のため、靴のつま先があがっているんです
ぼんやりすると健康な人でも何もない平地で躓きますよね。
介護が必要なかたは、さらに躓きやすくなるのは自明の論です
また、こちらのお店では、なんと片方だけ買うことが可能です
「何で片方だけ?🤔」
とお思いでしょう(私も思いました)
脳の疾患で半身が不自由になった方や、片足だけお怪我をなさった方は足のサイズが左右で変わってしまうのです
普通ならば両側で買うのが靴ですが、「介護すまいる館」では
片側だけ購入が可能!
すごい!これが介護専門店か!!と驚きました
2-8.食器や箸、スプーン・フォークなど
私は小さい子供がいるのでよーくわかります
食器ねぇ…そうですよね。
介護が必要な方は特別な食器が必要となります
赤ちゃんの食器の「大きいバージョン」じゃんと思いました
↑こちらのお皿は食べ物が掬いやすくなっています。わかりますか?キティーちゃんのお皿です
皿の右側の角度が大きく鈍角になっており、左側は鋭角になっていますよね
そうすることで、右効きの人は右から左にごはんを掬うので、お皿の淵にひっかかってご飯がスプーンに乗るという寸法です
ちなみにこのキティーちゃんのお皿は幼児にも使用可能ですね
あ、左効きのかたの場合は、キティーちゃんを180度回転してあげましょう。そうすれば、左利きの人は左から右にご飯を掬いますので、右のお皿の淵にひっかかってご飯がスプーンに乗ってくれという寸法です
2-9.洋服
洋服はですねー、健康な時はさっぱりわからないでしょうが、介護が必要になったかたは、洋服の着替えで苦労するんですよね
なんでかっていうと、洋服って伸びないから
ストレッチ素材ならまだマシかもしれませんが、関節可動域が狭くなったり、ケガをしている人、そもそも関節が固まっている人に「服を着る・着せる」って並大抵のことではないわけです
そういえば、私も小学校5年と中学2年の時、骨折(ヒビと骨剥離)を両側それぞれ2回したことがあります。
まぁ、着替え含め、日常生活すべてが苦痛でしたね
中学での骨折は悲惨なことに梅雨のときで、水でヌメヌメの階段をのぼらなくてはならなかったのです。
ありがたいことに2人の同級生に助けてもらい3階までのぼりました
しかし、途中、松葉杖は滑って、患部の左足を床に付きました
めちゃくちゃ、いてええええええええええ!!
と、悶絶しました。確か周囲を憚らず叫んだと思います、痛みで。骨折と言っても剥離ですよ、折れてないのにめちゃくちゃ痛い!
今でもあの痛みは覚えてます…
元気な中学生でこの有様です。
ご高齢のかたやお怪我をなさったかたの、着衣時のお痛みとご苦労はいかばかりなのか…
想像するのも恐ろしいです…
こちらのお店では、まず前開きの服ですね。それは基本。
そして、ボタンではなくバリバリ(マジックテープ)なんです!楽チーン!
(洗う時はバリバリ服をネットに入れないと、バリバリのところとタオルとかがくっついて本当に大変なことになるよ、注意してね)
そしてズボンです。写真でいうなら赤い枠で囲ったピンクのズボンです↓
こちらは腰回りはゴムで固定されており、両サイドがチャックで開閉可能です
ゴムがあるために、チャックをあけてもズボンがずり落ちない!そして、おむつ替えが楽になるという工夫がされています
うーむ凄いですね!
2-10.車椅子
こちらは車椅子です
手動、電動のご用意があります。
要介護者にあった車椅子をどうぞお選びになってください
ところで、筆者は小学校5年生のころ、目が不自由な人が車椅子に乗るとどういう感じになるかという体験をしたことがあります。
結論を言います。
めちゃくちゃ怖かったです!!!!!
段差を上がるときとか視界が奪われているからいきなりガクっとなるのはなんともいえない恐怖です。恐怖、それしか言えません。
元気はつらつ☆な小学校5年生が車椅子に乗ってみんな怖いって言ったんですよ
だから、ご高齢のかたやお怪我をなさったかたなんて、乱暴な車椅子の操作をされたら、表現しがたい恐怖感があるでしょうね
車椅子を押す機会がありましたら、乗車している方を気遣って優しく押してあげてください☆
2-11.ポータブルトイレ
こちらはポータブルトイレです
昔の話ですが、私の祖母が施設にはいったので、お見舞いに行ったことがあるのですが、私が何の気なしに座っていたのがこのポータブルトイレでした
あの時、母に
「あ、あんた、座ってるのトイレ…」
とドン引きされたのは良い思い出です。
しかし、伊達に小1~高3まで高齢者と住んではいません。
小学校の課外で高齢者施設や障害者施設には何回か行き介護体験も幾度となくしています。両祖母・祖母の妹の施設見舞いは両手では数えられない回数行っているわけです
だから、それくらい(ポータブルトイレの上に座ったぐらい)では、不潔感は感じなかったです
そのため、当時の私は
「ああ、そうなの」
と冷静に返事をました
つまり、私の中ではポータブルトイレは別名、椅子、ということというわけです
上の↑写真に載っている物は、
The トイレといった感じですが、
私の祖母が使用していたものは家具調のトイレだったのでしょう。だから椅子と勘違いして座ったのだと考えられます。
つまり見た目が気になる方は、家具調のポータブルトイレにすれば、お部屋の景観を損ねることがないかと思われます。
まとめると、
ポータブルトイレはトイレに行かなくて室内で使えるし、椅子としても使える便利グッズ!ということですね!
2-12.便利用品
介護用品は多岐にわたり、大物から小物まで様々です
今度は小物の介護用品のご紹介になります
薬の加工用品
薬はね、毎日同じ時間に飲まないといけません
それもねぇ、めんどうさいし管理が大変!
真面目な話、独居老人は薬の管理がご自身でできているのでしょうか、本当に不安です
こちらは薬を半分にしたり、粉々にしてくれる便利グッズです
お年寄りは物を飲み込むことが上手にできなくなるので、水は大敵です。ちょっとトロミがついたものが飲みやすくて「誤嚥性肺炎」対策になります
(誤嚥性肺炎は日本人の死亡原因第7位です)
関連記事「誤嚥性肺炎の予防は毎日の歯磨きで!おすすめアイテムの選び方・使い方」
こういったグッズで薬を小さくしたり粉々にして、トロミをつけるグッズを併用すれば、投薬も安心!ですね
ペットボトルを開ける補助器具
筋力が低下するとペットボトルがあけられなくなりますよね。あと、ジャムの瓶とかも開きません。健康な若い女性でも非力だと瓶といった蓋類があけられませんものね
だから介護が必要なかたがどうやって瓶の蓋を開けるのか、これもまた謎でしょうがないです(物理的に不可能ではないのか!?)
そんなときには、ペットボトルを開ける補助器具で、いろいろな蓋をパカパカ開けてしまいましょう
一人で軟膏を貼ったり、軟こうを塗る道具
これねー、意外に役に立つんですよね
ある年齢を越えると湿布ってめっちゃ貼るんですよ
私も実家に帰ると、両親に「湿布を貼って」と頼まれ、何も考えないで接着面を保護する透明なテープをはがしたら、
湿布と湿布の接着面がくっついて終わる、
ということをし、親を落胆させたものです(説明が下手すぎて通じてるか不安!)
だからね、独居老人はどうやって湿布貼ってるんだろう………謎です
そういったことを解消するのがこちら!一人で湿布を貼ったりや軟膏を塗る道具です
私は母用に1つ購入。お値段1,650円なり~
色はパッケージの商品色は水色ですが、中身はピンクだそうです。(右下によく見たらピンクってありますね)
母はピンクが大好き。早速プレゼントしてみようと購入!
家に帰って母を一緒に私もパッケージを開きました。
細かい文字がたくさんありました
30代中盤の私が「説明書読むの面倒くさい…」とかのたまう始末です…
70代の母がうまく使えてるいるのかなぁ…
私は使い方が分からないまま母にプレゼントしています。ひどい話です
2-13.非常時の介護道具
意外な盲点!
それは、非常時の介護道具です
言われてみれば、健常者だけの世帯でも、非常時の非常道具は手薄な場合がありますものね。我が家も非常用バッグを見直さなきゃ!と、この記事を書きながら思っています
(子供が1人しかいない状態で準備した非常用バックなので、中に離乳食とか入ってるんです。
今は子供2人なので、レトルト離乳食はいらないし、1人分足りないから、そこらへんも考えて整理し直しです!)
ginriki(じんりき)
なんだこれ、はい、車いすです
よーく見てください。なんか手すりが長くありません?
というか、これ、浅草や京都にあるあの人力車に似てませんか?
そうなんです
このように手すりが長いことで、てこの原理で小さい力で介護者を運べるのです
砂利道や坂道でもなんのその!です!!
ginriki(じんりき)とは、バラバラになった2本の棒をカチっとくっつけて、車いすに装着することができる凄い棒(長い手すり)です
実際に、このginrikiを使用して津波から逃げた人がいるそうです!凄い!
また、避難の物資(たとえば家にある水や食料や薬品といった重いもの)を運ぶことができるのです!これまた凄すぎる!
要介護者・ご病気・ケガ等の家族が遠方・病院・施設にいるかたへ
このginrikiは災害時などにとても有効かつ便利なので、ご家族が遠方にいるのなら、ご家族がいる自治体にginrikiの常時設置を依頼する。施設にいるのなら、施設に依頼。病院にいるのなら病院に依頼することで、もしかしたらginrikiを設置してくれるかもしれません。
私は、公園の遊具の破損を2か所発見し、すぐにググって区役所に連絡しました。次の日には使用禁止のテープが巻かれ、時間はかかりましたが遊具を直してくれました
また、ある日、カラスの死骸が公園の真ん中に落下しており、生きている番のカラスが死骸に近づく人間を威嚇しているのを見て、これまたすぐにググって区役所に連絡しました。次の日には死骸は無くなっていました
そして、これは実家にいたときの話ですが、21時に民生委員を名乗る怪しい電話かかったときは、すぐにググり、静岡県のホームページの案内に従い、詐欺電話の可能性の連絡をしました。
次の日にはメール返信があり、県単位ではなく、市単位での警鐘を鳴らしていいかという質問をされました。当然ですが、市単位での注意喚起を依頼しました。それの返信もすぐに来ました
このように、市町村、自治体って、具体的に用件を依頼をすると、結構すぐに実行をしてくれます。
自分の大切な家族を守るために、すぐの設置は無理かもしれませんが、
ginkiriのことを家族のいる場所(自治体・病院・施設)の責任者に進言することは良いのではないでしょうか?
私は、親が施設に入ったら、ginrikiのことは言ってみたいと思います
まぁ、理想は、親も自分もピンピンコロリ(※)なんですけどね
(※)ピンピンコロリ→ずーっと元気で、ある日いきなりバタンと死んでしまうこと
おんぶ紐
こちらも大切!マンションなどの高層階にお住いの方には必須です!
成人用のおんぶ紐なので、大人が大人の介護者をおんぶできるように設計されています!
地震や火事といった大規模な天災だけでなく、小規模な地震でもマンションのエレベーターが止まることがあるので、その時点で車いすは使用できなくなります。そしてひどい台風で電線がやられたら、電気の復旧するのはいつか分からないといったことが起こります。
そういったことを考えると、このおんぶ紐って持っていなければならない!と断言できるレベルの物ではないでしょうか???
子供(7キロ)ですら抱っこ紐なしだと腕と腰がバキバキになります。正直、長時間抱っこはきついです!しかし抱っこ紐(我が家ではエルゴ)があると相当楽になり、最長6時間は抱っこできます。
だから成人の介護者(40キロ以上)を運ぶときは、おんぶ紐は必須中の必須ですね!!!
担架
こちらは布?ポリエステル?の柔らかい担架です
これもかなり必要では!!??
理由はおんぶ紐のところで書いた通りです
介護をしている家に力のある成人が2人いる、または周囲に協力してくれる親戚や知人が2人いるばあいはこの担架は大助かりだと思います
この担架は足を袋のところにいれて落下を防ぎます、凄い工夫です!
↑袋状のところに足を入れてあげる
頭側を持つ人は頭部落下には気を付けてくださいね!
頭部落下は命にかかわりますからね!
3.介護に困ったらまず「地域包括支援センター」に行く
介護に困ったら、まず地域包括支援センターに行きましょう
このセンターは地域ごとにあり、グーグルマップで「地域包括支援センター」で検索すれば、たくさん出てきます
ケアマネージャーという資格をもった人がいて、高齢者のよろず相談をしてくれる場所になります
区役所よりも先に、まずは「地域包括支援センター」に行ってみましょう
(区役所は数年ごとに担当者が変わるのであまりよくない。区役所に行くときは、介護保険の申請を出すときとかですね)
ほんまる歯科医院の周りでググってみる
公式サイト【ほんまる歯科医院】
左の一覧に、地域包括支援センターが羅列されていますね
大和田おか歯科医院の周りでググってみる
公式サイト【大和田おか歯科医院】
こちらでも、左側に地域包括支援センターにご案内が羅列されますね
グーグルマップを調べると、現在位置が表示されると思うので(表示されない人は、自宅の住所を打ち込んでください)自分の所在地がグーグルマップの真ん中にある状態で、「地域包括支援センター」入力して検索をかけてください
4.介護をする人のつらさはやった人しか分からない
色々紹介してきました。介護にはいろいろなトラブルが起きて手続きもかかりお金もかかり精神力も削られ、いつ終わるか分からない出口の見えない暗いトンネルを歩くようなものです
終わる、ということは介護者がこの世からいなくなることでもあり、終わりを求めること自体に罪悪感を感じたりする人もいるでしょう。
別の意味では、ケガの介護をしていて、治癒して介護が終わるのなら、そんな素晴らしいことはありません
介護している苦労や心労というものは、意外に、周りに理解を示してくれる人がいない場合もあります。そして、あまつさえ、ひどいことを言われたりします
「施設にいれるなんて、ひどい人ね。恨んでると思うわよ」
とか…(実際に言われた人がいました。聞いたとき正直ドン引きしました、というか、このセリフを言った人に対して軽蔑レベルの感情を抱きました)
介護している人に心無いことを言う人ほど、介護をしたことがない人です
(筆者の経験上のおける独断ですが、断言します)
そして、介護の話で口を噤む人やねぎらいの言葉をかけるのは、介護経験者です
ちなみに筆者は6歳~18歳、つまり小学校1年から高校3年まで、祖母の自宅介護を見ていました。
祖母は認知症が早くに出て、しかし体は頑健。
私(孫)のことは覚えていません。人によっては「認知症は恵み」とも言いますね、認知症の本人はどんどん若い自分に戻っていきます。孫の私を忘れてしまった祖母を見て、別にショックはありませんでした
祖母は逆縁(子供が先に死ぬこと)を体験しましたが、認知症のため我が子が死んだことを理解できていませんでした。それを見て当時高校生の私は「認知症でよかったなぁ」と変な安心感を覚えたことを今でも鮮明に記憶しています。
また、小学生の私は、夕方の再放送のアニメを見ながら、祖母の奇行(洗濯物を干して畳むを繰り返す)を、祖母が転倒しないかどうか見張り、庭にいる犬が祖母に飛び掛からないか目を光らすことが役目でした。
これをすることを両親に命じられたわけではないですが、自発的に「ばーばには散々面倒見てもらったから、これは私の仕事だ」と思ってやっていました
(そういえば、真夏にソファでぐうぐう寝ていた小学生の私に、祖母は厚みのある真冬の毛布をかけてくれました。
一体、80後半の老婆のどこに、重い毛布を持ってくる筋肉があるのか。襖をあけて引っ張りだして、私を優しく毛布で包んでくれたわけです。優しい人です。。。
まぁ、「なんだこれ、あっついんだけど!!!🥵」と汗だくで目が覚めましたよね、はい、。いい思い出です(笑))
私は介護をする母を傍観している立場で、介護をする直接する人間ではなかったです
しかし、傍観者として言わせてもらうと、
介護とは熾烈です。
そしてつらくてしょうがないですね。
もし周りに介護をしている人がいたら、優しくしてあげてくださいね
「大変だね」
「がんばってるね」
それだけでも言ってくれるだけでも、
救われます
5.介護疲れをする前に、助けを求めて!
前述したとおり、介護はすさまじいエネルギーを必要し、心労もすごいです
冗談抜きで、
介護疲れの最悪の末路は
「テレビで報道されるレベルの事件が起こる」ことです。直接的表現をするならば、
つまり殺人事件です
それだけは避けなければなりません!!!
つらくなった時の、やるべき事「まとめ」
- 「地域包括支援センター」にGO!ここは高齢者のよろず相談をしてくれるよ!!←ここ大事
- 経験者に愚痴を吐きにGO!
- 友人に悩みを言いにGO!
- 介護ショップに悩みを言いにGO!
- 自分はおかしい、うつか?と思う、寝れない、死にたい、興味があったものが面白くない、朝起きれないのが2週間以上続く、となったら
介護している人が精神科に“悩む暇なく”さっさとGO!です!
とりあえず、食って寝れてれば大丈夫!それすら出来なくなったら、つまり体からのSOSです。
寝れないのなら睡眠薬を医者からもらって寝ましょう!今の精神科の薬は昔に比べてかなり優秀だそうです(知人の精神科医が言ってました)
うつは早期発見・早期治療がカギ!共倒れはダメ・絶対!です!!!
介護で追い詰められすぎると、言い過ぎかもしれませんが、自分が殺人者になる、もしくは、自殺をするリスクが高くなるので、
おかしいと思ったら、マジで精神科にさっさと行きましょう!!!
6.まとめ
今回は介護用品についての記事を紹介しました。
偶然出会ってしまった「介護すまいる館」…素晴らしいところでした
「介護すまいる館」の方たちはとてもお優しく、いきなり来店した私にもとても丁寧にもてなしてくれました。
K様、H様、本当ありがとうございます😀
そして記事の添削をわざわざ電話連絡してくださいましたM様、長文乱文を失礼しました、そしてありがとうございます😀
介護に困ってる人、介護用品が必要な人は、
こちら「介護すまいる館」へどうぞ!
住所:埼玉県さいたま市浦和区針ケ家4-26-65 彩の国すこやかプラザ1F
ここまで読んでくださり、ありがとうございました